今週の経済指標
今週は、失業率といい、重要指標の発表が相次ぐ。また、FOMCメンバーが火曜~金曜日に相次いで発信する。
トランプ大統領とバイデン大統領候補の討論会9/29(火)予定。オハイオ州クリーブランドで東部標準時間21:00~(日本時間30日午前10時)開始予定。1時間半を予定。
議会予定は下院は10/2まで。上院は10/9までの会期。
また、中国は9/30(水)に製造業PMI発表(日本時間10:00)。
10/1~10/7まで国慶節で中国市場は休場。米国が、中国に強硬姿勢を貫くなら、中国の建国記念日中に面子をつぶすよような制裁をしかけてくるかもね。
最高裁判事エイミー・バレットは10月中に上院で承認される見込み
上院司法委員会は、10月12日に候補者の公聴会を開始すると発表している。議会担当デジェダルダンPBS記者によると、10/15にはマークアップに進んで数日内に投票されるようだ。
上院司法委員会委員長は、共和党のグラム議員(サウスカロライナ州)。重鎮なのに選挙資金不足に陥り「カネが欲しい」と何度か発言していて、厳しい選挙戦が展開されているが、選挙活動より優先して公聴会やら委員会を進めるようだ。
結論からいうと、彼女でほぼ決定でしょう。
また、とある方が「民主党はフィリバスターを仕掛けて、承認を妨害しようとしている」という発言があったんですが、最高裁判事指名においてはフィリバスターを仕掛けられない規則変更を2017年に実施しています。
ドナルド・トランプ米大統領が最高裁判事に指名したニール・ゴーサッチ連邦控訴裁判事(49)の承認をめぐり、上院共和党は6日、単純多数で承認を可能にする異例の規則変更を行った。
https://www.bbc.com/japanese/39524246
あまりに極端な最終手段のため「核のオプション」と呼ばれる規則変更により、野党・民主党は議事妨害(フィリバスター)による承認抵抗ができなくなる。
民主党支持のブルームバーグは意地悪く、「女性有権者の中で、中絶反対派はマイノリティだ」みたいな書き方しているけど、世論的には半々だった気がする。
トランプ大統領の狙いとしては、福音派の支持が落ちているのを危惧していたので、そこの回復を狙っているのを最優先したのかもしれない。
あと、共和党指導部も、もう大統領選はどっちでもいいから、最高裁承認の権限を得られる上院議員の議席数を確保する狙いがあるかもしれないね。上院でトス・アップなのは、アリゾナ州、コロラド州、モンタナ州、ノースカロライナ州。これらの共和党議員が再選できるかどうかが重要なポイントで、もうアリゾナ州、ノースカロライナ州は厳しいといわれている。健闘しているのは、モンタナ州とコロラド州。この2州を確保すれば、51議席が確保できる。コロラド州は、共和党指導部としてはおとしたくないようでけっこうな広告予算をつぎこんでいます。
最後に。次の大統領選についても、そろそろ考えておく必要がある。
ペンス副大統領は2024年出馬をもう準備していてPACを立ち上げたようです。ペンス副大統領といえば、州議員時代から、中絶反対を強く訴えてきたので、実際に中絶反対に動くのは、ペンス副大統領の時代になるかもしれないね。あるいは、すでに中絶反対になっていれば、ペンス副大統領には追い風でしょう。民主党は、どう考えても人材不足ですからね。