2020年米大統領選もフロリダ州で勝利できるかが焦点になる

米大統領選は、選挙人団の総取り合戦なので、州別の選挙人団数でみていく必要がある。そして、不景気になろうと、戦争がはじまろうと、赤い州は共和党州でここ数十年動かないし、青い州もしかりである。

しょっちゅう変わっている州は、フロリダ州(29)、ペンシルヴェニア州(20)、ノースカロライナ州(15)、ウィスコンシン州(10)アリゾナ州(11)の5州なのだ。このスゥイング州は選挙人団数が86名。これを除くと、すでに民主党が有利な状況なのだ。ここ10年、フロリダ州をおさえた大統領が勝利するのは、選挙人数の多さだ。民主党は、フロリダ州さえおさえてしまえば、選挙人の270人を超えるので勝利する。フロリダ州を落とすなら、それ以外の2州で(22名)をおさえる必要がある。
一方で、共和党は、66人をおさえなくてはいけないので、フロリダ州+ペンシルヴェニア州は必須でおさえて、残り3州のうち2州を制覇する必要がある。
民主党には大票田のCA州があるので、そもそも有利な状況なのだが、トランプ大統領はまさかのスウゥイング州を全部おさえたのだ。

2020年は当日に選挙結果がわからない可能性が高い

スゥイング州の結果が判明しなければ、大統領選は結果がでない。
今回は郵便投票が多いのもあるが、この郵便投票を集計できるタイミングは各州で決められている。ここで、問題はスウィング州のペンシルヴェニア州とウィスコンシン州があることだ。他は赤い州のAL、MSだからどうせ共和党だから問題はない。フロリダ州は当日発表できる見込み。

フロリダ州選挙日22日前(10/11)の午前7時に開始
ペンシルベニア州投票日の午前7時
ノースカロライナ州選挙日の14日前~
アリゾナ州選挙日14日前~
ウィスコンシン州投票日(時間は不明)

フロリダ州で決まってきた大統領選

1. フロリダ州で民主党が勝利した場合

おそらく各社メディアは「バイデン大統領勝利」という一報をうつと思われる。ここ10年間で、フロリダ州を制したものが勝利しているということもあるだろう。接戦であっても、そうでなくても、トランプ陣営は、集計やり直しを求める可能性があるだろうが、有権者登録の署名チェックなど必要に応じてて鑑定士にやってもらったりしていて、かなりしっかり対応している。PBSの取材をみるかぎり、集計をやり直ししても結果が変らない気がする。フロリダ州をトランプ大統領が勝利できない限り、訴訟をしたところでかなり厳しい気がする。

この時点で、他の集計が終わってようと、終わってなかろうと、もう視点は連邦議会選挙(上院)に向けられるだろう。

2. フロリダ州でトランプ大統領が勝利した場合

次に目を向けられるのは、郵便集計を事前に開始できているノースカロライナ州とアリゾナ州だ。仮に、フロリダ州をトランプ大統領が勝利しても、バイデン大統領候補がノースカロライナ州とアリゾナ州をおさえれば勝利宣言ができるだろう。

おそらくここまでは、当日に判明することが予測される。
つまり、フロリダ州、ノースカロライナ州、アリゾナ州の3州でほぼ結論がつくのだ。翌日まで持越しになるのは、民主党がこの中で、NC州かAZ州しか獲得できなかった場合だ。

また、現時点ではNC州はポスト到着日が6日までの郵便投票を有効とするので、仮に到着が遅れていて決着がつきがたい可能性もある。

トランプ大統領がフロリダ州と、NCかAZのどちらかを獲得した場合。

翌日以降に結果が持越しになりそうなのが、このパターンだ。ペンシルヴェニア州は当日まで集計できないし、なんなら数週間かかる見込みだ。

1. 民主党がノースカロライナ州だけ勝利していて、ウィスコンシン州をさらに獲得した場合

ここでも22名を超えるので、民主党は勝利宣言できるだろう。アリゾナ州+ウィスコンシン州でも勝負がまだつかなくなるのだ。この20年ほどをみていくと、ウィスコンシン州は青い州になりやすい傾向があるので、民主党が勝利する可能性が高いだろう。

2. 民主党がウィスコンシン州でも負けた場合

一番厄介なパターンになるだろう。ペンシルヴェニア州は、予備選でさえ集計に数週間かかったとしている。仮に、ペンシルヴェニア州でトランプ大統領が負けたら、それこそ集計のやり直しで訴訟問題になって、12月8日、遅くとも12月14日の選挙人団集会まで決着がつかない可能性がでてくる。

ペンシルベニア州にとって郵送投票は新しい経験であり、6月2日の予備選では集計に数週間かかった。郡は選挙当日まで票の処理を開始できず、夜までに集計が終わらないのはほぼ確実だ。

https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2020-09-27/QH5VQXDWRGG001

焦点はフロリダ州

フロリダ州では、各種調査の平均をとるとバイデン大統領が有利ではあるものの、トランプ大統領がリードしている調査もでている。
(800サンプルを割り込んでいる調査が入っているのに色々言いたいが…)

フロリダ州では、不在者投票含む郵送投票率が2016年投票数の21%に達しています。すでに200万の期日前投票が実施されていて、テキサス州やCA州より早いペースです。集計も2週間前から実施できるので、投票締め切り終了後のフロリダ州の報告もかなり早い可能性があるかもしれませんね。

各陣営のテレビ広告出費も、フロリダ州がとびぬけています。2016年には65歳以上の高齢者が有権者の25%を占めたようなので高齢者をターゲットにしているからでしょう。

Florida: $257.5 million
Biden and allies: $154.1 million ($82.3 million from campaign)
Trump and allies: $103.4 million ($67.7 million from campaign)
Pennsylvania: $195.7 million
Biden and allies: $121.5 million ($59.2 million from campaign)
Trump and allies: $74.2 million ($26.6 million from campaign)
Michigan: $120.1 million
Biden and allies: $98.6 million ($33.8 million from campaign)
Trump and allies: $21.5 million ($15 million from campaign)

https://www.npr.org/2020/10/13/923427969/presidential-campaign-tv-ad-spending-crosses-1-billion-mark-in-key-states

米国の65歳以上って、いまだにメディア接触ってテレビの比重が大きいんですね…。この層は、SNSとか届きにくいのは未だに変わらずなのね。