株式市況/米議会下院が83億ドル規模の新型コロナウイルス対策予算可決

【日経平均株価】 21,100.06 △0.08% +17.33 [03/04]
TOPIX 1,502.50▼0.17%
マザーズ 736.17△1.60%
【ドル建て日経平均】196.50 △0.43% +0.85 [14:59]
【ドル円】 107.39 +0.24 △0.22% [15:01]
【日経VI】33.46 -4.34 ▼11.48% [14:41]
東証一部出来高 1,507,670,000株 15:00

続いて、アジアと欧州市場。中国2月PMIとサービスPMIは悲惨な結果だったが、あくまで購買担当者へのアンケート調査なので、3月はいきなり復活してたら怪しいだろうな。
欧州は、3%超え上昇とかだったのに、終値としては1.5%上昇で終わった。
欧州は株価にも緊張が走っているけど、ギリシャとトルコの国境付近でも緊張が走っていて最悪な展開が待ち受けている。日本ではあまり報道されていないけど、トルコはシリアに開戦宣言しているみたいなんですよね。地政学も注視した方がいい状況で、米国のコロナウイルスに気をとられているうちに欧州が壊滅するというシナリオを考えています。

【上海総合指数】 3,011.67 △0.63% +18.77 [16:02]
ハンセン指数      26,222.07  ▼0.24%
CSI 300 Consumer Staples Index 20985.43 △1.43%
MSCI Emerging Markets  1,037.81 ↑  [3/4] 
( 52 WEEK RANGE 956.59 – 1,150.91 ) 
MSCI Intl Emerging Market Currency    1,633.42  ↑ [3/3] 
( 52 WEEK RANGE 1,587.38 – 1,673.26 ) 
ユーロ・ストックス50   3,420.56  △1.44%
バルチック指数       549.00    [3/3] 
( 52 WEEK RANGE    415.00 – 2,518.00 )  2016年2/5 297.0が直近最安値

欧州市場では、ECBも英中央銀行も利下げすると織り込まれています。
イタリアはだいぶ前から銀行破綻の噂もあるのですが、大丈夫なんでしょうかね。それにしても、EUの構想として、「EU圏内での人、モノの移動を自由に」というコンセプトこそが、EU圏内でウイルス拡散につながっているので、移民問題と同様に負の側面がコロナウイルスで露呈してしまった気がしております。

短期金融市場は欧州中央銀行(ECB)が来週、90%の確率で政策金利を現在のマ イナス0.50%から10bp引き下げることを織り込んでいる。
関係者によると、ECB理事会は3日夜に電話会議を行い、新型コロナウイルスの影 響を巡って議論。ただ、政策措置は議題にならなかったという。
(中略)
イタリア国債利回りが一時2週間ぶり水準に低下した。政府が新型コロナウイルスへの対策を強化するとの報道を受けた。欧州中央銀行(ECB)の緩和 観測が大半の南欧諸国で国債市場を支援した。
(中略)
英10年債利回りも一時、過去最低の約0.34%を付けた。市場では イングランド銀行(英中銀)が近く利下げに踏み切るとみられている。

https://reut.rs/2xb3DNY

続いて、米国市場。序盤から2.5%上昇してスタート。終盤にかけて上昇し続けて終わった。今回も100億株超え。バイデン元副大統領の躍進で、 ヘルスケア株指数は5.8%高と2008年11月以来の大幅な上昇率となったようです。これはわかります。缶詰のキャンベル・スープが10%上昇したり、小売りのディスカウント・ツリーが3.6%下落したりと、コロナウイルス脅威に対するわかりやすい展開もみえます。
今朝もペンス副大統領が演説しましたが、CME先物を見る限りは、影響なし。

