株式市況/コロナウイルスパンデミックによるリスクオフは継続

昨日の終値。BOJは703億お買い上げ。
【日経平均株価】 22,426.19 ▼0.79% -179.22 [02/26]
TOPIX 1,606.17▼0.75%
マザーズ 780.99▼2.18%
【ドル建て日経平均】203.19 ▼0.40% -0.81 [14:59]
【ドル円】 110.37 +0.17 △0.15% [15:01]
【日経VI】27.70 +3.28 △13.43% [14:40]
東証一部出来高 1,677,170,000株 15:00
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ダウ先物 27,243.00 14:51JST←100ドルほど上昇中
【WTI原油】 50.12 [15:03]

続いてアジア市場
【上海総合指数】 2,987.93 ▼0.83% -25.12 [16:11]
ハンセン指数   26,696.49 ▼0.73%
CSI 300 Consumer Staples Index   20344.08 ▼0.50%
MSCI Emerging Markets 1,043.31↓  [2/26] 
( 52 WEEK RANGE 956.59 – 1,150.91 ) 
MSCI Intl Emerging Market Currency    1,629.64   ↑  [2/25] 
( 52 WEEK RANGE 1,587.38 – 1,673.26 ) 
バルチック指数   508.00 △0.40% [2/25] 
( 52 WEEK RANGE    415.00 – 2,518.00 )  2016年2/5 297.0が直近最安値

米国市場は、3日連続で100億株超えで、商いが膨らんでいる。
恐怖指数と Fear & Greed Index の水準が高いままなので、リスクオフの流れは継続。 フィラデルフィア半導体指数が下げ止まったものの、 ブルームバーグ商品指数トータルリターンは52週最安値を更新。 米国10年債利回りは、一時1.303を更新して過去最安値を更新した。

【NYダウ】 26,957.59 ▼0.46% -123.77 [02/26]
(52週最高値  29,551.42   52週最安値  24680.57  ) 
NASDAQ    8,980.77  △0.17%
(52週最高値      9,731.18   52週最安値7292.22 )
S&P500      3,116.39 ▼0.38%
(52週最高値   3,380.16    52週最安値2722.27) 
ラッセル2000種指数  1,552.761 ▼1.22%
(52週最高値  1,706.175   52週最安値 1,266.925 )
【VIX恐怖指数】      27.56  →
Fear & Greed Index  21↓(Extreme Fear) 
【WTI原油】       48.62
【NY金先物】  1,642.90
ドルインデックス:  99.14↑
米国30年債利回り:1.830→ 
米国10年債利回り: 1.343→
米国 2年債利回り:1.181↓  2017年4月以来の安値
米国3か月債利回り:1.51↓ 
ブルームバーグ商品指数トータルリターン  156.9580 ▼0.78% 52週最安値更新!
( 52 WEEK RANGE   156.9580 – 174.8420 ) 2016年1/15 148が直近最安値
フィラデルフィア半導体指数 1749.95 △0.22%
NASDAQ OMX China Technology (CHXN9000) 2,035.45 ▼1.24%
NYFANG:IND  3,514.323 △0.38%
( 52 WEEK RANGE  2,065.031 – 3,921.452 )
S&P/LSTA U.S. Leveraged Loan 100  2,272.84 ▼0.08% [2/25]
(52 WEEK RANGE  2,049.76 –   2,287.33 )
BofAML US High Yield Master II Effective Yield 5.40↑[2/25]
BofAML US Corporate BBB Effective Yield  2.81↓ [2/25]
BofAML US High Yield CCC or Below Effective Yield 11.69↑ [2/25]
米取引所の合算出来高は118億6000万株と、前日の123億3000万株から減少したものの、直近20営業日の平均82億3000万株は依然として大幅に上回った。
AAPL 292.65△1.59% (52週最高値  327.85 52週最安値153.66 )
AMZN 1979.59△0.35% (52週最高値 2185.95 52週最安値1566.76 )
GOOG 1393.18△0.34% (52週最高値 1529.63 52週最安値1025.00 )
MS   170.17△1.25% (52週最高値 190.70 52週最安値102.17 )
NVDA 267.65△2.14%( 52週最高値 315.41 52週最安値131.00 )
FB   197.20△0.22% (52週最高値 224.20 52週最安値143.43 )
NFLX  379.24△5.32% (52週最高値 392.92 52週最安値252.28 )
TSLA  778.80▼2.64% (52週最高値 968.99 52週最安値176.99 )
BABA  208.74△1.52% ( 52週最高値 231.14 52週最安値147.95)
※52週最高値・52最安値更新:2020/02/13時点

