米国の医療事情について
1. Lack of coverage and high costs
https://edition.cnn.com/2020/03/11/us/us-health-care-system-coronavirus/index.html
2. Lack of paid sick leave
3. Lack of primary care doctors, ICU beds and respirators
米国の新型コロナウイルス感染拡大は、おそらく他の先進国よりも拡大して長引くだろう。その理由は、この3点に凝縮される。
まず、誰もが想定するのは国民皆医療保険がないことである。オバマ大統領がメディケア(主に65歳以上と、65歳未満の障害者一部)とメディケイド(低所得者向け)をつくったものの、2018年時点で2800万人(米人口にすると10%に該当)もの無保険者が存在するのだ。
また、1.5億人もの就業者は、会社をつうじて医療保険に加入しているため、失業すると同時に保険を失うことになる。
医療コストが高くつくので、体調を崩してもそう簡単には病院に行こうとはしない。それが一層、感染拡大を招くのだ。
第二に、有給病欠がない企業がそれなりにあるということだ。連邦政府のデータによると、4分の1が有給病欠をもっていない。特に、低賃金しか支払わないような職業については、有給病欠がない人は半数にものぼる。
体調を崩して休むと、その分、収入が減るか、長引けば解雇が待っている。そうなると、債務を抱えている人などは、多少無理してでも働くことになり、感染拡大につながるのだ。
第三に、第一の理由のような事情で、かかりつけ医というものを多くの人が持っていないのもある。そもそも、医師は儲からないから、かかりつけ医になりたがらないのだ。
また、病院経営を考えると、コストがかかる集中治療室のスペース確保および維持、そこを担当するスタッフの教育などを考えると、あまりつくらないという側面もあるのだ。そんな状況で、急激な患者が増加すると、キャパオーバーになるのは当然というわけだ。
犠牲になるのは低所得者層のアフリカ系アメリカ人とヒスパニック
Now, even as black Americans risked higher exposure, they already disproportionately suffer the comorbidities that make Covid-19 so deadly. Black Americans are 40 % more likely to have hypertension than white, twice as likely to have diabetes, up to 3x asthma hospitilization. pic.twitter.com/F49AKNOqru
— Ida Bae Wells (@nhannahjones) April 6, 2020
一連のツイートが非常に長いのだが、要は黒人と白人の人口比に対して、黒人の方が感染後に死亡しているということだ。
理由としては、無保険者が多い事、よりサービス業に従事していること、車をもっていないので公共交通機関で移動していること、住宅保有率が低いので大家族になっていることなど、多くの要因があげられるのだ。

また、Pew reserchセンターの調査によると、米国全体と比較してヒスパニックが、より給与カットやレイオフに直面していることも挙げられている。
低所得者層が厳しい環境におかれている今こそ、バーニー・サンダースの出番のはずなのに、先日、大統領選挙候補から脱落してしまった。
2020年の大統領選挙は、アフリカ系アメリカ人が票をとれるかが勝敗を分けることになるが、このままだとトランプ再選は極めて厳しいだろう。