株式市況/3月FOMC利下げが100%予測

昨日の終値。BOJは703億お買い上げ。
20億株超えは、 2018年12月21日以来の商いとなりました。約1年半ぶり( ゚Д゚)
【日経平均株価】 21,142.96 ▼3.67% -805.27 [02/28]
TOPIX 1,510.87▼3.65%
マザーズ 700.63▼6.28%
【ドル建て日経平均】194.15 ▼2.66% -5.31 [15:00]
【ドル円】 108.87 -0.66 ▼0.61% [15:08]
【日経VI】42.81 +11.41 △36.34% [02/28]
【WTI原油】 45.61 ▼3.14% -1.48 [15:10]
東証一部出来高 2,420,870,000株 15:00
ダウ先物指数 25,222.00 15:00JST
SP500先物指数 2,917.00 15:00JST

続いてアジア市場と欧州市場。
【上海総合指数】 2,880.30 ▼3.71% -111.02 [16:02]
ハンセン指数    26,129.93 ▼2.42%
CSI 300 Consumer Staples Index 19857.12 ▼3.60%
MSCI Emerging Markets 1,005.52↓  [2/28] 
( 52 WEEK RANGE 956.59 – 1,150.91 ) 
MSCI Intl Emerging Market Currency   1,625.09↓ [2/27] 
( 52 WEEK RANGE 1,587.38 – 1,673.26 ) 
ユーロ・ストックス50 3,329.49 ▼3.66%
バルチック指数       535.00  △1.13% [2/28] 
( 52 WEEK RANGE    415.00 – 2,518.00 )  2016年2/5 297.0が直近最安値

続いて米国市場。米国市場は5日連続の暴落で、なんと5日目に193億株の出来高となった。昨日に2014年7月以来の出来高を更新したが、まさか昨日も更新するとは! Fear & Greed Indexは引き続き、 Extreme Fearで2018年12月のパニック下落と同じような状況になってきた。ただし、2018年12月の時は米国10年債利回りは2.55なので、いかに現在の米国10年債利回り 1.156が下落しているかがわかるだろう。

【NYダウ】 25,409.36 ▼1.39% -357.28 [02/28]
(52週最高値  29,551.42   52週最安値  24680.57  ) 
NASDAQ   8,567.37 △0.01%
(52週最高値      9,731.18   52週最安値7292.22 )
S&P500      2,954.22 ▼0.82% –
(52週最高値   3,380.16    52週最安値2722.27) 
ラッセル2000種指数   1,476.431 ▼1.43%
(52週最高値  1,706.175   52週最安値 1,266.925 )
【VIX恐怖指数】      40.11  ↑ WOW~!
Fear & Greed Index  10↓(Extreme Fear) 
【WTI原油】        45.25
【NY金先物】  1,587.15   ↓
ドルインデックス:   98.06
米国30年債利回り:1.679↓最安値更新中!
米国10年債利回り: 1.156↓最安値更新中!
米国 2年債利回り:0.927↓  2016年11月以来の安値
米国3か月債利回り:1.29↓  2017年12月以来の安値
ブルームバーグ商品指数トータルリターン  151.3185 ▼2.20% 52週最安値更新!
( 52 WEEK RANGE   151.3185 – 174.8420 ) 2016年1/15 148が直近最安値
フィラデルフィア半導体指数 1705.54△2.21%
NASDAQ OMX China Technology (CHXN9000) 1,979.06 ▼2.57%
NYFANG:IND    3,342.916 △0.83%
( 52 WEEK RANGE   2,244.232 – 3,921.452 )
S&P/LSTA U.S. Leveraged Loan 100  2,251.96 ▼0.58% [2/27]
(52 WEEK RANGE  2,049.76 –   2,287.33 )
BofAML US High Yield Master II Effective Yield 5.79↑[2/27]
BofAML US Corporate BBB Effective Yield 3.86↑ [2/27] 
BofAML US High Yield CCC or Below Effective Yield 12.27↑ [2/27]
米取引所の合算出来高は193億1000万株。直近20営業日の平均は92億5000万株。
昨日は、米取引所の合算出来高は156億3000万株で、リフィニティブのデータによると、少なくとも2014年7月以来の大きさとなったので、出来高の大きさは二日連続で2014年7月以来の大きさ。
AAPL 273.36▼0.06% (52週最高値  327.85 52週最安値153.66 )
AMZN 1883.75▼0.03% (52週最高値 2185.95 52週最安値1566.76 )
GOOG 1339.33△1.61% (52週最高値 1529.63 52週最安値1025.00 )
MS   162.01△2.42% (52週最高値 190.70 52週最安値102.17 )
NVDA 270.07△6.92%( 52週最高値 315.41 52週最安値131.00 )
FB   192.47△1.43% (52週最高値 224.20 52週最安値143.43 )
NFLX  369.03▼0.72% (52週最高値 392.92 52週最安値252.28 )
TSLA  667.99▼1.62% (52週最高値 968.99 52週最安値176.99 )
BABA  208.00△1.45% ( 52週最高値 231.14 52週最安値147.95)
※52週最高値・52最安値更新:2020/02/13時点

米国が更に下落した一つの要因は、米国市場開場前にブラード総裁(セントルイス連銀)の発言だった。FOMCにて投票権をもたないブラード総裁だが、暴落が続いている現段階での発言としては重く受け止められたのだろう。ダウは最安値で24,681ドルまで下落した。S&P500は2855ポイントだ。

