12/28-31 米政治経済スケジュールと今後のシナリオ

12月24日の米市場の終値はこちらを参照ください。
25日の米国市場は休場でしたし、米議会ももちろん大きな動きはないですが、少しアップデート。先週起こった出来事は、↓ブログに書いているので先に目を通すことをお勧めします。

米議会スケジュールは、大きな変更なし。

今後のシナリオ

で、今後のシナリオはこの4つになると思いますが、私は[3]か[4]だと考えていて、ますますGA州上院選が重要になってきていると思います。

既に[1]の可能性が薄れてきていると思ったら、トランプ大統領のツイートがきたのでどうなるかわからないですね…
この直前のツイートで1/6にワシントンで会おうと書いてあるけど、ワシントンにそれまで行かないつもりなんでしょうか。別荘で法案署名してもいいんですね。

では、[2]についてはどうなのか?ということです、私は見込みは薄いのではないかと思っています。まず、上院で可決しようとすれば、2つのハードルを超える必要があります。
① 上院民主党議員&無所属48議席+共和党12議席で60票の賛成をとる
② 実質的に法案上程権限をもつマコネル上院院内総務が、この2000$配布議案を本議会で取り上げる。

ワシントン時間21日の上院本会議ではこの年度予算&コロナ追加経済対策予算に欠席者含めて9名も反対しています。
さらに、共和党の中でもかなりリベラルなミット・ロムニー議員でさえ、2000$配布にはしり込みしています。どうやら、600$→2000$に変更すると予算が5000億ドル追加される見込みとのこと。財政保守派のトゥーミー議員は、この金額には既に反対表明をしていますね。
一方で、グラム議員はトランプ大統領と25日にゴルフ談義をしたようで、トランプ大統領の要求を肯定していて、実行しようと共和党上院議員に呼びかけています…。しかもセクション230問題までか…。

こうなってくると、[3]か[4]なんですが、いかんせんジョージア州選挙が最後までよめません。では、少しGA州選挙についてふれます。

ジョージア州上院選挙の進捗

27日時点の対面期日前投票と郵送投票の合計数です。参照元はこちら
ジョージア州は、11月総選挙で700万票(投票率約70%)なので、まだ3分の1しか投票していません。投票日1/5ギリギリまで共和党とトランプ大統領のせめぎあいが影響するでしょう。

Total Early Votes: 2,097,060
Percent Turnout (of Registered Voters): 27.1%

対面期日前投票
Total In-Person Early Votes: 1,361,844
Percent In-Person Early Votes (of Registered Voters): 17.6%

郵送投票
Total Accepted Ballots: 735,216
Return Rate (of Requested Ballots): 54.5%

しかも、トランプ大統領の突然の1人2000$配布で共和党上院議員が難色を示している中、レフラー議員は真っ先に賛同していますw
民主党候補者の二人もトランプ大統領に賛同していて、もうわけわからんね。
おそらくですが、もうジョージア州戦は、トランプ大統領の力を借りざるおえない状況になっているのでしょう。そもそもマコネル上院院内総務は、ジョージア州上院選で負けそうだから、9000億ドルの経済対策に妥協したわけですし。
で、投票日直前の1月4日にトランプ大統領は応援演説にかけつけるようです…

経済スケジュール

日本市場は31日から休場。米国は1/1から休場。どちらとも1/4から開始ですね。