共和党は第5弾コロナウイルス対策法案を進める気がない。

ペロシ下院議長によると、民主党下院で進めている第五弾コロナウイルス対策法案は、今週末の金曜日にでも下院で採決をとるようだ。明日までには詳細が公表される見込みのようだ。総額で2.2兆ドルだとかんがえられている。
The Hillによると、第5弾コロナウイルス対策法案には以下の内容が含まれる見込みだ。

第五弾コロナウイルス対策の民主党案

1)State and local help 1兆ドル
下院歳出委員会委員長Nita Lowey (D-N.Y.)によると、1兆ドル規模の予算を州政府、カウンティ、地方政府など区分けして予算配分することを検討。
2)Rent and mortgage assistance  1000億ドル
金融サービス委員会を中心に、 the Emergency Rental Assistance Programとして家賃や公共サービスの支払いを支援する法案を検討
3)Cash payments  毎月2000ドルの家計支援
年収制限までは明らかにされていないが、多くの人に毎月2000ドルを支払って家計支援を行う制度
4)Help for workers and businesses  数百億ドル
給与保護プログラムPPPの資金に追加するのがおおまかな方針だが、現在では事業者に雇用者の給与を支払っているが、事業者を経由しないで雇用者に直接支払うことも検討している。
一方で、給与保護プラグラムには問題だらけなので、 超党派でthe Paycheck Protection Flexibility Actという法案にも同時並行で着手している。現在では、 従業員給与75%以上にあてる目的で8週間分のキャッシュフローを融資されているが、8週間を超えて融資される延長を盛り込んでいる。また、25%しか利用できない家賃や公共サービス、その他備品などに利用できるようにすることも盛り込んでいる。
5)Broadband  800億ドル
Rep. James Clyburn (S.C.) が進めている法案のようだが、リモート医療やリモート教育を進めるにあたって、全米を見渡すと地方政府の財政状況によってブロードバンド状況が異なる。そのため、それを補強すべきという予算だ。
興味深いことに、学校そのものの見直しをすべきだという意見がでている。学校に行って、時間割りがあって、それ通り過ごすのではなく、大学のようにすべきだという話だ。
6)Testing, tracing, treatment 250億ドル
経済再開するにあたって、新型コロナウイルスの検査を事前に受けてから再開させるための予算
7)Postal service 250億ドル
米郵政公社は45億ドルの純損失を計上し、このままだと秋までに事業継続ができないとして、政府に支援を要請している。
8) Nutrition programs  予算規模不明

共和党議員は民主党案に猛反発

マコネル上院院内総務は、以前から第五弾コロナウイルス対策法案をすぐに進めるなどの発言はしていない。まだ早いということだろう。
また、共和党上院議員No.3の Sen. John Barrasso (R-Wyo.)も「おとぎ話のような予算だ」として猛反発している。

“I don’t think we have yet felt the urgency of acting immediately. That time could develop, but I don’t think it has yet,” McConnell added. 

https://thehill.com/homenews/senate/497173-mcconnell-no-need-yet-for-fifth-coronavirus-bill

って、ブログを書いていたところで、速報が入った。マコネル上院院内総務が新型コロナウイルスで陽性反応がでたようだ。
この状況だと、他の議員にも感染してそうだし、上院共和党議員にコロナウイルス感染が蔓延していく可能性がでてきた。