株式市況/新興国からは13週連続でおカネが流出

日本市場サマリー

昨日は買い入れなし。
【日経平均株価】 20,133.73 △0.48% +96.26 [05/18]
TOPIX 1,459.29△0.38%
マザーズ 872.56▲3.93%
【ドル建て日経平均】186.90 △0.25% +0.47 [05/15]
【為替ドル円】 107.16 △0.13% +0.14 [15:03]
日経VI 30.89
東証一部出来高 1,210,820,000株

見逃していたが、 5月13日から、大阪取引所は日経平均先物などの夜間取引が5時半から6時までと30分延長された。また、 指数オプション取引については9時開始から8:45開始に前倒しされた。ソースは日経新聞
夜間取引はCMEが同時刻まで動いているのであまり影響ない気はするが、オプション取引が前倒ししたのは、日経平均指数の始値に影響でてくる気がする。

そうそう、ゆうちょ銀行は14%ほど下落して年初来安値!

アジア・欧州市場

昨日からフランス市場の空売り禁止は解除された。イタリア、スペインは空売り禁止規制を延長して市場を開場。

【上海総合指数】 2,875.42 △0.24% +6.96 [05/18]
【香港ハンセン指数】 23,934.77 △0.58% +137.30 [05/18]
MSCI Emerging Markets 912.57↑ [5/18] 
Europe Stoxx 600  341.59 +13.35 (△4.07%)
REIT Europe  1,115.08  [5/15] 
バルチック指数   407.00  △3.56% [5/15] 
The Turkey 5 Years CDS value is 616.16 (last update: 18 May)

米国市場サマリー

【NYダウ】 24,597.37 △3.85% +911.95 [05/18]
【NASDAQ】9,234.83 △2.44% +220.27 [05/18]
S&P500  2,953.91 △3.15%
ラッセル2000種指数1,333.689△6.10%
Fear & Greed Index 49↑(Newtral)
【VIX恐怖指数】 29.30
【WTI原油先物】 32.65↑7:52JST
ドルインデックス: 99.62↓
フィラデルフィア半導体指数1782.54△4.80%
米国30年債利回り:1.435↑7:53JST
米国10年債利回り:0.727↑ 7:53JST
米国 2年債利回り:0.193↑ 7:53JST
米国3か月債利回り:0.11↓
United States 5 Years CDS 19.8 [5/18]
MSCI US REIT IDX : 947.50 +57.96 (△6.52%)
ブルームバーグ商品指数トータルリターン  134.4572 △2.22%
NYFANG:IND  3,768.556 △2.43%
S&P/LSTA U.S. Leveraged Loan 100 2,124.19▼0.17%  [5/15] 
iShares iBoxx $ Investment Grade Corporate Bond ETF 129.28 △0.57%
BofA US High Yield Index Effective Yield  8.16↑[5/15 ] 
ICE BofA BBB US Corporate Index Effective Yield  3.42→ [5/15]  
BofAML US High Yield CCC or Below Effective Yield 18.12↑ [5/15]
米取引所の合算出来高は126億3000万株。直近20営業日の平均は114億株。
AAPL 314.96△2.36% (52週最高値  327.85 52週最安値170.27 )
AMZN 2426.26△0.68% (52週最高値 2475.0 52週最安値1626.03 )GOOG 1383.94△0.78% (52週最高値 1532.11 52週最安値1025.00 )
MS   184.91△0.96% (52週最高値 190.70 52週最安値115.52 )
NVDA 350.01△3.06%( 52週最高値 316.32 52週最安値132.60 )
FB   213.19△1.10% (52週最高値 224.20 52週最安値137.10 )
NFLX  452.58▼0.35% (52週最高値 449.50 52週最安値252.28 )
TSLA  813.63△1.81%  (52週最高値 968.99 52週最安値176.99)
EQUINIX 662.38△0.56% (52週最高値 715.75 52週最安値446.04)

まず、 S&P500は始値から2.5%上昇。
次に、S&P500業種別。エネルギー業種が上昇。工業株をみても、航空株やボーイングが10%を超える上昇。 金融株も上昇していてDISCOVER、 WELLS FARGOが8%を超える上昇。 不動産セクターでは、ホテルREITのHOST HOTELS & RESORTS INが△17%、ショッピングセンターのKIMCO REALTY CORP、 MACERICH が△13%の上昇。ロイターによると、クルーズ船運航のカーニバル(CCL.N)、ロイヤル・カリビアン・クルーズ(RCL.N)、ノルウェージャン・クルーズライン・ホールディングス(NCLH.N)が15~17%急騰。
ま、 Moderna Inc がワクチン治験で有効な結果が得られて△20%上昇が材料になって、アフターコロナ需要減で売られていた株が戻ってきたということでしょうロイターによるとModerna Inc はナスダック上場なので、現段階ではS&P500構成銘柄ではない。

