株式市況/トランプ政権の中国制裁で米国株は上昇にブレーキ

日本市場サマリー

BOJは買い入れなし。
【日経平均株価】 20,388.16 ▼0.80% -164.15 [05/22]
TOPIX 1,477.80▼0.90%
マザーズ 926.71▼0.11%
【為替ドル円】 107.47 ▼0.13% -0.14 [15:01]
【日経VI】30.18(高値:30.24) +3.03 △11.16% [14:39]
東証一部出来高 1,229,190,000株 15:00

アジア・欧州市場

【香港ハンセン指数】 23,384.66 △1.88% +432.42 [05/26]
The Hong Kong 5 Years CDS value is 40.9 (last update: 26 May)
NASDAQ OMX China Technology (CHXN9000)  2,016.70 △3.37%
MSCI Emerging Markets 926.65↑ [5/26] 
Europe Stoxx 600  348.92 +3.74 (△1.08%)
REIT Europe   1,144.75 △1.55%
バルチック指数  498.00△0.81% [5/22] 

ロイターには、「幅広いアジア市場の上昇に追随した。中国人民銀行の易綱総裁が引き続き融資金利の低下を促していくと述べたことや、世界各国で経済再開の動きが徐々に進んでいることが好感された」とあるが、腑に落ちない。PBOCの 易総裁が「中小規模の銀行を中心に複数のチャンネルを通じて資本を供給したり、各行の不良債権処理能力を向上させたりする支援策を講じる」が好感されたのかね。
ずっと低迷していたHSBCもレイオフや、米国事業の売却報道がでたのを好感して上昇ですかね。

米国市場サマリー

【NYダウ】 24,995.11 △2.17% +529.95 [05/26]
【NASDAQ】9,340.22 △0.17% +15.63 [05/26]
S&P500   2,991.77 △1.23%
ラッセル2000種指数 1,393.074△2.77%
Fear & Greed Index 50→(Newtral)
【VIX恐怖指数】28.01↓
【WTI原油先物】34.07↑
ドルインデックス: 99.01↓
フィラデルフィア半導体指数 1820.51 △1.01%
United States 5 Years CDS 18.7 [5/26]
MSCI US REIT IDX : 994.88 +41.15 (△4.31%)
ブルームバーグ商品指数トータルリターン   135.1481△0.97%
NYFANG:IND  3,823.150△0.12%
S&P/LSTA U.S. Leveraged Loan 100  2,150.88 △0.04%  [5/25] 
iShares iBoxx $ Investment Grade Corporate Bond ETF 130.52▼0.14%
iShares iBoxx $ High Yield Corporate Bond ETF 80.54 △0.10%  [5/22] 
米取引所の合算出来高は121億1000万株。直近20営業日の平均は112億6000万株株。
AAPL 316.73▼0.68% (52週最高値  327.85 52週最安値170.27 )
AMZN 2421.86▼0.62% (52週最高値 2500.00 52週最安値1626.03 )GOOG 1417.02△0.47% (52週最高値 1532.11 52週最安値1025.00 )
MS   181.57▼1.06% (52週最高値 190.70 52週最安値115.52 )
NVDA 348.71▼3.42%( 52週最高値 363.70 52週最安値132.60 )
FB   232.20▼1.15% (52週最高値 237.20 52週最安値137.10 )
NFLX  414.77▼3.39% (52週最高値 458.97 52週最安値252.28 )
TSLA  818.87△0.24%  (52週最高値 968.99 52週最安値176.99)
EQUINIX 658.01▼1.79% (52週最高値 715.75 52週最安値446.04)
BABA  201.72△1.01% (52週最高値 231.14 52週最安値147.95)

S&P500は上昇しているが、ナスダックが上昇していないことが引っ掛かる。
NVDAも先週末は決算がよくて上昇したのに、大幅下落している。フィラデルティア半導体指数もそれほど上昇していない。

まずは、タイムライン。S&P500は2.2%上昇の寄付きとなった。その後、横ばいが続くが、15:30に大きく下落した。ちょうどこの時、ブルームバーグがトランプ政権が中国への制裁措置検討を報じて大きく下落したことで下落したようだ。ソースはCNBC。フィラデルティア半導体指数も2.7%上昇の寄付きではじまっていてその後ずるずる下落していったが、15:30で大きく下落。半導体指数は、しばらく米中ディカップリングに大きく左右されるのかもしれない。

トランプ政権は中国による香港国家安全法の制定の動きを巡り、中国の当局者・企業・金融機関へのさまざまな制裁措置を検討している。事情に詳しい複数の関係者が明らかにした。

https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2020-05-26/QAYF1MDWX2PS01?srnd=cojp-v2

また、東部時間9:30にアメリカ・S&Pケースシラー住宅価格(20都市) 03月が発表。 前回3.47%の上昇だったが、3.9%上昇となった。これはあまり株価に影響を与えていないとみえる。



S&P500業種別では、エネルギーセクターの次に足を引っ張っていた金融業種が最も上昇。 CAPITAL ONE 、 CITIGROUP INC 、WELLS FARGO & COMPANY などが9%上昇しているね。それでもこれらの株は、年初来▼40~50%のままなのだ。S&P500の構成率のウェイトは、金融セクターは10%(そのうち4%程度がモルガンとバークシャ・ハサウェイ)だし、エネルギーセクターは4%に満たない。どんなに下落しても、S&P500には影響ないというわけだ。

不動産セクターも上昇しているが、電波塔REIT、データセンターREIT以外はS&P500をアウトパフォーム。特に、 全米の都市を中心としたREITのSL GREEN RLTY CORP 、 VORNADO REALTY TRUST  が10%を超える上昇しているので、経済再開期待といっていいだろう。