株式市況/FRBのジャンク債とCLO買入/原油価格世界大戦が開始

日本市場サマリー

BOJは1202億お買い上げ
【日経平均株価】 19,345.77 ▼0.04% -7.47 [04/09]
TOPIX 1,416.98▼0.60%
マザーズ 670.95△3.77%
【ドル建て日経平均】177.61 ▼0.13 -0.24 [15:00]
【ドル円】 108.92 +0.10 △0.10% [15:07]
【WTI原油】 25.98 △3.55% +0.89 [15:07]
【日経VI】40.73(高値:41.27) -1.72 ▼4.05% [14:48]
東証一部出来高 1,368,890,000株 15:00

海外は1月からずっと13週連続の売り越し!
日銀と個人の押し目買いが海外の売り越しの2/3を買い支えているので、そりゃなかなか下落しないわけだ。4/6~爆上げに転じているので、海外が買っているかどうか要確認。日銀は4/6~は昨日買っただけなので、もしかしたら海外から買いが入っているのかもしれない。

アジア市場と欧州市場

欧州+香港は、本日は復活祭のため休場
【上海総合指数】 2,825.90 △0.37% +10.54 [16:02]
ハンセン指数    24,300.33 △1.38%
Europe Stoxx 600   331.80  △1.57%
MSCI Emerging Markets  887.58 ↑[4/9] 
( 52 WEEK RANGE 758.20 –  1,150.91 ) 
バルチック指数         607.00   △1.85% [4/8] 
( 52 WEEK RANGE    415.00 – 2,518.00 ) 

米国市場サマリー

米市場も復活祭で休場です。CME商品先物も動いていません😢
【NYダウ】 23,719.37 △1.22% +285.80 [04/09]
(52週最高値  29,568.57 52週最安値  18,213.65 ) 
【NASDAQ】8,153.57 △0.77% +62.67 [04/09]
(52週最高値     9838.37   52週最安値 6631.42   )
S&P500 2,789.82 △1.45%
(52週最高値   3,393.52  52週最安値2191.86) 
ラッセル2000種指数    1,246.726 △4.62%
(52週最高値  1,706.175   52週最安値 966.216 )
【VIX恐怖指数】    41.67
Fear & Greed Index 43↑(Fear) 
【WTI原油】  23.123↓ 
【NY金先物】  1681.80 ↑
ドルインデックス:99.56↑
フィラデルフィア半導体指数 1601.73▼2.33%
米国30年債利回り:1.348↑
米国10年債利回り:0.725↑
米国 2年債利回り:0.239↑  
米国3か月債利回り:0.23↑
ブルームバーグ商品指数トータルリターン      135.3908 △0.52%
NYFANG:IND  3,107.445 △0.65%
S&P/LSTA U.S. Leveraged Loan 100 2,088.83△0.84% [4/8] 
BofA US High Yield Index Effective Yield  9.33↓ [4/8] 
BofAML US Corporate BBB Effective Yield 4.52↓ [4/7] 
BofAML US High Yield CCC or Below Effective Yield 18.88↓ [4/8] 
米取引所の合算出来高は115億2000万株。直近20営業日の平均は151億株。
AAPL 267.99△0.72% (52週最高値  327.85 52週最安値170.27 )
AMZN 2042.76▼0.01% (52週最高値 2185.95 52週最安値1626.03 )
GOOG 1211.45△0.10% (52週最高値 1529.63 52週最安値1025.00 )
MS   165.13△0.01% (52週最高値 190.70 52週最安値115.52 )
NVDA 262.95▼1.50%( 52週最高値 315.41 52週最安値132.60 )
FB   175.19△0.52% (52週最高値 224.20 52週最安値137.10 )NFLX  370.72▼0.11% (52週最高値 392.92 52週最安値252.28 )
TSLA  573.00△4.40% (52週最高値 968.99 52週最安値176.99 )

SP500は上昇しているが、エネルギー業種だけはマイナス。SP500ITは、ほぼ動いていないが、構成銘柄をみると半導体関連が足を引っ張っているようだ。また、いわゆるgoogle、ネットフリックスなど伸びていいはずの銘柄もあまり動いていないことが気になる。

FRBによるジャンク債とCMBS、CLOの買い入れ

もう驚きましたよ。ジャンク債とみなされているBBの社債まで買い取るんですよ。CMBSのA格を買うのはまあいいとして、CLOまで買い上げるときたもんだ。ビックリ。ジャンク債やハイ・イールド債の利回りが下がってきているのは、このあたりなんだろうなぁ。

