【1】米議会下院スケジュール
今週から本会議なしで、1週間委員会活動。その後、2週間はワシントンから離れて各議員は地元に戻ります。
まぁ先週も移民改革やら女性の権利やら、下院議会はいろいろ法案可決していますが上院通過する可能性は低いなと思って私はスルーしています。
さて、余談ですが、4/4はクリスチャンにとって重要なイースター(復活祭)だし、3/27~4/4はユダヤ教にとって重要な「過ぎ越しの祭りPassover」なんですね。モーセに率いられてエジプトを脱出したお祝いと色々なところで書かれているが、Jewish learningでは「 the major theme of Passover and is intended to help Jews relive God’s great redemptive act, albeit in a vicarious manner」とあるので、出エジプト記という歴史を通して 神の偉大さを思い出す(再認識する)儀式に近い感じだろうね。
私が注目していた、 2021年までのメディケア・モラトリアム だが3/19に下院で可決( 賛成246反対 175 )していたようだ。 1.9兆$法案による歳出でPAYGO法を上回る歳出になった場合、義務的支出が自動的に削られることになるが、メディケアを削除しないようにする法案である。 月末までに上院で可決しないと、4/1から自動的削減にむけて動くことになる。 2022年だけでメディケア支出から360億ドル(4%)が削減されると推定 されている。(参照元:NY Times)
【2】インフラ法案進捗について
下院のE&Cや、環境委員会で動きはみえるけど、先日報告した部分から大きな変化はない感じですね。
それにしても、 マンチン上院議員が2~4兆$規模のインフラ法案を求めていると1月に発言していたのは知らなかった。軽く2兆$は超えそうな予感がしています。比較的財政規律を求めてきたマンチン上院議員が、2~4兆$のインフラ投資を求めているってことは、予算規模はこれくらいは通過する可能性がじゅうぶんありますね。しかしながら、問題はインフラの中身。
マンチン上院議員は、クリーンエネルギー推進じたいに反対はしていません。しかしながら、化石燃料を含めてのエネルギーミックスを強く推進しているので、化石燃料がおきざりになるようなことはないでしょう。問題は程度でしょうね。
尚、スケジュール的なところでいくと、上院議会も3/29~2週間休会になるので、どんなに早くても4/12以降の発表になるでしょう。
とはいえ、マンチン上院議員やコリンズ上院議員など中道派で重要人物がワシントンを離れてから何か発言をする可能性はあるので、そこには注目ですかね。
【3】米議会上院スケジュール
3/29~4/11まで休会に入る予定は変更なし。月曜日は労働長官( Martin Joseph Walsh )の上院承認が予定されています。
バイデン大統領が指名した高官70名中、23名が上院承認となりました。OMB局長って撤回後の指名ってまだのようですね。
【4】ホワイトハウス
① 大統領の一般教書演説について
25日に記者会見を実施する予定ですが、合同議会で行う一般教書演説の日程はまだ決まっていない…。記者会見で発表するんですかね?
FOXニュースにも「まだ決まっていない」と嫌味書かれてます。
議会は休会になるけど、4月にやりそうですね。
② ブリンケン国務長官
ブリンケン国務長官が22~25日の日程でベルギー訪問。NATOに出席。
バイデン政権は、数週間以内にロシアへの制裁やら、中国のウイグル人弾圧で何らかの制裁を課すと予測されているようですが、どうなることやら。
【5】経済指標
あと、債券入札。2年、5年、7年はそれぞれ600億$規模ですね。