新興国からは13週連続でおカネが流出

13日までの1週間というと、5/7 の始値は2878ポイント、 5/7 の終値は2820ポイントになって、▼2%しか下落していない。具体的な数字が書かれていないのがアレだが、MMFも社債もFRBが買い支えしているから、そりゃ安心しておカネを流せるだろう。株式投資を減らしているとあるが、ほとんど新興国のようだ。新興国代表指数であるMSCI Emerging Marketsは年初から一時は30%下落して反発してきたが、本日現在で年初来20%下落したままだ。とはいえ、 MSCI Emerging Markets もアリババ・テンセントで14%を占める偏った数字なのでこれを新興国の指標にしてはいけないのだが…。
MSCIなりS&P500なり指数商売している企業は、指数が上昇するように構成されているので、真水指数を真水と思ってはいけないのですよ。とはいえ、ハンセン指数とか日経平均株価指数と相対的な判断をするなら、そりゃ真水ですよ。なので、各株式指数の真水度をつくりたいものです。

バンク・オブ・アメリカ(バンカメ)が15日公表したデータによると、13日までの1週間に投資家は、現金や社債保有を増やす一方、株式への投資を減らした。新型コロナウイルスの感染第2波への警戒や世界経済減速への懸念が広がっている。
マネー・マーケット・ファンドには356億ドルが流入し、年初からの流入は1兆2000億ドルに達した。社債には158億ドルが流入した。
一方、株式ファンドからは62億ドルが流出し、新興国市場からの流出(56億ドル)が目立った。新興国市場は13週連続で資金が流出している。

https://jp.reuters.com/article/markets-flows-bofa-idJPKBN22U055
https://www.msci.com/documents/10199/c0db0a48-01f2-4ba9-ad01-226fd5678111

指数が真水ではないとすると、新興国は通貨とソブリンCDSで危機を判断するしかないのかなあと思っています。
通貨も一時期、1ドル7.2をつけていたが、ドルインデックスの下落とともにトルコリラ高に戻ってきた。とはいえ、10年の長期チャートでみると、ウナギ上りになっていて高値をキープしているので警戒が必要だ。
また、 トルコは、一時期のソブリンCDSより下落している。
The Turkey 5 Years CDS value is 616.16 (last update: 18 May)

https://tradingeconomics.com/turkey/currency

ちなみに、新興国通貨でいくとメキシコペソが年初来△24.72%、ブラジルレアルが年初来39.63%、南アフリカランドが年初来△28.55%、ロシアルピーが年初来△12.77%だ。

https://tradingeconomics.com/turkey/currency

あとは、経済規模、外貨準備高で判断して、とりわけ危険な国家をみればいい。ってなるとやはりトルコなわけです。
とはいえ、ブラジルのレアルとメキシコのペソが年初来でここまで上昇しているのは認識不足だったので、通貨安はインフレに直結するし政情不安になるし、革命が起きて国債踏み倒しなんてこともありえるので要注意です。

米国の若者が株式投資しはじめた!?

現在の株高と決して無縁ではないと思うのですが、ネットオンライン証券で新規口座が前年比で170%増で、約2倍ほど上昇しているのです。しかも、証券会社によっては、増加分の3分の2が3月に口座開設するらしく。
株式相場に慣れていない人ほど、お買い物感覚で割安判断して買う可能性が高いと考えている。米国の方が手数料無料化が先行しているので、買いやすいはずだ。日本の個人投資家は逆張り思考だと、米国では「出遅れてはだめだ!」という話をよくみるので、基本的には順張り思考のはず。だとすると、彼らのお金が株式市場に多分に流れて今の株価が形成された可能性もある。
しかし、それは断言できないのだ。なぜならば、個人投資家の売買金額がでていないからだし、探してみたが、よくわからなかった。ただ、その可能性は少しはあるということは留めておきたい。

The major online brokers — Charles SchwabTD AmeritradeEtrade and Robinhood — saw new accounts grow as much as 170% in the first quarter, when stocks experienced the fastest bear market and the worst first quarter in history.

https://www.cnbc.com/2020/05/12/young-investors-pile-into-stocks-seeing-generational-buying-moment-instead-of-risk.html?__source=sharebar|twitter&par=sharebar