株式市況/FRB 社債買い入れプログラム、ディスカウント・ウィンドウの進捗

BOJは1005億円お買い上げ。
【日経平均株価】 19,914.78 ▼1.74% -352.27 [05/14]
TOPIX 1,446.55▼1.91%
マザーズ 821.23▼2.07%
ドル建て 186.42 ▼1.45%
ドル円 106.82 15:10JST
VIX指数 33.52
東証一部出来高 1,329,770,000株 15:00
The Japan 5 Years CDS value is 31.1 (last update: 14 May)

アジア・欧州市場

【上海総合指数】 2,870.34 ▼0.96% -27.71 [05/14]
【香港ハンセン指数】 23,829.74 ▼1.45% -350.56 [05/14]
MSCI Emerging Markets 900.87 ↓ [5/14] 
Europe Stoxx 600   326.71 -7.26 (▼2.17%)
REIT Europe 1,130.95 -26.50   ▼2.29%
バルチック指数  398.00 ▼8.08% [5/13] →そろそろやばい水準

バルチック指数は、ここ5年くらいは中国の影響を大きく受けるため、中国の春節期間は大幅に下落してそこから上昇する傾向が強かった。
2019年をみればわかりやすいが、春節期間は下落して750ポイントを下回り、その後、2500ポイントまで上昇したのだ。春節とほぼ同時に中国全土でコロナウイルス感染が拡大したわけだが、3月から解除がはじまり、4月には発生源であり新型コロナウイルスの中心地だった武漢でもロックダウンが解除された。
なので、本来ならバルチック海運指数が回復していくはずなんだが4月末に700ポイント近くまで上昇後、下落の一途を辿っている。

長期チャートでみると、ここまでバルチック海運指数が下落したのは2016年の人民元ショックを除いてないのだ。ちょうど2008年をピークに下落しているんだが、なぜこの10年くらい低迷してしまったのかわかっていない。
中国は、つくりまくって在庫抱える傾向があることをTさまから教えてもらったのだが、何かそのあたりと関連があるのだろうか?どこかで整理しておきたい。

https://tradingeconomics.com/commodity/baltic

米国市場サマリー

【NYダウ】 23,625.34 △1.62% +377.37 [05/14]
【NASDAQ】8,943.72 △0.91% +80.56 [05/14]
S&P500 2,852.50 △1.15%
ラッセル2000種指数 1,237.554 △0.35%
Fear & Greed Index 39→(Fear)
【VIX恐怖指数】32.61↓
【WTI原油先物】 27.66 △0.36% +0.10 [08:10]
ドルインデックス: 100.26↑  8:11JST
フィラデルフィア半導体指数 1739.05△2.81%
米国30年債利回り:1.291↓  8:12JST
米国10年債利回り:0.620 ↓   8:12JST
米国 2年債利回り:0.157↓   8:12JST
米国3か月債利回り:0.12↑   8:12JST
United States 5 Years CDS 19 [5/14]
MSCI US REIT IDX : 893.53 +4.67 (△0.53%)
ブルームバーグ商品指数トータルリターン  130.7416 △1.10%
NYFANG:IND  3,614.141 △1.17%
S&P/LSTA U.S. Leveraged Loan 100 2,135.33▼0.03%  [5/13] 
iShares iBoxx $ Investment Grade Corporate Bond ETF 128.10 △0.83%
BofA US High Yield Index Effective Yield  7.99↑[5/13] 
ICE BofA BBB US Corporate Index Effective Yield  3.45↓ [5/13]  
BofAML US High Yield CCC or Below Effective Yield 18.05↓ [5/13]
米取引所の合算出来高は118億1000万株。直近20営業日の平均は114億5000万株。
AAPL 309.54△0.61% (52週最高値  327.85 52週最安値170.27 )
AMZN 2388.85△0.88% (52週最高値 2475.0 52週最安値1626.03 )GOOG 1356.13△0.50% (52週最高値 1532.11 52週最安値1025.00 )
MS   180.53△0.43% (52週最高値 190.70 52週最安値115.52 )
NVDA 321.22△3.22%( 52週最高値 316.32 52週最安値132.60 )
FB   206.81△0.83% (52週最高値 224.20 52週最安値137.10 )
NFLX  441.95△0.84% (52週最高値 449.50 52週最安値252.28 )
TSLA  803.33△1.56%  (52週最高値 968.99 52週最安値176.99)
EQUINIX 659.26▼2.88% (52週最高値 715.75 52週最安値446.04)

まずは、SP500セクター別。全体的に上昇したが、金融セクターがS&P500よりもアウトパフォームした。 CAPITAL ONE FINANCIAL CORP△9.6% 、 SVB FINANCIAL GROUP△8.3% 、 COMERICA INC△7.9% の銀行株が上昇。なんで戻ってるのかよくわからないです。

