株式市況/コロナウイルスパンデミック懸念で米国市場は暴落

日本市場は休場。2月21日(金)の株価はこちら。

【CME日経平均先物:円建て】22,195 日経比:-1191.74 6:59JST
【ドル円】 110.67 -0.90 ▼0.81% [07:52]

続いてアジア市場
【上海総合指数】 3,031.23 ▼0.28% -8.44 [16:02]
ハンセン指数    26,820.88 ▼1.79%
CSI 300 Consumer Staples Index   20525.55 ▼ 1.57%
MSCI Emerging Markets 1,055.32↓  [2/24] 
( 52 WEEK RANGE 956.59 – 1,150.91 ) 
MSCI Intl Emerging Market Currency   1,632.01   ↓  [2/21] 
( 52 WEEK RANGE 1,587.38 – 1,673.26 ) 
バルチック指数    497.00    △3.54% [2/21] 
( 52 WEEK RANGE    415.00 – 2,518.00 )  2016年2/5 297.0が直近最安値

こうなってくると、サプライチェーン断続の問題は、以下の二点になりそうだ。
①労働者が戻ってこられるか(工場再開してじゅうぶんな生産ができるか)
労働者が戻ってきたことで、新たな感染拡大が起きないか
むしろ、最後の行で指摘されているとおり、「中国以外のどこかで起きるのが先」ってその通りだろうなぁ。しかもそれが韓国、日本、イタリアか…

まとめると統計が二転三転して「深まる不信」などと言われている横で、湖北省を含む中国国内の症例数は安定期に入りつつあるようだ。もちろんこの8万人の外では大量の無症状陽性が病院の外をウロついているはずであるし、である以上患者数が減り続けるのは難しいと思っていたのだが、長い自宅隔離で封じ込めに成功しつつあるのか。1人から平均3人に移すとすれば、総患者数を安定化させるにはざっくり無症状を含むウィルス保有者の100% -1 /(1+3) =75%を隔離しなければならないが、それができているということか。

 今後はこの安定期に入った統計結果を受けて企業の営業再開が続々と始まり、またまだ帰省先から帰ってきていない労働者が戻って来る(もっとも大都市に帰ってきたらまず14日間の自宅待機が待っている)。それが二度目の症例増加に向かうきっかけとなるかどうか。当局の隠蔽から手遅れの状態から始まった湖北省より患者密度が濃くなることはなさそうなので医療崩壊や都市の再封鎖の可能性は低そうだが、予断は許さない。ただ完全な制御不能な状況に陥る可能性は大幅に減っており、それが今後あるとしたら中国というよりも中国以外のどこかで起きるのが先ではないかと思われる。

http://www.shenmacro.com/archives/21910302.html

続いて米国市場。商いが100億ドルをこえて、 Fear & Greed Index が29と急落し、Extreme Fear 一歩手前なのを考えると、投げ売りしている感もある。
S&P500業種別でみると、エネルギー業種とITが4~5%で最も下落が激しい。
Facebook、Googleなどパンデミックの影響受けなそうな銘柄まで大幅下落しているのが気になる。直近2年間で一番大きい下げ幅となった。

【NYダウ】 27,960.80 ▼3.56% -1031.61 [02/24]
(52週最高値  29,551.42   52週最安値 23,765.24  ) 
NASDAQ   9,221.28  ▼3.71%
(52週最高値      9,731.18   52週最安値6190.17 )
S&P500       3,337.75    ▼3.35%
(52週最高値   3,380.16    52週最安値2346.58 ) 
ラッセル2000種指数 1,628.104 ▼3.01%
(52週最高値  1,706.175   52週最安値 1,266.925 )
【VIX恐怖指数】    25.03  ↑
Fear & Greed Index  29↓(Fear) 
【WTI原油】       51.146↓
【NY金先物】 1658.98
ドルインデックス:  99.28→
米国30年債利回り:1.837↓ 過去最安値 !
米国10年債利回り: 1.376↓    
米国 2年債利回り:1.258↓  
米国3か月債利回り:1.54↓ 
ブルームバーグ商品指数トータルリターン  159.6513 ▼1.76%
( 52 WEEK RANGE   157.4103 – 174.8420 ) 2016年1/15 148が直近最安値
フィラデルフィア半導体指数  1,801.23 ▼4.75%
NASDAQ OMX China Technology (CHXN9000) 2,047.51 ▼1.15%
NYFANG:IND  3,591.237 ▼5.06%
( 52 WEEK RANGE  2,065.031 – 3,921.452 )
S&P/LSTA U.S. Leveraged Loan 100 2,280.21▼0.01% [2/21]
(52 WEEK RANGE  2,049.76 –   2,287.33 )
BofAML US High Yield Master II Effective Yield 5.02→[2/21]
BofAML US Corporate BBB Effective Yield  2.85→ [2/21]
BofAML US High Yield CCC or Below Effective Yield 11.19↓ [2/21]
米取引所の合算出来高は105億1000万株。直近20営業日の平均は77億9000万株。
AAPL 298.18▼4.75% (52週最高値  327.85 52週最安値153.66 )
AMZN 2009.29▼4.14% (52週最高値 2185.95 52週最安値1566.76 )
GOOG 1421.59▼4.28% (52週最高値 1529.63 52週最安値1025.00 )
MS   170.89▼4.31% (52週最高値 190.70 52週最安値102.17 )
NVDA 273.28▼7.07%( 52週最高値 315.41 52週最安値131.00 )
FB   200.72▼4.50% (52週最高値 224.20 52週最安値143.43 )
NFLX  368.70▼2.99% (52週最高値 392.92 52週最安値252.28 )
TSLA  833.79▼7.46% (52週最高値 968.99 52週最安値176.99 )
BABA  206.16▼3.02% ( 52週最高値 231.14 52週最安値147.95)
※52週最高値・52最安値更新:2020/02/13時点


短期債利回りが、10年債利回りを上回っているんだもんなぁ。少なくとも3か月はコロナウイルスによる不況がくるだろう。 米30年債は過去最安値に達したが、2年債と10年債が逆転していないことをふまえると、リセッション突入というよりは全体的な安全資産への逃避とみえる。

3月の利下げ確率は、まだ8割が現状維持。4月は遂に25BP以上の利下げ確率が約55%に達してしまった。また利下げで自社株買い加速すると思うと、なんともアレな株式相場になりそうだ。