米国株式市況/ウォール街は米議会に期待しすぎ

【NYダウ】 27,816.90 △0.13% +35.20 [10/01]
【NASDAQ】11,326.51 △1.42% +159.00 [10/01]
S&P500 3,380.80△0.53%
ラッセル2000種指数  1,531.202△1.56%
米30年債利回り 1.460→
米10年債利回り 0.684→
米2年債利回り 0.129→
Fear & Greed Index 41↓(Fear)
VIX恐怖指数  26.70↑
SKEW INDEX  117.78▼2.61%
WTI原油先物  38.57 7:58JST
フィラデルフィア半導体指数:2291.77△2.12%
ドルインデックス:93.72
ブルームバーグ ドル・スポット指数 :1,174.27 △0.04%
LQD  134.79△0.06%
HYG  83.83▼0.08%
S&P/LSTA U.S. Leveraged Loan 100 2,261.07▼0.12% [9/30]
米取引所の合算出来高は95億5000万株。
AAPL 116.79△0.85% (52週最高値 131.00 52週最安値51.06 )
AMZN 3221.26△2.30% (52週最高値 3495.00 52週最安値1626.03 )GOOG 1490.09△1.39% (52週最高値 1659.22 52週最安値1025.00 )
MS   212.46△1.01% (52週最高値 231.15 52週最安値115.52 )
NVDA 544.58△0.62%( 52週最高値 543.00 52週最安値132.60 )
FB   266.93△1.81% (52週最高値 304.67 52週最安値137.10 )
NFLX 527.51△5.50% (52週最高値 575.37 52週最安値252.28 )
TSLA  448.16△4.46% (52週最高値502.49 52週最安値43.67)
ZM   482.99△2.74% (52週最高値494.90 52週最安値60.97)

オープニング前後に発表があった経済指標

・8月個人所得   前月比▼2.7%
・8月 個人消費支出 前月比△1%
・9月ISM製造業総合景況指数 55.4(前月56.0)

あとは、米新規失業保険申請件数。 カリフォルニア州がシステムトラブルで9/20~10/5までは少なくとも新規受付停止しています。CA州は新規失業保険申請件数の2割を占めるので、どうするんだろうと思っていたら、先週と同じ数字で「Estimate」として発表しているしw
とはいえ、フロリダ州、テキサス州で約1万人ちかく新規失業保険申請が減ったことが大きく寄与したのだと思います。さて、PUAがまた増加しています。
PUAも年内で支給が終了するので、ねじれ議会&大統領だと継続できなそう。

キャプチャとっておきました。さて、10/5以降の新規申請をどうやって数値として出すのだろうね。

さて、S&P 500とナスダック総合指数はそれぞれ△0.7%と△1.1%上昇してオープニングをむかえる。オープニング後にペロシ下院議長の追加コロナ予算に対するネガティブ発言で下落。

その後、東部標準時間14時頃に、今日は交渉なしで大きく売られるが、その後にまた「午後からもう一回交渉するよん」という発言でやや持ち直す。

結局、米国市場が閉まってから、今日も交渉妥結はできなかったと発表。
だからできるわけないってば。それよりも、「助成金くれないと数万人くらい一時解雇しちゃうよ~」といっていた航空会社がハラハラしているか、もうあきらめて解雇リリース出すだろうね。


ずっと疑問に思っていることがありまして。市場関係者って、議会の動向を理解してる…?ってこと。というよりも、米議会動向を追っていても、相場にとって都合いいように理解していないか?ということです。
で、ブルームバーグ記者と、ポリティコ記者のやり取りで妙に納得したんですが、やっぱり政治記者側からすると「ウォール街は合意なんて馬鹿なこと言ってるし、それに大金をベットしているけど、共和党はそんなこと言ってないだろ。頭だいじょぶ?」←超意訳。なんですよ。

で、米議会を追っている身からすると、ポリティコ記者の意見の方がまっとうだと思うので、財政追加予算が選挙前に可決するはずないんですよ。昨日だって、共和党は最高裁判事のコーニー・バレットと連日で会合をもうけていて、もう頭の中は最高裁判事承認手続きを進めることだけなんですよ。追加財政があるとすれば、民主党が共和党案に賛成を投じることだけです。 そこだけは、可能性として残ります。
ところが、選挙前に追加財政が出てくるってほぼ半々で分かれているんですよね。Twitterだから信用できないとか、色々あるとはいえ、ちょっと米議会を把握していない、あるいは都合よい解釈しすぎだよなあと思います。

さて、相場は、美人投票のようなもので動くということは納得します。
しかし、美人投票と違う人達は、決定権は投票者にあること。いくら相場関係者が「財政はある」と思っていても、決定権は議員にあります。しかも、過半数とれないと通過しません。じゃあショートすればいいじゃんとなるが、この二点があるからまあ難しいですよね。
・民主党が共和党案を賛成する可能性(きわめて低い)
・いつまでに決着がつくかわからない

Fedのバランスシート速報

今週は、資産を減らしましたね。減らしたのはほとんどMBS。
米債とMBSを一定量購入していくと宣言しつつも、資産7兆ドルを超えないようにする気なのかなぁ。

破産数は上昇しつづけている

足元では、破産数が上昇し続けているが、そりゃそうだよなあと。特に、給与保護プログラムで救われていたような中小企業(従業員500人未満でも、10人未満くらいの規模)は特にそうだろうなと思う。

企業に直接支援しているのは、
1)FRBが投資適格社債を発行できている発行体の社債を買い取る
※2020年7月時点で100億ドル
2)メインストリート融資制度(MSLP)で銀行を経由した融資
※ 従業員数が1.5万人まで、もしくは売上高50億ドルまでの中小企業対象
※銀行がやりたがらないので、あまり浸透していない
3)給与保護プログラムによる低金利融資(助成金に近い)

1)は一服したと思うし、2)は銀行がやりたがらないので思うように進んでいないことをどっかの連銀総裁は批判していた。3)は、もう終わってしまったから議会次第。