また、経済指標としては、新規・継続失業保険申請件数が発表された。日本時間21:30に発表されたが、この発表で一気にダウ先物指数は23000ポイントを割り込んで22000ポイントまでいったが、そこから急反発していった。
一方で、5月か6月の失業率は16%になるだろうという予測がでていたが、既に 働人口に占める失業保険受給者の割合は15.7%にまでなっている。これはあくまで失業保険受給者であって、個人事業主は入っていない。個人事業主も2000万人ほどいるはずだ。

新規失業保険申請件数(9日終了週)は298万件ブルームバーグ調査のエコノミスト予想中央値は250万件だった。
失業保険の継続受給者数は5月2日までの1週間に45万6000人増加し、過去最多の2280万人となった。これにより、労働人口に占める失業保険受給者の割合は15.7%に上昇した。

https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2020-05-14/QABMVSDWX2PT01?srnd=cojp-v2

FRB 社債買い入れプログラム、ディスカウント・ウィンドウ

バランスシートが7兆ドル超えそうなのは、ほぼ予定通りなんだろうが、
社債買い入れプログラムのコーポレート・クレジット・ファシリティがたった3億ドルの購入額というのが不思議でならない。CNBCによると、6000億ドルほどの社債起債があったんだが、FRB以外に買い手がいたということだろうか?
また、ディスカウント・ウィンドウについては、レポ金融で調達できない銀行にとってFRBは最期の貸し手であるのだがそれも2か月ぶりの低水準。となると、金融不安には陥っていないとは思われるが、それでもレポ金融で調達できないでFRBから調達している資金が242億ドルもあるということだ。
また、海外中銀へのドル供給も減少したということは、FRBとスワップ協定を結んでいる中央銀行の通貨が暴落するという兆候はないと考えていいだろう。
スワップ協定を結んでいないでCOVID19感染拡大が続いているトルコ、ロシア、イラン、アルゼンチンなどは警戒した方がいいだろう。あとは、インド、インドネシアも通貨安が起きているがスワップ協定は結ばれていないはず。ブラジルとメキシコは問題ある大統領だが、スワップ協定が結ばれている。

米連邦準備理事会(FRB)のバランスシートは13日までの週に2120億ドル拡大し、6兆9800億ドルとなった。米国債や住宅ローン担保証券(MBS)の保有が引き続き増加したことが背景。
12日に開始された社債買い入れプログラム「コーポレート・クレジット・ファシリティー」を通じた購入額はわずか3億0500万ドルだった。
新型コロナウイルスの感染拡大により打撃を受けた社債市場を支援するために導入された制度だが、3月下旬に導入計画が発表されて以降、クレジットスプレッドは大幅に縮小。大規模な購入の必要性が低下したとみられる。
他のプログラムを通じた資産保有も数週間にわたって減少している。

割引窓口(ディスカウント・ウィンドウ)貸出制度を通じた貸し出しは242億ドルで、2カ月ぶりの低水準。3月に記録した過去最高の500億ドル超の半分ほどに減少した。
通貨スワップ協定に基づく外国中銀へのドル供給は2月以降初めて減少した。

https://jp.reuters.com/article/usa-fed-assets-idJPKBN22Q3NU

Paycheck Protection Program
給与保護プログラムの進捗

給与保護プログラムについての進捗。
以前は、中小企業融資制度と書いておりましたが、JETROと日経新聞は給与保護プログラムと書いていたので変更しました。ロイターは 中小企業融資制度 としていて、ブルームバーグは給与保証プログラムと翻訳している。
新しく出てきた単語って、どうしてもメディアによって翻訳がバラバラになるんですね。はじめて知りました。

結局、4/27から3週間経過しても追加の3,100億ドルのうち約1,937億ドルまでしか申請されていない。423万件以上のローンが申請されたけど、 中小企業のうち40%未満しか申込まれていないようです。一方で、返済免除される融資に該当したのは申込んだうちの38.1%だと。融資額の75%を従業員給与に使わなくていけないというのがやはりかなりハードルになっているようだ。民主党ウォーレン議員などの超党派で、この75%という規制を変更するよう動いているようだが大きな動きが未だにみえていない。

Less than 40 percent of small businesses have received support from the Treasury Department and Small Business Administration’s (SBA) emergency coronavirus lending initiative, according to Census Bureau data released Thursday.
While 74.9 percent of respondents to the Census Bureau’s survey of small businesses applied for a forgivable loan through the Paycheck Protection Program (PPP), only 38.1 percent received aid. 

https://thehill.com/homenews/administration/497892-less-than-40-percent-of-small-businesses-have-received-emergency