共和党はバイデン候補のスーパーチューズデー大勝で焦りはじめた

米国共和党は、サンダース民主党大統領候補を大統領選挙の候補になると見通して選挙戦略を進めてきた。マコーネル院内総務委員長も、2020年の選挙は、社会主義に対しての国民投票だという名目で選挙戦を勝ち抜くということを宣言している。サンダース議員ならトランプ大統領再選は間違いないし、下院も多数派を奪還できると安易に考えていたようだ。

Senate Majority Leader Mitch McConnell (R-Ky.) said last year he wanted to make the 2020 election a “referendum on socialism,” a plan that would be helped immensely if Democrats nominate Sanders, who advocates for “Medicare for All,” free college, student debt forgiveness and a wealth tax.

https://thehill.com/homenews/senate/486042-republicans-rooting-for-sanders-see-biden-wins-as-setback

しかし、ここへきて、バイデン候補がスーパーチューズデーで圧勝したことで計算が狂ったのだ。バイデン候補は、サンダース議員のように富の分配を推進するというよりも、既得権者を代表するような人物だ。サンダース議員は大型献金を拒否しているが、SPAC(超大型献金)を受け入れている。民主党金持ちからアイビーリーグ大学出身ではないものの、デラウェア州上院議員を6期も務めた重鎮である。

ブルームバーグ氏は、バイデン候補を支持するといったが、単なる支持ではなく、彼は資産家なのでお金の面でも大きくバックアップするということだ。
そもそも、彼は民主党への献金がトップ5に入っている。撤退したステイヤー大統領候補もそうだ。彼らの献金および、人材力でバイデン候補を後押しできれば鬼に金棒になるだろう。

そもそも下院は、民主党が勝利をおさめるだろうという予測が多い。一方で、上院議員は引き続き共和党がなんとか多数派を収めるという予測が多いが、ひっくり返っていく可能性が大きいだろう。
すでにメイン州上院議員連邦選挙では、民主党ギデオン候補がバイデン候補に支持したことで再度注目された。メイン州上院議員議席は、現役のスーザン・コリンズとの戦いになる。メイン州上院議席は民主党にとられるかもしれない。

Sara Gideon, the Democratic Speaker of the Maine statehouse, revealed Wednesday that she voted for Biden after previously declining to take a position in the presidential race.
Her opponent, Sen. Susan Collins (R-Maine), by contrast, has declined to say whether she’ll support Trump’s reelection.

https://thehill.com/homenews/senate/486042-republicans-rooting-for-sanders-see-biden-wins-as-setback

予備選挙は、共和党、民主党、それぞれで争うため、最終的に共和党と民主党のどちらが議席を奪うかは本選挙を待たねばならない。
とはいえ、米国上院議員の予備選挙も着々と進んでいるので目が離せない状況だ。