株式市況/FRBストレステスト。主要銀行は9月まで自社株買い禁止

日本市場サマリー

BOJ1001億円のお買い上げ。
【日経平均株価】 22,259.79 ▼1.22% -274.53 [06/25]
TOPIX 1,561.85 ▼1.18%
【ドル建て日経平均】211.39 △0.43% +0.91 [06/24]
【為替ドル円】 107.18 △0.14% +0.15 [15:08]
マザーズ 1,055.75 ▼0.43%
東証一部出来高 1,305,370,000株 15:00
【日経VI】30.62

海外は、2週連続の売り越しとなった。個人が逆張りしているというものの、こういった買い越し額をみると、もう個人の買いに勢いがないよなあと。

アジア・欧州市場

昨日は、中国・香港ともに休場
USD/CNH  7.08↑ 7:49JST 
MSCI Emerging Markets 1,004.44↓[6/25] 
Europe Stoxx 600   359.74 +2.57 (△0.72%)
STOXX® Europe 600 REITs  45.59 △0.48%
バルチック指数      1,705.00 △5.44%  [6/24] 

米国市場サマリー

【NYダウ】 25,745.60 △1.18% +299.66 [06/25]
【NASDAQ】10,017.00 △1.09% +107.84 [06/25]
S&P500     3,083.76 △1.10%
ラッセル2000種指数  1,413.315 △1.70%
Fear & Greed Index 49↑(Newtral)
【VIX恐怖指数】   32.22
【WTI原油先物】39.16↓
ドルインデックス:97.39↑7:57JST
ブルームバーグ ドル・スポット指数 :   1,218.57 △0.05%
フィラデルフィア半導体指数:1961.05 △0.86%
United States 5 Years CDS 18.1→ [6/25]
MSCI US REIT IDX : 1,015.34 +14.18 (△1.42%)
ブルームバーグ商品指数トータルリターン   135.3739 ▼0.41%
S&P/LSTA U.S. Leveraged Loan 100  2,214.27 ▼0.40% [6/24] 
iShares iBoxx $ Investment Grade Corporate Bond ETF 133.38 △0.11%   iShares iBoxx $ High Yield Corporate Bond ETF   82.12 △0.04%
米取引所の合算出来高は113億8000万株。直近20営業日の平均は133億2000万株。
AAPL 364.84△1.33% (52週最高値  372.38 52週最安値170.27 )
AMZN 2754.58△0.74% (52週最高値 2796.00 52週最安値1626.03 )GOOG 1441.33△0.65% (52週最高値 1532.11 52週最安値1025.00 )
MS   200.34△1.26% (52週最高値 203.95 52週最安値115.52 )
NVDA 379.60△2.76%( 52週最高値 385.70 52週最安値132.60 )
FB   235.68△0.71% (52週最高値 245.19 52週最安値137.10 )
NFLX  465.91△1.76% (52週最高値 474.01 52週最安値252.28 )
TSLA  985.98△2.62%  (52週最高値 1027.48 52週最安値176.99)
EQUINIX 696.84△1.05% (52週最高値 718.33 52週最安値446.04)
ZOOM   259.51△1.41% (52週最高値 260.29 52週最安値60.97)

オープニング前に発表された経済指標の注目は、新規・継続失業保険申請件数。ソースはこちら
・ 新規失業保険申請件数(20日終了週)は、通常の州プログラム下で148万件
 ※ 最も増えたのはカリフォルニア州で4万5900件増(調整前)
・ 失業保険の継続受給者数(13日終了週)は通常の州プログラムの下で1950万人に減少
・ 連邦政府のパンデミック失業支援(PUA)プログラムを含む全てのプログラム下での継続受給者数は6日終了週に3060万人(調整前)に増加。
それ以外については、
・米国 コア耐久財受注 (非国防資本財から航空機を除く) 前月比 2.3%増
・第1・四半期の実質国内総生産(GDP)確報値(季節調整済み)は年率換算で前期比5.0%減

