日本市場サマリー
BOJは2004億円おかいあげ
【日経平均株価】 19,084.97 ▼1.57% -304.46 [03/30]
TOPIX 1,435.54▼1.64%
マザーズ 612.28▼1.72%
【ドル建て日経平均】177.12 ▼0.99 -1.77 [15:00]
【ドル円】 107.75 -0.14 ▼0.13% [15:05]
【日経VI】55.68(高値:57.05) +2.90 △5.49% [14:46]
東証一部出来高 1,924,440,000株 15:00
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【CME ダウ先物】 21,723.00 △1.33% +286.00 [14:56]
【WTI原油】 20.77 ▼3.44% -0.74 [15:07]
アジア市場と欧州市場
【上海総合指数】 2,747.21 ▼0.90% -24.99 [16:02]
ハンセン指数 23,175.11 ▼1.32%
Europe Stoxx 600 314.88 △1.28%
MSCI Emerging Markets 832.02↓[3/30]
( 52 WEEK RANGE 758.20 – 1,150.91 )
MSCI Intl Emerging Market Currency 1,570.30 [3/27]
( 52 WEEK RANGE 1,547.33 – 1,673.26 )
バルチック指数 556.00 ▼2.28% [3/27]
( 52 WEEK RANGE 415.00 – 2,518.00 )
米国市場サマリー
【NYダウ】 22,327.48 △3.19% +690.70 [03/30]
(52週最高値 29,568.57 52週最安値 18,213.65 )
【NASDAQ】7,774.15 △3.62% +271.77 [03/30]
(52週最高値 9838.37 52週最安値 6631.42 )
S&P500 2,626.65 △3.38%
(52週最高値 3,393.52 52週最安値2191.86)
ラッセル2000種指数 1,158.317 △2.33%
(52週最高値 1,706.175 52週最安値 966.216 )
【VIX恐怖指数】 57.08 ↓
Fear & Greed Index 25→(Extreme Fear)
【WTI原油】 20.341 ↓
【NY金先物】 1,619.06↓
ドルインデックス: 99.04 ↑
米国30年債利回り:1.340↑
米国10年債利回り:0.734↑
米国 2年債利回り:0.238↑
米国3か月債利回り:0.07↑
ブルームバーグ商品指数トータルリターン 132.3753 ▼1.04%
フィラデルフィア半導体指数 1545.31△3.80%
NYFANG:IND 2,972.284 △2.45%
S&P/LSTA U.S. Leveraged Loan 100 1,971.92 ▼0.43%[3/27]
BofA US High Yield Index Effective Yield 9.46↓[3/27]
BofAML US Corporate BBB Effective Yield 4.80↓[3/27]
BofAML US High Yield CCC or Below Effective Yield 17.89↓ [3/27]
米取引所の合算出来高は約122億株。過去20日間の平均は約158億株。
27日続き、3月5日以来の低水準が続く。
AAPL 254.81△2.85% (52週最高値 327.85 52週最安値170.27 )
AMZN 1963.95△3.36% (52週最高値 2185.95 52週最安値1626.03 )
GOOG 1146.82△3.25% (52週最高値 1529.63 52週最安値1025.00 )
MS 160.23△7.03% (52週最高値 190.70 52週最安値115.52 )
NVDA 265.59△5.09%( 52週最高値 315.41 52週最安値132.60 )
FB 165.95△5.84% (52週最高値 224.20 52週最安値137.10 )NFLX 370.96△3.88% (52週最高値 392.92 52週最安値252.28 )
TSLA 502.13▼2.38% (52週最高値 968.99 52週最安値176.99 )
商業用不動産ローン担保証券(CMBS)をFRBが買い取るが、多くの懸念が残る
MBSには、2種類の不動産ローン担保証券が含まれている。1つが、住宅ローン債権担保証券(RMBS:Residential Mortgage Backed Securities)住宅ローン債権を裏付けとして発行される証券だ。もう一つが、 CMBSという商業用不動産ローン担保証券(CMBS)だ。CMBSの詳しい説明は、PIMCOを参照ください。
このCMBSにも危機が進行している。 CMBS全体の市場規模は3兆ドルほどだ。米不動産投資信託(REIT)のインベスコ・モーゲージ・キャピタルは、追い証の請求に応じられなくなったと報じられている。 CMBSを担保に銀行から短期資金を借り入れていた不動産ファンドや不動産投資信託(REIT)の多くは追い証を求められている。CMBSの資産価値が急落したため、追加担保を求められる構造だ。しかし、追証が払えないと カナダの大手銀ロイヤル・バンク・オブ・カナダのように資産を差し押さえられる。これは信用収縮を招くことになる。
MBS市場の急落で、 保険会社や資産運用会社、年金基金、銀行自体も保有する数兆ドル相当のCMBSが危険にさらされているのだ。 コロニー・キャピタルの創業者は、マージンコール(証拠金請求)のモラトリアム(支払い猶予)と連邦準備制度による介入の必要性を訴えている。
こうした動きをうけて、FRBと財務省はCMBSを買い取る動きを進めた。そこで起用したのが、ブラックロックだ。ただし、FRBが買い取るのは、政府支援機関(GSE)保証付き商業用不動産担保証券(CMBS)だけであって、保証なしまで買い取るわけではない。
コロナショックで市場が動揺していることを踏まえ、米財務省とFRBは不動産担保証券を含めた資産の買い取りを通して市場に潤沢な流動性を供給する策を導入した。しかし、購入の対象は政府系機関が保証を付けている証券に限られている。不動産ファンドの多くが保有している政府保証のついていないCMBSは対象になっていない。
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO57391620Q0A330C2000000/
米商業不動産市場の業界団体、CRE金融評議会は24日、FRBによる資産買い取りの対象に政府保証のないCMBSも加えることを政府に提言している。
この記事でみる限りは、2017年時点では政府保証がついていないMBSは5000億ドル以内とかかれているが、この3年間でどれくらい膨らんだのかがわかっていない。追って調べようと思います。
しかし、課題はCMBSやRMBSの資産価値価格の下落だけではない。特に、CMBSについては大量の債務不履行になる恐れがでてきているのだ。小売業界の 不動産担保貸付金の支払い期限は200億ドルの期限が迫っている。多くの小売り・レストラン業界の賃料や備品の支払期限が4月1日になっている。もちろん、支払い猶予の交渉もしているだろうが、そんなに簡単にはいかない可能性が高い。これは火種になりそうな予感がしてならない。
An estimated $20 billion in monthly retail real estate loans are due as early as this week, according to Marcus & Millichap, a commercial real-estate services and consulting firm. Many retailers and restaurants have said they are not going to pay their April rents, which in turn poses a threat to the $3 trillion commercial mortgage market.
