株式市況/トランプは米国農家を本気でつぶすつもりかもしれない

昨日の終値。BOJは買い入れなし。

【日経平均株価】 22,644.31 ▼0.08% -18.43 [08/08]
TOPIX 1,744.71▼0.08%
マザーズ 1,027.61△1.75%
【ドル建て日経平均】203.70 △0.07 %
【日経VI】14.57 -0.03 ▼0.21% [14:44]
【ドル円】 111.26 -0.13 ▼0.12% [15:04]
東証一部出来高 1,449,820,000株 15:00
ダウ先:25,607.00 14:54JST
SP500先物:2,859.00 14:54JST

昨日の13:42の急落はなんだったのでしょうか。TOPIXも急落していたし、何よりダウ先と為替の出来高(棒グラフ)が急増しているので、だれかが売りを仕掛けたところでしょうか。
一般が入手できる範囲で特別なニュースが入ったわけではなかったけど、市場では何かニュースが入ったのかもしれないね。こういうことが起こるたびに、「敗者のゲーム」を感じますよw


続いて、チャイナと欧米の主要市場。最近、上海は下落で、HISはプラスをたもつ展開が多いね。
欧州は、英国以外は下落。

【上海総合指数】 2,744.07 ▼1.27% -35.30 [08/08]
【HSI】28,359.14  △0.39%
【英国FTSE100】 7,776.65 △0.75% +58.17 [08/08]
【ドイツDAX】 12,633.54 ▼0.12% -14.65 [00:35]

中国は新たに160億ドル(約1兆7800億円)相当の米国製品を対象に8月23日から25%の関税を賦課することを確認した。これより先に米政府が発表していた追加関税と同規模の措置で対抗する。
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2018-08-08/PD57FA6VDKHS01

負け戦なのに、メンツをかけた報復なんだろうなぁ…。
お互いの輸入額は、5000億ドルと、1300億ドルだから金額でいったら負けるだろうに。こっちを再掲


続いて、米国市場。

【NYダウ】 25,583.75 ▼0.18% -45.16 [08/08]
NASDAQ 7,888.33 △0.06%
S&P500 2,857.70 ▼0.03%
【VIX恐怖指数】10.85 -0.08 ▼0.73% [08/08]
【WTI原油】 66.77 ▼0.25% -0.17 [08:30]
ドルインデックス:94.890(↓)
米国10年債利回り:2.956(↓)
ハイイールド債 BofA Merrill Lynch US and Global High Yield Indices:5.95900(↓)
米取引所の合算出来高は59億5000万株。直近20営業日の平均は63億1000万株。
https://reut.rs/2np4Glc

米政府は7日、中国製品160億ドル(約1兆7800億円)相当への25%の追加関税を今月23日から適用すると発表した。対中制裁の第2弾の発動で、米中間の貿易摩擦は一段と激化する見通し。
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2018-08-07/PD40536JTSE901

はいはい。どんどんやってくれ~

古いデータだけど、米国の農林水産業ってGDPで1%しか占めていない。こちらを参照。
少し前に、トランプ政権、120億ドルで農家支援へ-貿易戦争の影響緩和狙い のニュースが出ていた。しかし、既に米国農業は2000年には、農場への年間助成金は、年間220億ドルに膨らんでいるようだ。
いろいろ検索すると、どうも既に農家収入の半分は補助金になっているようだ。

ここによると、トウモロコシ、大豆、綿、乾草(干し草)の生産は、アメリカでの収穫面積全体の約90%を占めるようだ。これって、米国でそもそも生産すべき”理由”があるのだろうか?
もちろん、ある一定量の穀物は備えておいた方がいいかもしれないが、それ以外はいるのか。

いや、いらんよな。だってGDP1%しか占めていないし、政府支出までしてるんだよ。
よしっ、この産業はつぶしてしまおう。それよりもこれから稼げる産業で中国と勝つことを最優先に考えるべきだ。

っていう考えに至るんじゃないだろうか。ピーター・ティールは、古い産業にまったく固執してないし、新たなテクノロジーにシフトすべきだと考えているから、この流れは自然だ。

それよりも、気になることが2つ出てきている。1つ目は、習近平とプーチンの支持急落だ。
特に上海市場が暴落し続けていることで、不安がでてきているのは確かだろう。ロシアも米政府から新たな制裁がだされたり、年金支給年齢引き上げしているということは財政が苦しそうだ。

内患外憂の習近平氏に吹き始めた逆風-中国国民に不安広がる 

米政府、ロシアに新たな制裁発動へ 英国で神経剤使用と断定 

ロシア:プーチン氏支持急落 年金支給年齢引き上げで – 毎日新聞 

2つ目は、イラン制裁により、経済に打撃を受けているのはEU。
EU、イラン核合意へのコミット表明 経済界は悲観的 
エアバスは納品が追い付かないらしい。ダイムラーはイランと取引しないことを決定したそうだ。


やっぱりこれじゃん。
新しい覇権維持の仕方の構想がすでにホワイトハウスにあるとしたら、旧来型、あるいは覇権を降りようとしたオバマを猛烈に批判するというのもわからなくもない。


また長くなった。為替が円高にふれているので、本日は下落しそう。

日経平均先物大証 22560 8:53JST
【ドル円】 110.91 -0.12 ▼0.11% [08:53]


昨日の連動オペ。※続きを読むにはログインが必要です。