S&P500のオープニングは0.2%下落でスタート。ナスダックは、ほぼ変わらずでスタート。
クロージング後のFRBによる米銀ストレステスト待ちの相場だったが、東部標準時間10:00頃にビッグニュースが飛び出る。ボルカー・ルールの改定だ。ボルカー・ルールの規制緩和は、トランプ大統領の選挙中の公約だ。
これによって、バイデン大統領候補に推され気味だったトランプ大統領が押し返していくことにつながるだろう。
2019年に発表された ボルカー・ルール改定が最終決定、トランプ政権とウォール街の勝利 の記事(2019年8月)にもあったが、その最終的な承認が降りたということでいいのかね。あてにならない日経新聞によると、 新たなルールは10月1日から適用。 これはボラティリティの上昇や、デリバティブつかって現物にも影響与えるとかにつながりそうだよなあ。

米連邦準備制度理事会(FRB)、通貨監督庁(OCC)、連邦預金保険公社(FDIC)は25日、米金融機関の投資に規制を設けたボルカー・ルールの変更を承認した。これにより金融機関は、一部ファンドとの取引を増やすことが可能になる。OCCとFDICはまた、金融機関が関連会社とデリバティブ取引を行う際に証拠金を確保する要件を撤廃した。
  スワップ取引を巡る証拠金要件の撤廃により、ウォール街の金融機関は手元資金が推定400億ドル(約4兆3000億円)増える可能性がある。

https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2020-06-25/QCHN71DWRGG801

ボルカー・ルールの改定に加えて、FRBのストレステスト結果の期待で銀行セクターは上昇した。 WELLS FARGO & COMPANY 、 GOLDMAN SACHS GROUP INC は4%上昇。 MORGAN STANLEY 、BoACなど△3%と上昇していた。

そして、クロージングベルとなって、一番のトピックスであったFRBの発表。

FRBの銀行ストレステスト

主な発表内容は以下の通り。貸倒損失は、7000億ドルっておもったより少ないなあという感じがします。自社株買いなんか、2020年は株価にほぼ影響与えないだろう。確かに、毎年、ハイテク株業種に次ぐ、自社株買いで1500億ドルほど買っていましたが。詳しくは、過去ブログ参照してください。

米連邦準備制度理事会(FRB)は新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)を巡る先行き不透明感が金融機関の経営に重くのしかかる中、米国の主要銀行に対し、少なくとも7-9月(第3四半期)まで増配や自社株買い再開の禁止を指示した。
  FRBは25日の声明で、銀行業界は年次ストレステスト(健全性審査)で良好な結果だったが、新型コロナ感染拡大による経済と金融システムへの影響に関する別の考察で潜在的リスクが明らかになり、配当の先行きに疑問を残したと説明した。

https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2020-06-25/QCI0ZLT0AFB401

パンデミックに関連した分析では各行個別の結果を公表していないが、最も厳しい「W字型」回復シナリオの下では、審査対象34行が最大で7000億ドル相当の貸倒損失を被る恐れがあると警告した。
分析結果では、長期にわたる深刻な景気低迷に銀行が耐えられることが示されたが、一部の銀行は自己資本の最低水準ぎりぎりになるとした。

https://jp.reuters.com/article/usa-fed-stresstests-idJPKBN23W3CF

で、この発表を受けて、ウェルズファーゴ、ゴールドマンサックスは▼3%下落して場中の上昇分が吹っ飛びましたとさ。

The announcement sent some bank shares lower in after-hours trading. Bank of America and JPMorgan Chase both dipped 1.3%. Wells Fargo slid 3.5% and Goldman Sachs fell more than 3%. Bank stocks were coming off sharp gains, rallying more than 3% during regular trading Thursday.

https://www.cnbc.com/2020/06/25/stock-market-futures-open-to-close-news.html