https://www.wsj.com/articles/americas-make-or-break-week-11585510109
失業率30%になるかもしれないが、織り込み済みかもしれない
一時期、ムニューシンが、政府が支援しなければ30%の失業率に達すると警告していたが、既にそれくらい折込済みになってきている可能性がある。というのも、いくつかの調査では20~30%の人が失業や休業で働けない状況になっているからだ。
米国では新型コロナウイルスのために国民の4分の1近くが失職したか、一時的に働けなくなっているが、感染拡大を抑制するために経済活動を休むことに賛成する人が大多数に上っている。 調査は26─27日に実施。新型コロナのせいで既に職を失った、あるいは勤め先の休業で働けない状態にあると答えた人の割合は全体の23%に上った。
https://jp.reuters.com/article/health-coronavirus-poll-idJPKBN21G0ZR
FRBの社債買い取りの効果
投資適格級債券発行を通じた資金調達額は27日までの週に過去最高の1091億ドルに達したようだ。一時期、社債市場が凍り付いたようになっていたので、流動性は確保できてきていることがわかる。ここも、ブラックロックの力を借りており、 事業会社への資金供給は「投資適格」の事業会社に限定し、期間も6カ月程度とする方向だ。
となると、こちらの問題についても投資適格外の企業に絞られてくる。
米連邦準備理事会(FRB)が23日に無制限の量的緩和(QE)を行う方針を決定したことを受け、米国企業による投資適格級債券発行を通じた資金調達額は27日までの週に過去最高の1091億ドルに達した。
https://jp.reuters.com/article/usa-companies-debt-idJPKBN21G0YV
IFRリフィニティブのデータによると、ナイキ(NKE.N)やマクドナルド(MCD.N)、ホーム・デポ(HD.N)など49社が27日までの週に投資適格級債を発行。週間ベースでこれまで過去最高の資金調達額だったのは2019年9月に記録した735億ドル。
投資適格外の社債市場については、先日書いたこちらを参照ください。
”投機的だと判断される社債は2.6兆ドルにものぼる。しかしながら、投資適格社債の中で一番下の格付けであるBBBでほぼジャンク級と捉えられている社債については4兆ドルにものぼるのだ”
ワクチンが市場に出回るのは12~18か月はかかる
ジョンソン&ジョンソンが2021年初頭の実用化を目指すと報道されて株高になっているが、10社以上の会社がワクチン開発を目指して競っている。
このサイトでは最新開発状況をトラッキングしているが、それでも市場に出回るには12~18か月かかる見込みだそうだ。つまり、年内はワクチンなしで持ちこたえろということだろう。それまでに経済がどれだけ疲弊するのか、我慢比べになりそうだ。
Experts estimate it could take between 12-18 months to develop a vaccine ready for market, which assumes the process from conception to market availability goes smoothly. This tracker lists the major vaccine candidates in development for prevention of COVID-19
https://www.raps.org/news-and-articles/news-articles/2020/3/covid-19-vaccine-tracker
新コロナ対策法案の第四弾は期待薄かも
下院民主党は、新コロナ経済対策法案第四弾について非常に意欲的だ。一方で、共和党下院議員で、実質的な共和党NO.2のマッカーシー議員は、第四弾について必要ないかもしれないと述べている。上院議員は休暇に入って地元に戻っているので4月までワシントンに帰ってこない予定だ。だとすると、3月いっぱいでどれくらい共和党議員たちが経済疲弊を実感するかにかかっているのかもしれない。
Speaker Nancy Pelosi (D-Calif.), joined by several key committee chairmen, said Monday that the Democrats’ fourth phase of coronavirus stimulus would be largely focused on helping the front-line medical workers, homebound parents and patients afflicted by the deadly virus — people who may have fallen through the cracks, she said, in Congress’s earlier responses to the fast-spreading pandemic.
https://thehill.com/policy/transportation/490243-democrats-eye-major-infrastructure-component-in-next-coronavirus