5/17-22 米議会・経済スケジュール/Endless Frontier Act

【1】米議会下院スケジュール

今週も引き続き本会議で投票があるが、先週は10本しかRoll Call Voteしていないし、大きな動きもなかった模様。
今週は、連邦議事堂の警備強化のための$19億の法案が下院で採決予定。
下院は来週から1週間は委員会活動のみで、5/31の祝日以降は選挙区に戻って活動。

下院予算委員会は予算決議などのupdateなし。
下院運輸委員会は5月に法案提出予定。詳細日程のupdateなし。
下院エネルギー・商委員会については既に提出しているThe CLEAN Future Actについての公聴会は続いている。


全体のスケジュール感、全体感などについては過去ログをご覧ください。


【2】米議会上院スケジュール/ Endless Frontier Act

今週の上院本会議の目玉法案は、なんといっても、 米国の基礎研究や先端技術研究開発に5年間で$1100億超を拠出する超党派の 「 Endless Frontier Act 」 でしょう。シューマー上院院内総務が、今週採決を取ると宣言しているので進はずです。で、可決するでしょう。下院でも可決すると思いますよ。

今の連邦議会は、上院が政権高官の承認を進めていることもあり、法案が進まない傾向があるのですが、対中国のことになると共和党も民主党も見解が一致します。全員が一致しなかったとしても60票くらいはなんとかなるような状況です。

Endless Frontier Actの概要。

◆ National Science Foundation (NSF) を拡大し、NSF内に新たに「テクノロジー・アンド・イノベーション局」を設置
◆ 人工知能、半導体、量子コンピューティング、先端通信、バイオテクノロジー、先端エネルギーなど、10の主要技術重点分野の研究開発を進める
◆ 5年間で$1,000億の割り当て。基礎・先端研究、商業化、教育・訓練プログラムなどに投資。
◆ 商務省には $100億の権限を与え、地域技術戦略を支援。少なくとも10の地域技術ハブをつくる。キーテクノロジーの研究、開発、起業、製造の世界的な拠点構築のための投資。

参照元:民主党上院HP , Roll Call

民主党上院HPの Endless Frontier Act 声明文を読むと、中国は敵だって宣言しているよなあ。中国やその他の国々に対して米国の経済的競争力を維持するって明確に書いてあるしなあ。
これから中国に対抗していくための法案を続けて提案していくとあるから、まだこのあたり続きそうだね。

ちなみに、この法案は多数党投手になる前からシューマー院内総務は力を入れている。どうやら半導体工場・研究施設をNY州に誘致する計画があるみたいね。そこで雇用に貢献したいようです。

【3】バイデン政権

大統領のスケジュール、追えていないのでのちほどアップデート。
 5/21:ワシントンで韓国首脳とバイデン大統領が会談予定

さて、イスラエルvsパレスチナの報復合戦が激しさを増してきているけど、ブリンケン国務長官は着々と動いていますね。先ほど、エジプト外相、サウジ外相、カタール外相とこの件について電話会談。フランス外相とも話したようで、沈静化に向けて動いてはいるけど。
バイデン大統領はネタニヤフ首相と15日にも再度電話会談したようね。

しかしまあバイデン政権は、南米からの難民問題、中国の脅威が一番大きなテーマだと思うんですが、ここへきてまさか中東がここまで盛り上がってくるとは。
ロシアが参戦してイスラエルに攻めてきたら終末論じゃないですか…

【4】経済スケジュール