期日前投票は11/2でほぼ終了/郵便投票の署名不備とBallot tracking

先日書いたブログ「 接戦州における投票終了時間と結果発表タイムライン 」の通り、早めに結果がでるであろうジョージア州、フロリダ州、テキサス州でトランプ大統領が最終的に勝利しないと、トランプ大統領勝利の道はほぼ閉ざされます。

https://electproject.github.io/Early-Vote-2020G/index.html

さて、期日前投票+郵便投票の最新データは、9300万人を超えました。問題は、郵便投票申請者に対して戻ってきていない(カウントされていない)票が3200万通もあるということですWSJの記事によると、普通郵便でエリアによって到着日数が大幅に異なり平均では6日、遅いと10日かかっている。
この3200万の投票分は、当日投票に切り替えたのか、郵便到着が遅れてるのか、どちらかだと思うが、判明するのは11/3投票日まで待つしかないだろう。郵便が届かないということを懸念して当日投票に切り替えた人もいるという話もあるが、どうなのかよくわからない。

たとえ、大統領選が接戦であっても、この未着数が問題にならないくらい減少すれば、郵便投票の到着延長日まで結論を待つ必要はないだろう。ミシガン州が接戦になれば、郵便到着便を投票日から2週間も待たなくてはいけない。
尚、ペンシルベニア州務長官は、すべての投票がカウントされるのは「数日」になると予測していると発言があった。現段階では、11/6金曜日の午後5時までに投票用紙を受け取る限りは有効になるので、それも含めて結果がでそうなのは朗報。


期日前投票は投票日より前に終了する州が多い。20州が11/1までに終了して、多くの州は11/2までで締め切る。テキサス州で少なくとも970万の期日前投票が行われたことが話題になってますが、テキサス州の10月中旬の有権者登録者数は1690万人もいるので有権者登録者数の57%が投票したことになる。

https://ballotpedia.org/Early_voting_dates,_2020

テキサス州の期日前投票の年齢別で、2016の最終投票結果と比べてみると30歳未満、65歳以上の高齢者がやや高い。また、学歴&人種で比較すると(グラフは割愛)、白人大卒の投票率が過去2回よりも上回っている。なので、テキサス州の中でも白人大卒以上(たぶん民主党)が期日前投票+郵便投票していると思われる。おそらく、白人非大卒はトランプ大統領の指示?を聞いて当日投票するということでしょうかね。

https://targetearly.targetsmart.com/

郵便投票署名不備が全州で100万を超える可能性がある

総選挙の投票は、ある一定率で無効(拒否される)になる。 usatodayによると、 拒否される理由は、署名なし、署名不一致で半数を占める。2割ほどは、期日までに届かなかったことが理由になる。

以前も書いたようにフロリダ州では1.5万通が却下されている。却下率は0.4%。ノースカロライナ州に至っては、10/25時点で1万通になりそうな見込みで却下率は1.3%にものぼりそうとのこと。

In Florida, out of 3.8 million mail-in ballots cast so far, more than 15,000 face dismissal, a rejection rate of 0.4 percent, according to Herron and Smith. In North Carolina, the rejection rate is even higher. As of October 25, out of more than 780,000 ballots mailed in the state, more than 10,000 face possible rejection, a disqualification rate of about 1.3%, their research found.

引用元:VOAnews

上記記事内にも書かれているし、Pewリサーチセンターの調査でもあったが、ブラックやヒスパニックは、白人よりも署名却下される率が高い。ブラックに至っては白人の3倍の却下率になる。ブラックの9割は民主党支持者なので、どう考えても民主党に不利に働きます。

Ballot tracking(郵便投票追跡)

では、どうやって自分の投票した票がカウントされたかというと、たいていの州はBallot trackingシステムというものをもっている。これはPA州のシステム。

https://www.votespa.com/Voting-in-PA/Pages/Mail-and-Absentee-Ballot.aspx

この記事によると、44州にはballot trackingとよばれる追跡システムがあるので、米国在住の一般投票者(軍人以外)は、自分自身で投票ステータスを確認することができる。ただし、ミズーリ、イリノイ、ワイオミング、ミシシッピ、テキサス、ニューヨーク州はないようですね。大票田のテキサス、NYがないって驚き。ほんとに!?
また、18州は署名不備の通知をしてくれるようで、署名不備の修正期間が決められてもいます。郵便投票で遅れて到着したが不備があった場合、どうなるかまでは把握できていませんが、このあたり重要になってくる気がしています。

接戦州ではフロリダ州とアリゾナ州だけが署名不備の連絡がいくようですね。しかも、アリゾナ州は郵便投票が到着次第開封するし、フロリダ州では投票日の2週間前から集計しているから、続々と署名不備の連絡がいっているだろう。

同じく接戦州のペンシルヴェニア、ノースカロライナ州でも ballot trackingが用意されているが、意識が高い有権者は確認するだろうけど、しない有権者も多いのではないかなぁ。

「ballot tracking」でTwitter検索すると、キャプチャして「やっとカウントされた!」などのツイートが多くみられますので興味あればツイッター検索(画像検索を推奨)してみてください。