米国株式市況/郵便投票は来週から本格的にスタート

【NYダウ】 28,586.90 △0.57% +161.39 [10/09]
【NASDAQ】11,579.94 △1.39% +158.96 [10/09]
S&P500  3,477.13 △0.88%
ラッセル2000種指数  1,637.545 △0.55%
米30年債利回り 1.577↓
米10年債利回り 0.780↓
米2年債利回り 0.155↑
VIX恐怖指数  25.00↓
SKEW INDEX 121.93△0.10%
WTI原油先物 40.55 
フィラデルフィア半導体指数:2398.04△1.78%
ドルインデックス:93.06
ブルームバーグ ドル・スポット指数 : 1,162.71 ▼0.66%
LQD  134.93△0.23%
HYG  84.95△0.22%
S&P/LSTA U.S. Leveraged Loan 100  2,271.73△0.16% [10/8]
米取引所の合算出来高は89億2000万株。直近20営業日の平均は97億600 0万株。
AAPL 116.97△1.74% (52週最高値 137.98 )
AMZN 3286.65△3.01% (52週最高値 3552.25)
GOOG 1515.22△1.97% (52週最高値 1733.18)
MS   215.81△2.48% (52週最高値 232.86)
NVDA 550.51▼0.55%( 52週最高値 589.07)
FB   264.45△0.26% (52週最高値 304.67)

本日もペロシ下院議長とムニューシンは協議継続予定。S&P 500は△0.5%、ナスダック総合指数は△0.6%でオープニングをむかえる。
日本時間0:46頃に急上昇したのは、またトランプ大統領だコロナ対策予算について話したことみたいね。

カオスになってきたが、トランプ政権は1.6兆ドルで交渉していたはずが1.8兆ドルに増額してきた。上院議会多数党の共和党議員不在で交渉してるが、アルゴはそんなことどうでもいいのね。

事情に詳しい複数の関係者によれば、ホワイトハウスは追加景気対策案の規模を1兆8000億ドルに引き上げ、ムニューシン財務長官が9日の協議でペロシ下院議長に提示する予定だった。ペロシ議長は5月に下院が可決した3兆4000億ドルから規模を縮小させ、2兆2000億ドルを提示。それでも共和党議員の多くは、この水準に近い案には反対すると表明している。

https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2020-10-09/QHXZ4UDWX2PZ01

マコネル上院院内総務は、先週に続き、選挙前にコロナ追加予算が通過することはなさそうという発言。ジョン・スーン上院議員多数党院内幹事も懐疑的な見方。この13人の共和党議員って唐突的に出てきてますが、7月頃に1兆ドル必要になると予算を組んでいたシェルビー議員あたりを指しているでしょうね。
マコネル上院院内総務が、この法案を本会議で取り上げるかどうかにかかってますが、自ら「通過するとは思えない」って発言しているしなさそうでしょう。
(10/10 JST12:53 修正を加えました)

I think the murkiness is a result of the proximity to the election, and everybody kind of trying to elbow for political advantage. I’d like to see us rise above that … but I think that’s unlikely in the next three weeks,” McConnell said. 
(中略)
Sen. John Thune (R-S.D.), McConnell’s No. 2, also appeared skeptical that there would be 13 GOP votes, the number needed to pass a bill in the Senate if every Democrat supported it, if Pelosi and Mnuchin agree to a higher price tag.

https://thehill.com/homenews/senate/520355-mcconnell-coronavirus-relief-deal-unlikely-before-election

一方で、上院議員で50議席確保できるかの瀬戸際であり、接戦のアイオワ州共和党上院議員のジョニ・エルンスト議員は、アイオワ州で上院議席を確保するには追加予算が必要だとトランプ大統領に伝えたようです。

一方で、5000億ドルの追加予算でしぶしぶ納得したテッド・クルーズ議員。ティー・パーティー派に支えられるテッド・クルーズ議員は、トランプ政権と民主党の交渉はお遊びのようなものだろとw 彼も、選挙前に通過はないと。

じゃあ選挙後にコロナ追加予算が実現するとして、いつかって話です。
選挙後の会期切り替わりは、翌年1月。

2020年12月14日 選挙人団集会
       (訴訟などがあっても、この日までには決着がつくはず)
2021年1月 4日 米議会の新会期
2021年1月20日 大統領就任

仮に、かたくなに大統領が署名を拒んだとすると1月20日まで待つ必要がありますよね。さらには、各州が手続きを進めなくてはいけないのでどんなに早くても1週間~3週間はかかると思うわけです。そうなると、小切手配布やPPP追加が1月末~2月になりますよね。まだ3か月もありますが?
米国民の5分の1が、選挙前に現金がつきそうという調査結果もあるけど、大丈夫なんでしょうか?カード利用とフードスタンプで乗り越える気なんですかね。

また、航空会社は、追加助成金なしに1月迄乗り切れるのか疑問だったんですが、10/1から予定通りレイオフはじめるとリリースがでていましたね。確か、給与プログラム(PPP)も年内に従業員呼び戻せば返済なしになるのですが、翌年以降は再度レイオフしても問題ないので、そのあたりの影響も出てくるだろうかと。あと、年内で自営業向けの特別失業給付のPUAも期限切れ。このあたり、どっかで整理します。

郵送投票の進捗

郵送投票のトラッキングサイト、非常に便利です。こちらをクリック
このサイトによると、昨日の夕方時点での郵便投票到着分は830万票

10/13(火)になると約半数の州が郵便不在者投票やら対面の不在者投票開始します。なので、現段階では10州程度で、ほんの一部の集計。

郵便投票用紙請求者が約7435万人いるようだが、コロラド州など10州くらいは有権者登録していれば郵送投票用紙が自動的に送られてくるので、それも含まれていると思われる。尚、 7435万人というのは、2016年大統領選ポピュラーボート数が1.28億票だから、2020年はその半数くらいに郵便投票用紙が送られていることになる。この7435万のうち2000万人がCA州、590万人がNJ州、550万人がFL州になっている。次に多いのはWA州460万、CO州400万なので、やっぱり偏っているよね。

https://electproject.github.io/Early-Vote-2020G/index.html

これと並行して忘れてはいけないのが、郵便投票到着分の有効日。多くの州では、 郵送投票締め切り日について消印日は11/3が多いのですが、ポスト到着受付日については州によって様々です。

で、共和党は、ポスト到着受付締切を延長するな!という訴訟を起こしてウィスコンシン州では連邦控訴裁判所で勝利しました。連邦最高裁の判断になるかもしれないなあ…。
ペンシルヴァニア州でもこのポスト到着分については訴訟が進んでいるので、州裁判所の判断がうんぬんとかでまだもめています

投票日までにいつまでのポスト到着受付分を有効とするかという訴訟はまだ続きそうですよね。そんなに簡単に投票結果がでないよということは以前のブログでも書いたのでご参考までに。