米国株式市況/ブルーウェーブ以外のシナリオ

【NYダウ】 28,494.20 ▼0.07% -19.80 [10/15]
【NASDAQ】11,713.87 ▼0.47% -54.86 [10/15]
S&P500  3,483.34 ▼0.15%
ラッセル2000種指数 1,638.883△1.06%
米30年債利回り 1.517↑
米10年債利回り 0.734↑
米2年債利回り 0.143↓
VIX恐怖指数   26.97↑
SKEW INDEX 123.47△0.71%
WTI原油先物 40.78 7:34JST
フィラデルフィア半導体指数:2411.13▼0.25%
ブルームバーグ ドル・スポット指数 : 1,171.07 ▼0.01%
LQD  135.57▼0.10%
HYG  84.73▼0.07%
S&P/LSTA U.S. Leveraged Loan 100  2,272.31 ▼0.03% [10/14]
バルチック(BDI)指数  1,637.00▼5.49%
米取引所の合算出来高は81億株。直近20営業日の平均は96億株。
AAPL 120.71▼0.40% (52週最高値 137.98 )
AMZN 3338.65▼0.75% (52週最高値 3552.25)
GOOG 1559.13▼0.57% (52週最高値 1733.18)
MS   219.66▼0.54% (52週最高値 232.86)
NVDA 558.80▼0.89%( 52週最高値 589.07)
FB   266.72▼1.88% (52週最高値 304.67)

アジア時間から、米指数は1%近く下落。
欧州全土にわたり新型コロナウイルス感染が再び急増していることが相場の重しとなる。新型コロナウイルス感染拡大で夜間外出禁止令やロンドンでも屋内で別の世帯の人と会うことを禁止などとなった。15-16とEU首脳会議とジョンソン首相とのブリクジットについての会合も続いているよね。
Europe Stoxx 600 362.91 -7.71 (▼2.08%)
ドイツDAX 12,703.75 ▼2.49%
【英国FTSE100】 5,832.52 ▼1.73% -102.54 [10/15]


▼米市場オープニング前の経済指標発表
・ 10月米フィラデルフィア連銀製造業景況指数は32.3(前月15.0)
・ 10月NY州製造業業況指数 10.5(前月17.0)
・9月輸入物価指数 前月比△0.3%/ 輸出物価指数 前月比△0.6%
・新規失業保険申請件数は、先週より増加。季節調整なしでも増加。
一方で、PUAは10万人も減少。9/26終了週で州プログラムの失業保険申請者数をPUAが上回ったのか…PEUCも81万人増加しているしなあ。
ところで、CA州がいまだに推測の数字なんだけどいつ復旧するのか要確認。

市場オープニング前にもムニューシン財務長官が、昨日の失言を訂正するようにまだ協議を続ける予定だと発言。トランプ大統領の発言で株価は持ち直すが、マコネル上院院内総務は拒否w

トランプ米大統領は15日、民主党との協議が膠着(こうちゃく)状態にある追加経済対策に関し、政権が先に示した1兆8000億ドル(約190兆円)から規模を引き上げる用意があると述べた。だが、与党共和党のマコネル上院院内総務は直ちにこれをはねつけた。

https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2020-10-15/QI8Z9ZT0G1KZ01?srnd=cojp-v2

モルガンSのCFOは、市場はブルーウェーブになることを織り込んでいるという発言をしたそうですね。モルガンSの献金先をみると、民主党の比重が多いけど、トランプ大統領や共和党議員への寄付金も少しはあるんだね。献金団体が偏っていると、露骨にポジショントークしてくるので、確認したいですよね。

https://www.opensecrets.org/orgs/morgan-stanley/recipients?id=D000000106

FRBのバランスシート

最新のFRBバランスシートは770億ドル追加でほとんどがMBSの買い入れ。
これだけの増額は5月下旬以来ですね。

ブルーウェーブ以外になった場合

民主党が下院多数になるのはほぼ確定なので、その可能性は考えません。

① トランプ大統領再選、上院・下院が民主党になった場合

前提:グラム共和党上院議員(サウスカロライナ州選出)が再選を条件

民主党の要望をすべて呑むとは限らないので、グラム議員が調整役として議会とトランプ政権の調整役になり1兆ドル規模になる経済対策になるのではないかなと。当初は、1兆ドルを超える追加対策に反対しているのは財政緊縮派やティー・パーティー議員を含む20名ていどだったので、そこはおいてきぼりにするはずでしょう。とはいえ、共和党にも1兆ドル規模の予算なら10~13名程度賛同者がいるので、その人たちと進めるでしょう。

さすがに共和党上院議員を全員敵にまわして、政権の意向を貫くことはしないんじゃないかというのが前提だけど…トランプ大統領だからよめない部分はある。もう再選はないから、米議会を無視して好き勝手にやる可能性もある。

②  トランプ大統領再選、上院が共和党になった場合

一番厄介なパターンだと思いますが、考えておいたほうがいいシナリオだと思います。共和党が多数党を勝ち取ることができたとして、最善で共和党が51~52議席を想定しています。その場合、以下3つのどれかになるはずです。

①共和党から造反者がでて民主党2兆ドル案が可決
※共和党内部の小さな政府派は否認する(20名程度)
②民主党が共和党案の5000億ドルで妥協する
③平行線でずっと決まらない

今回、トランプ大統領が1.8兆ドルを要求してもマコネル上院院内総務は明確に拒否しています。おそらく②になるのではないかなというのが私の予測です。

③  バイデン大統領候補が当選、上院が共和党になった場合

これになったとしても、共和党が上院をコントロールしている限り、②のパターンと同様になるでしょう。