【NYダウ】 27,090.86 △4.53% +1173.45 [03/04]
(52週最高値  29,551.42   52週最安値  24680.57  ) 
NASDAQ  9,018.09 △3.85%
(52週最高値      9,731.18   52週最安値7292.22 )
S&P500      3,130.12 △4.22%
(52週最高値   3,380.16    52週最安値2722.27) 
ラッセル2000種指数    1,531.197 △3.04% –
(52週最高値  1,706.175   52週最安値 1,266.925 )
【VIX恐怖指数】      31.99 ↓ 
Fear & Greed Index  15↑(Extreme Fear) 
【WTI原油】        46.988↑
【NY金先物】  1640.50  ↑
ドルインデックス:   97.18
米国30年債利回り:1.703↑
米国10年債利回り:1.054↑
米国 2年債利回り:0.704↑
米国3か月債利回り:0.73↓ WOW! 
ブルームバーグ商品指数トータルリターン  156.1423 △0.05% 
( 52 WEEK RANGE   151.3185 – 174.8420 ) 2016年1/15 148が直近最安値
フィラデルフィア半導体指数 1789.57 △4.94% 
NASDAQ OMX China Technology (CHXN9000) 2,046.98 △0.97%
NYFANG:IND    3,531.026 △3.27%
( 52 WEEK RANGE   2,244.232 – 3,921.452 )
S&P/LSTA U.S. Leveraged Loan 100  2,239.41 △0.39% [3/3]
(52 WEEK RANGE  2,049.76 –   2,287.33 )
BofAML US High Yield Master II Effective Yield 5.72↓[3/3]
BofAML US Corporate BBB Effective Yield 2.72↓ [3/2] 
BofAML US High Yield CCC or Below Effective Yield 12.44↓  [3/2]
米取引所の合算出来高は110億4000万株。直近20営業日の平均は100億株 。
AAPL 302.74△4.64% (52週最高値  327.85 52週最安値153.66 )
AMZN 1975.83△3.50% (52週最高値 2185.95 52週最安値1566.76 )
GOOG 1386.52△3.36% (52週最高値 1529.63 52週最安値1025.00 )
MS   170.55△3.67% (52週最高値 190.70 52週最安値102.17 )
NVDA 284.51△7.00%( 52週最高値 315.41 52週最安値131.00 )
FB   191.76△3.16% (52週最高値 224.20 52週最安値143.43 )
NFLX  383.79△4.07% (52週最高値 392.92 52週最安値252.28 )
TSLA  749.50△0.54% (52週最高値 968.99 52週最安値176.99 )
BABA  211.96△2.19% ( 52週最高値 231.14 52週最安値147.95)
※52週最高値・52最安値更新:2020/03/05時点

過去の指標だからアレですが、非製造業ISMは好調だよなぁ。なんでFRBは利下げしたんだっけ?

米供給管理協会(ISM)が4日発表した2月の非製造業総合指数(NMI)は57.3と、2019年2月以来、1年ぶりの高水準となった。新型コロナウイルスの感染が拡大する中でも米経済は依然、基調として底堅いことが確認された格好だ。

https://jp.reuters.com/article/usa-economy-services-idJPKBN20R2T0

やっと米議会がスピーディーに動いた。本会議の審議がこんなに早く終わるとは。だったとすると、やっぱり米歳出委員会でもたついていただけなんだなぁ。
週末にはトランプ大統領に送付されそうだ。
予算割り当てとして、ワクチン購入の補助費ってあるけど、まだワクチン開発中だよね…?
尚、法案は日中取引終了後に可決している。その後のCMEダウ先物をみると、ダウ先物、SP500先物の動きをみると、上昇していない。むしろ、やや下落している。折込済みというのもありそうだが、法案内容はあくまで検査体制拡大、ワクチン開発やワクチン購入補助に充てていて、企業の需要ショック・供給ショックへの補助ではない。これだと、需要ショック、供給ショックについては、追加借金して乗り切れ!というメッセージに思えてしまう。
米クリーブランド地区連銀のメスター総裁 は、「典型的な供給ショックだ」とも述べているが、需要ショックにも及ぶかもという指摘をしている。いや、需要ショックも起こっていると思うんですが( ゚Д゚)

米議会下院は4日、総額83億ドルの新型コロナウイルス対策予算案を415対2の圧倒的賛成多数で可決し、上院に送付した。
予算は新型ウイルス検査体制の拡大を含む一連の対策に使われる見通し。
上院も週内の成立を目指し、早急に可決したうえでトランプ大統領に送付するとみられる。予算の内訳は、新型コロナウイルスのワクチン、検査キット、治療薬の研究開発費が30億ドル強となった。

また、国外の感染拡大防止の取り組みを支援するために12億5000万ドルを計上。国内では、州・地方政府による対策を支援するために、9億5000万ドルを積んだ。経済的余裕のない人々のワクチン購入の補助費として3億ドル強も含まれた。厚生省は、ワクチンが妥当な価格で市場に出回るよう監督する。

https://jp.reuters.com/article/idJPL4N2AX4S8?il=0