米国株式市況/FRBパウエル議長発言で追加緩和期待がしぼむ

【NYダウ】 26,763.13 ▼1.92% -525.05 [09/23]
【NASDAQ】10,632.99 ▼3.02% -330.65 [09/23]
S&P500 3,236.92 ▼2.37%
ラッセル2000種指数 1,451.458 ▼3.04%
米30年債利回り 1.416↓
米10年債利回り 0.672→
米2年債利回り 0.145↑
Fear & Greed Index 46↓(Newtral)
VIX恐怖指数  28.58↑
SKEW INDEX  129.84▼0.18%
WTI原油先物 39.51↓ 7:38JST  
フィラデルフィア半導体指数:2180.26△1.21%
ドルインデックス:93.97
ブルームバーグ ドル・スポット指数 :1,176.60 △0.04%
S&P/LSTA U.S. Leveraged Loan 100 2126.69▼2.46%[9/21]
バルチック指数 1,364.00△3.81% [9/22] 
米取引所の合算出来高は100億4000万株
AAPL 107.12▼4.19% (52週最高値 131.00 52週最安値51.06 )
AMZN 2999.86▼4.13% (52週最高値 3495.00 52週最安値1626.03 )GOOG 1415.21▼3.43% (52週最高値 1659.22 52週最安値1025.00 )
MS   200.59▼3.29% (52週最高値 231.15 52週最安値115.52 )
NVDA 484.95▼4.07%( 52週最高値 543.00 52週最安値132.60 )
FB   249.02▼2.25% (52週最高値 304.67 52週最安値137.10 )
NFLX 470.61▼4.19% (52週最高値 575.37 52週最安値252.28 )
TSLA  380.36▼10.34% (52週最高値502.49 52週最安値43.67)
ZM   500.53△1.61% (52週最高値494.90 52週最安値60.97)

オープニング前後で発表された経済指標
・米国 MBA住宅ローン申請件数指数 対前週比 △6.8%(前週▼2.5%)
・9月米総合購買担当者景気指数(PMI)速報値は54.4(8月54.6)
・サービス業PMI 54.6(8月55.0)
・製造業PMI 53.5(8月53.1)

オープニングではS&P 500は△0.1%上昇、ナスダックコンポジットは▼約0.2%でスタートする。Amazon、Netflix、Alphabet、Appleは午前の取引で約1%下落。

オープニング後の原油在庫量については、▼1.639M (予測-2.325M)を下回る結果となった。先週は、▼4.389Mだったので順調に消費はされている。

セクター別では、原油とITセクターが最も下落がキツイ。銀行株はフィンセン文書が出てから、ずっと続落しているのが気になる。Twitterが△6%。米司法省が、昨日、インターネット企業にこれまで与えられてきた法的保護を制限する案を議会に提出したことは影響ないってことかね。

FRBパウエル議長の議会証言

3月下旬に株価が底をついてから、FRBが金融緩和策を次々に対応していき株価が回復してきたわけだが、どこからかのタイミングで「さらなる金融緩和策への期待」があったことは確か。FRBの資産買入状況をみると6月10日が最高値に達して、それ以降横ばいなんですよね。市場関係者は既にこれ以上の追加緩和は懐疑的な見解が多かったはず。
9月FOMCまでの買い入れ状況をみても、各ファシリティの動きは乏しく、主に国債とMBSの買い入れ。9月FOMCではこの2つの買い入れは当面(年内だっけ?)続くと宣言し、購入規模は米国債が月額800億ドル(約8兆4000億円)、住宅ローン担保証券が同400億ドルになる予定。

で、昨日の議会証言でうっかりこんなことをパウエルFRB議長は発言してしまったわけだ。チャートみると、明らかにそこから転がり落ちているよね。

クラリダ副議長は23日、インフレ率が2%に到達するまで利上げを検討さえしないと発言したり、

じゃあどこまで下落するかというと、FRB買い入れ額が増加していなかった!ということで下落した6/11あたりのS&P500の3000ポイントを下回るくらいじゃないかなあ。ただ、S&P500は23%前後がMAGAで、Amazonはプライム・バイク発表で株価が上昇していたりするので、MAGAが牽引してもう少し高値になるかもね。逆にいうと、MAGAのバブルがはじけて、さらに下値になるかもしれないが。3000ポイントを大幅に下回る株価になるには、コロナ感染拡大以外の何かが発生しないと下落するのは厳しいかもね。
とはいえ、ショートという概念がないロビンフッダーたち(信用取引するには月額有料課金必要)がオプションのコールや、普通にロングしている人達の狼狽売りがあるかもしれないから、どこまで下落するかはわからないが。

ゾンビ化した日本市場

じゃあ米株式市場が下落したら日本市場はどうなるかというと悩ましい問題なんだよなあ。
商いが20億株超えることがほぼなくなってきた日本市場。海外からはゾンビ市場なんて揶揄されている時さえツイッターで見かけます。

海外は年間でみると売り越ししてます。2月末から4月にかけて約5兆円くらい売り越しして、少なくとも2兆円は現物(先物、オプション以外)なんだよね。で、6月に買い戻したがあったが、たった1兆円ほど。8月の買い戻しを加味しても2兆円ほどしか買い戻ししていないんだよね。

海外が売った分を日銀が買い戻ししただけだから、海外が追加で何か売るべき事態が起こった場合には下落するんじゃないかなあ。じゃあそれって何なのかというと、政治が安定している状況では、今のところないんじゃないかなあ。