セントルイス連銀のブラード総裁は、新型コロナウイルスがパンデミック(世界的大流行)に発展した場合は金利引き下げを支持するが、昨年の利下げが景気を既に支えているとの考えを示した。

https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2020-02-28/Q6F50XDWX2Q601

しかし、現地時間15:45頃にFRB議長の声明が出たことで、最安値付近に下落していたところから急反発する。CME先物、SP500先物では一昨日27日の終値付近まで反発して終了した。しかし、ドルインデックスはほぼ反発していないし、WTI原油は一時43ドル台まで下落していたところ45ドル台まで反発しただけに留まっている。反応したのは株価だけであって、商品市場や為替には大きな影響が出ていないと解釈している。
それにしても、ムニューシン財務長官が何をしているかがわからない。リーマンショックの時にならうなら、財務長官こそが渦中の中にいるはずなんだけど、動きがみえない。

ダウCME先物 25,691.00
SP500先物    2,988.00

米連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長は、新型コロナウイルスのリスクが変質しながら米経済成長を脅かすとして、成長を支えるため必要に応じて政策金利を引き下げる用意があることを示唆した。
 議長は28日午後、金融市場での通常取引終了前に声明を発表。米国株はこの日も下げ、7営業日続落。ウォール街の金融機関からは近い将来の利下げを求める声が出ている。

https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2020-02-28/Q6FFKVT0G1LH01?srnd=cojp-v2

昨日の段階では、25BP利下げが98%だったが、もはや現状維持は0%になり、一気に50BP利下げが61%となった。教科書的には、米国債10年債利回りはFF金利と一致するので、ある意味、米国債10年債利回りは先行指標となる。確かに、10年債利回りをみると、一気に50BP下落してもおかしくないのである。

尚、2月26日段階のFRBの資産買入状況については、やや下落している。株式市場が暴落を続けている要因は、資産買入しそうにないことも一つあるのだと考えている。


金融政策が最も株価に影響しますが、米国では財政出動は株価に影響があります。なので、この動向は注意しておく必要があります。
財政出動については、未だに歳出委員会で論議が続いているようです。
少なくともトランプ政権が求めた2.5億ドルよりは上回る見込みですが、来週の早い段階で下院本会議での審議および決議に入るという見込みなようなので、大統領に法案が送付されるのはすごく早くて来週末(3/6)ではないでしょうか。

Lawmakers are discussing a spending package that would provide between $6 billion to $8 billion to combat the coronavirus, a source familiar with the talks confirmed to The Hill.  
The zeroing in on the higher spending range comes as negotiators want to finalize a deal by early next week, which would allow for the spending package to go to the House floor for a vote shortly thereafter. 

https://thehill.com/homenews/senate/485093-congress-eyes-6-billion-to-8-billion-to-combat-coronavirus

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ポートフォリオに占める各資産のリスクの割合が均等になるように分散して保有することで、リスクを低減させるリスクパリティもそうなんですが、様々な資産を組み合わせて、先物とオプションつかってトータルで買ってくるんですよね。
なので、米債券、米国のリスク資産、新興国へのおカネの流れを追っています。はっきりいって日本株なんて売買の対象ではありますが、日本株じたいを分析する必要はあまりないと思っています。
どう考えても海外(主に米国)からカネが流れてきているんだから、米国なんですよ。日本のクジラさんは買うだけ( ゚Д゚)

クオンツ系やAIファンドというのは一般的には数理を使って自動的にポジションを決め、それに基づき運用指図をするといったファンドになる。
また扱う資産カテゴリも株だけでなく、債券・REIT・為替とマルチアセットを扱い、しかも先物・オプションもかませながらトータルで買っていくというのが大体共通したコンセプトになる。
そしてこういった数理系に基づいて資産配分を決めるファンドで最重要ファクターになるのはボラティリティである。
投資に関わる数学の中で最も取り扱われるのはボラティリティであり、それはオプションのブラックショールズの方程式を見ても理解することができると思う。そう、クオンツ系・AIファンドは突然のボラティリティ上昇に弱い。
(中略)
そうなるとクオンツ・AIファンドの淡々と発注された売りを買いが吸収しきれなくなる。そしてそこにさらにクオンツ・AIファンドの売りを誘おうと売りをかぶせてくる人達や、まだ含み益があって余裕がある人達が売りを出してくる。この時点で需給が崩れてリスク資産に二波以上の売りが飛んでくる。
この流れが一番怖いと思っている。

http://muragoe-makoto.blog.jp/archives/81427034.html

米国市場は、確か8割がプログラム売買のはずですが、米国は証券会社が手数料無料になってきたのでここ数カ月で個人投資家は取引を倍増させていたようです。ここ数カ月はブル相場だったので、米国個人投資家にとっても試練でしょう。米国の個人投資家は、日本の個人投資家と違って逆張り思考ではなく、順張りで追いかけるようですね。

 24日の株価急落は、証券会社の手数料引き下げ競争を追い風に過去数カ月に取引をほぼ倍増させた個人投資家にとって初の大きな試練だ。勝ち組を追いかける傾向で知られるこうした個人投資家からの急激な関心の高まりが、大型ハイテク株や小型株のラリーを後押ししてきた。

https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2020-02-25/Q68B2XT0G1KX01