株式市況/今週から共和党と民主党の話し合いがスタート

7/25(土)に執筆した記事はこちら。

すでに東証が休場の時もCMEで反映されていたけど、さらに下落しています
為替はまた105円台。
【CMEダウ先物】26,293 (-29) ダウ比:-176 ▼0.66%
【CME日経平均先物:円建て】22,340 (0) 日経比:-411 ▼1.81%
【為替ドル円】 105.99 ▼0.13% -0.14 [07:59]
【WTI原油先物】 40.98 ▼0.87% -0.36 [08:00]

今週の経済スケジュール

今週は、FOMCとMAGAの決算発表が立て続けにあるので忙しい週だ…
7/25で連邦政府が支援する賃貸住宅のモラトリアム期間が終了しました。そこから督促と30日間の猶予を経てから立ち退き命令が下されます。
とはいえ、フレディマックと、ファニーメイが8/31までモラトリアム期間を延長しているので、この影響は大きくない気がしています。
また、イリノイ州の立ち退き禁止令は再々延長で8/22までに延長された。フロリダ州が8/1(土)から再々延長するか注目。

下院連邦議会は7/31(金)で閉会される予定ですが、延長するだろうね。

◆決算発表
2020/07/28  ビザ
2020/07/29  フェイスブック
2020/07/30  アマゾン/グーグル/アップル/P&G
2020/08/01  バークシャー・ハサウェイ
2020/08/13  エヌビディア


さて、注目されている財政出動の話は、基本的には共和党指導部とトランプ政権の合意が「ほぼ合意に達した」で終わっています。
共和党指導部も共和党内部の説得にあたる必要があるし、トランプ政権もトランプ大統領を説得する必要があります。
マコネル上院院内総務は、今週から米民主党との話し合いを本格的にはじめると発言しています。あと、マコネル上院院内総務としては1兆ドルにおさえたいみたいね。
ペロシ下院議長およびシューマー上院 少数党院内総務も徹底抗戦の構えです。しかしながら、米民主党の主張である失業給付上乗せを継続させるために妥協する可能性があるかもしれないですね。
失業給付の最終配布は25-26日で終了しています。土曜日区切りで配布されているようなので、8/1(土)に「振込額がすくない!」って驚く人が多いのではないでしょうか。

あとは、2021年国防権限法が議員にとって非常に重要な法案なのですが、上下院それぞれで予算案を可決しちゃっているのですり合わせが必要です。会計年度が9月末で終了するので期限が迫っているためこっちの方が優先度高いはずです。
またここにも問題が起きていて、このままだとトランプ大統領は大統領署名を拒否する!と意気込んでいるわけです。この法案には南部連合時代の名称が入っている軍施設などの改名も盛り込まれているのが気にくわないんですって。ここでもまた共和党とトランプ大統領の軋轢ができているわけですよん。

新規失業保険申請件数についてアレコレ

新規失業保険件数は、実は季節調整済なしでみると減少しているよんという話を見かけた。結論からいうと、乖離が大きくないなら、あまり気にしなくていいのではないかと思っている。

というのも、あくまで各州が「申請処理した件数」だからだ。今は話題にあがっていないが、当時は「電話がつながらない」「ネットがつながらない」などの混乱もあった。あと、今は改善されたかもしれないが、ジョージア州かどっかの南部州は数週間に1度まとめてデータを送っているようだ。申請件数の報告も州によってバラつきがあるのでなんともいえない感じだ。
指標にはなるが、実体とおおいに乖離している可能性はあるのでなんともいえないところだ。

新規失業保険申請件数(季節調整済み)
新規失業保険申請件数(季節調整なし)

季節調整していないデータは週別に公開されており、南部で人口が多いフロリダ州、テキサス州が減少したのはよい兆候ではなかろうか。その代わりなのか、南部で人口が少ない州の申請数が増えている気がする。それはそれでアレだ。
ただし、カリフォルニア、ネヴァダ州はまた増えているので注意が必要だろう。

https://www.dol.gov/sites/dolgov/files/OPA/newsreleases/ui-claims/20201453.pdf