驚愕なんですが、FOMC FF金利予測では3/18の利下げ確率は36%と急激に上昇し、4/29に至っては、73%も利下げ予測がでてきています。

FOMC 3/18

FOMC4/29

ハイ・イールド債券ETFからはお金の流出が大きいようですね。

一方で、米国の経済指標である 1月の新築一戸建て住宅販売戸数は高水準でした。

 米商務省が26日に発表した1月の新築一戸建て住宅販売戸数(季節調整済)は、年率換算で前月比7.9%増の76万4000戸と、2007年7月以来、12年半ぶりの高水準を記録した。気温が平年よりも温暖だったことに加え、米連邦準備理事会(FRB)が昨年行った3回の利下げに伴う住宅金利の低下が販売を後押しした。

https://jp.reuters.com/article/usa-economy-housging-idJPKCN20K2NZ

さて、気になる動きをもう一つ。CDX指数が過去数年来の高さになっている。

CDSとは、クレジット・デフォルト・スワップ(Credit Default Swap)の略で、言うなれば「特定の企業がデフォルトする確率」を取引するもの。
CDSについては、この説明がかなりわかりやすいと感じました。
https://www.shigeru-sato.com/entry/2018/07/21/224028

企業のCDS取引が盛んになった理由って、きっと、米国は社債市場が大きいからでしょうね。この会社の債券買ったのはいいが、倒産して債務踏み倒しにあった時のための保険という理解でいます。で、最初は保険としての取引だったはずが、いつしかCDSだけ取引されるようになったという理解です。現段階では。
日本にもCDS指数がありますが、日本は間接金融でデフォルトリスクはお金を貸している金融機関がリスク丸抱えなので日本では発達しにくい気がします。

リーマンショックの時に、各金融機関のCDSがものすごい勢いで上昇したという経緯があるので、CDSをなんとしても理解しておきたい。

iTraxx Europe Main Index
ヨーロッパの投資適格銘柄125社を対象。満期は3,5,7,10年物がある。

iTraxx Europe Crossover
ヨーロッパの非投資適格銘柄50社を対象。満期は3,5,7,10年物がある。

iTraxx Japan
日本の投資適格銘柄40社を対象。満期は5年物。

CDX.NA.IG(NAはNorth America、IGはInvestment Gradeの略)
北米の投資適格銘柄125社を対象。満期は1,2,3,5,7,10年物がある。

CDX.NA.HY(HYはHigh Yieldの略)
北米の非投資適格銘柄50社を対象。満期は5年物。

CDX.EM(EMはEmerging Marketの略)
新興国の国債のCDSを対象。満期は5年物。
(中略)
で、ここがちょっとややこしいのですが、CDS指数を買った場合、それはプロテクション(保険)を売ったことに相当します。
(CDS指数の買い)=(プロテクションの売り)です。

CDS指数は、半年ごとにその時の構成銘柄のCDS市場を考慮した上で、一定のクーポンがついた債券のような形で組成されます。
例えば、2018年3月20日に組成されたiTraxx Japanシリーズ29は、クーポンが100bps(つまり1%)で、買い手は3か月ごとに0.25%のクーポンを受け取る債券として組成されています。
要は、指数の買い手はプロテクションを売っているので、プロテクションの買い手からクーポンを受け取るわけです。そしてこのクーポンは満期まで変わりません。通常の利付債と同じですね。
さて、市場のデフォルトリスクが高まってくると、当然個別銘柄のCDSスプレッドの平均であるCDS指数のスプレッド自体が上昇します。例えば150bps(1.5%)にまで上昇したとします。すると「CDS指数の価格」自体は減少します。
『債券の基礎(1)価格と利回り』で見た、固定利付債の利回りが上がると価格が下がるのとまったく同じメカニズムです。

https://www.shigeru-sato.com/entry/2018/07/30/000052