米国株式市況/好調な新築住宅の背後で住宅ローン延滞率率は増加

【NYダウ】 27,778.07 ▼0.24% -66.84 [08/18]
【NASDAQ】11,210.84 △0.73% +81.12 [08/18]
S&P500    3,389.78 △0.23%
ラッセル2000種指数  1,569.773 △0.99%
米30年債利回り 1.395↓
米10年債利回り 0.667↓
米2年債利回り 0.149↓
Fear & Greed Index 70→(Greed)
VIX恐怖指数  21.51↑
WTI原油先物  42.61↑ 7:48JST
フィラデルフィア半導体指数:2214.66▼0.58%
ドルインデックス:92.32↓
ブルームバーグ ドル・スポット指数 :1,166.00▼0.02%
ブルームバーグ商品指数トータルリターン  154.6620△0.63%
iShares iBoxx $ Investment Grade Corporate Bond ETF  136.08△0.29%
iShares iBoxx $ High Yield Corporate Bond ETF  84.71△0.15%
S&P/LSTA U.S. Leveraged Loan 100 2,255.72△0.12% [8/17] 
バルチック指数 1,598.00△0.19% [8/17] 
一昨日が今年一番低い商いだったので、昨日が気になるがデータ取得できず😢
AAPL 462.25△0.83% (52週最高値 457.65 52週最安値170.27 )
AMZN 3312.49△4.09% (52週最高値 3344.29 52週最安値1626.03 )GOOG 1558.60△2.68% (52週最高値 1586.99 52週最安値1025.00 )
MS   211.49△0.58% (52週最高値 216.38 52週最安値115.52 )
NVDA 490.43▼0.62%( 52週最高値 460.19 52週最安値132.60 )
FB   262.34△0.45% (52週最高値 278.89 52週最安値137.10 )
NFLX  491.87△1.97% (52週最高値 575.37 52週最安値252.28 )TSLA  1887.09△2.80% (52週最高値1794.99 52週最安値176.99)
ZM    276.80△4.00% (52週最高値281.00 52週最安値60.97)

オープニング前に発表された経済指標。好調な住宅市場。ソースはこちら

・7月住宅着工件数(季節調整済み、年率換算)は前月比22.6%増の150万戸
-戸建て住宅着工件数は94万戸に増加(2月以来の高水準)
-集合住宅は58.4%増の55万6000戸。前月比での増加率では11年1月以来最大。

・7月着工件数の先行指標となる住宅着工許可件数は、前月比18.8%増の150万件
-戸建て住宅の着工許可件数は17%増の98万3000件と、2月以来の高水準だった。

オープニングは、S&P 500は0.2%上昇、ナスダッククコンポジットは0.4%上昇。東部標準時間10時頃に、ムニューシン財務長官が自身の主張をまげない民主党指導部を非難し、財政出動の期待が打ち砕かれたようでやや下落し、一時S&P500はマイナスに転じる。
その後、 S&P500は過去最高値であった3,386.15を超えて取引された。クロージングまでに、 2月19日以来の初めての高値を更新して終えた。

さて、今晩は、米国債20年債入札、FOMC議事要旨公開が予定されている。
また、週間原油在庫発表もある。

セクター別では、 Consumer Discretionary が最も上昇しているが、セクター内の3分の2はマイナス圏。Amazonが4%上昇したので、それが牽引しただけと思われる。
下落は、エネルギ-業種。

個別株では、 Amazonは、3500名の新規雇用と14億ドルの投資をすると発表したのが好感されたのね。 OracleもTikTok買収に名乗りをあげたことが好感されて2%上昇。
一方で、ボーイングは第二段のレイオフ計画が発表された。ボーイングは、年初来で約50%も下落しているからなぁ…

好調な新築住宅市場とは裏腹に、住宅ローン延滞率は増加

第二四半期(4-6月)の住宅ローン支払い延滞率は、8.22%に急上昇した。2011年以来の高水準となった。また、90日以上の延滞率は4.6%となり、2014年以来の高さだ。

https://jp.investing.com/economic-calendar/mba-delinquency-rates-484

特に、5つの州で延滞率が上昇していて、ニュージャーシー州、ネヴァダ州、ニューヨーク州、フロリダ州、ハワイ州のようだ。フロリダ以外、全部民主党州ですね。

The delinquency rate for mortgage loans on one-to-four-unit residential properties increased to a seasonally adjusted rate of 8.22 percent of all loans outstanding at the end of the second quarter of 2020, according to the Mortgage Bankers Association’s (MBA) National Delinquency Survey.
(中略)
The seriously delinquent rate, the percentage of loans that are 90 days or more past due or in the process of foreclosure, was 4.26 percent, the highest rate since fourth quarter of 2014.
(中略)
The five states with the largest quarterly increases in their overall delinquency rate were: New Jersey (628 basis points), Nevada (600 basis points), New York (575 basis points), Florida (569 basis points), and Hawaii (525 basis points).

https://www.mba.org/2020-press-releases/august/mortgage-delinquencies-spike-in-the-second-quarter-of-2020

別のデータでは、フロリダ州のマイアミの30日以上の住宅ローン遅延は14%、ニューヨーク、ラスヴェガス、ヒューストンなども10%を超えているようだ。

Almost 14% of mortgage borrowers in Miami were at least 30 days behind on payments in May, the highest among the 10 largest metropolitan areas analyzed by data provider CoreLogic Inc.. It was followed by New York at 12%, Las Vegas at 10.5% and Houston at 10%.

https://www.bloomberg.com/news/articles/2020-08-11/new-york-miami-leading-america-in-mortgage-delinquencies?sref=lw8NgS9l

一方で、家賃の支払い率最新版(8/1-8/13)が公表されたが、前年より▼2%ほど落ち込んでいるものの、まだ著しく下落していることはない。おそらく、これからだろう。

マンハッタンといった大都市では空室率が2006年以来の多さで4.3%。前年比でみると、10%以上も落ち込んでいるようです。


最後のマンハッタン空室率はおいておいたとして、先日書いた記事の「資産家の不況は終了、労働者はリバウンドには程遠い」という一行に尽きるなあと思いますね。米国では、平均値をみてはいけないのはわかるけど、もはや中央値を追っていても間違いそうだよなあと思う。