金融危機後に活用した「ターム物資産担保証券貸出制度(TALF)」については、買い入れを拡充する。今回新たに「トリプルA」格の既発の商業用不動産担保証券(CMBS)や新発のローン担保証券(CLO)などを対象に加える。1000億ドルの買い入れ上限額は引き上げなかった。
比較的リスクの高い社債の買い取りでは、既存のプログラム2つを拡充する。3月中旬には投資適格級の「トリプルB」だったものの、「ダブルB」に格下げされた債券を加えることなどが柱。
 「メーンストリート企業融資プログラム」では、従業員数1万人以下、あるいは売上高が25億ドル未満の企業を対象に、銀行経由で期間4年の融資を提供する。

https://jp.wsj.com/articles/SB10856730804598854203904586313532671476962

先日、このように書いておりましたが、投資適格社債だけの買い入れでは十分ではなかったということですね。Fedが買い取らないのは格付けBと、CCC以下のみで、この2つは社債全体の15%に該当します。最大4.5兆ドルの枠があるとしていたけど、まずは2.3兆ドルの買い入れという理解でよいのかな。

いや~すごいですね。FRBの資産は6兆ドルを突破!3月から2兆ドルを増額!

FRBによる地方政府支援

地方政府支援には最大5000億ドルを振り向け、償還期限が最長で2年の地方債をFRBが直接買い取る。対象となるのは、各州政府とコロンビア特別区(首都ワシントンDC)のほか、人口200万人以上の郡と、人口100万人以上の市。下院民主党はこうした地方政府支援の必要性を呼び掛けていた。

https://jp.reuters.com/article/health-coronavirus-fed-mainstreet-idJPKCN21R2AD

100万人規模の市ってそんなにないですよ。詳しくまで調べていませんが、City人口ランキングでみると10位でちょうど100万人くらいだから、20もないんじゃないでしょうかね。

https://www.census.gov/popclock/

また、群(Country)もそんなに多くない。200万人というと、これくらい。

OPECプラス減産合意では原油価格下落は止まらない

えっと、OPECプラスで減産合意がでた後にメキシコは早くも減産を拒否しましたw かつてない減産を実施したところで、日量3000万バレルも需要が減少しているのに、 日量1500万バレル減産合意したからって焼け石に水ですよね。サウジとロシアの原油価格戦争だったはずが、石油生産国全体の原油価格戦争に発展してしまってますね。もはやこれは原油価格世界大戦ですな。
一方で、通貨下落で苦しんでいる新興国にとっては、このタイミングで原油価格が上昇したらインフレが進んで更に苦しくなるので安心材料でもあるでしょう。

OPECプラスの関係者は、米国をはじめとする他の産油国が日量500万バレルの減産を実施することを期待すると述べた。しかし、OPECプラスの声明文にはこの点に関する言及がない。
複数の関係筋によると、OPECプラスは米国の参加が不可欠と考えており、米国の参加を促すため、緩やかに減産を進める方針だ。
米国は9日のOPECプラスの会合に招待されていたが、今回のビデオ会議に参加したかどうかは不明。ブラジル、ノルウェー、カナダも会合に招待されていた。
日量1000万バレルは世界の原油供給の10%に相当するが、世界の原油需要は各国の新型コロナウイルス対策で日量3000万バレル減少している。
日量1500万バレルという前例のない大規模な減産が実現しても、原油の余剰は解消されないとみられる

https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2020-04-09/Q8J123DWLU6S01?srnd=cojp-v2

PBSビル・ゲイツのインタビューをみて、もうコロナウイルス以前の生活には戻らないと確信しました。ワクチンが開発されたところで、じゅうぶんに行き渡るまでには1年半はかかる。それまでは、人と人のソーシャル・ディスタンスの距離をとる必要がある。
もうこれは劇的に変わるはずですし、今までの無駄なことが無駄だとわかったり、やっぱり必要なかったものなんだと誰もが気づくまでじゅうぶんな時間になります。習慣は21日間でつくられますが、3か月もあればじゅうぶんでしょう。

それにしても、日本のテレワーク実施率がたった5.6%で驚愕しました。90年代から伸びてきたインターネットサービス業界は、最後の大きなチャンスでしょう。