株式市況/コロナウイルス懸念後退というが、事実整理

【日経平均株価】 23,084.59 △0.49% +112.65 [02/04]
TOPIX 1,684.24△0.69%
マザーズ 836.92△1.66%
【ドル建て日経平均】212.16 △0.23% +0.48 [15:00]
【ドル円】 108.81 +0.16 △0.15% [15:02]
東証一部出来高 1,276,630,000株 15:00
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上海指数 2,782.47 △1.33%
ハンセン指数 26,609.50△0.96%
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米国先物市場 28,545.00 14:55JST
SP500先物 3,266.50  14:55JST

【上海総合指数】 2,783.29 △1.34% +36.68 [16:02]
ハンセン指数    26,675.98  △1.21%
CSI 300 Consumer Staples Index 18774.42  △2.85%
MSCI Emerging Markets 1,085.39↑  [2/4] 
( 52 WEEK RANGE 956.59 – 1,150.91 ) 
MSCI Intl Emerging Market Currency      1,641.76   ↑  [2/4] 
( 52 WEEK RANGE 1,587.38 – 1,673.26 ) 
バルチック指数          466.00 ▼4.31% [1/31] →52週最安値更新
( 52 WEEK RANGE  466.00 – 2,518.00 )  2016年2/5 297.0が直近最安値


続いて、米国市場。日本市場が閉場する時点では大きな動きがなかったのにそこからダウは300ドルも上昇。すでに上海市場もハンセン指数も日本市場が閉場するタイミングでは上昇していたので、なぜゆえに日本市場が閉じてから上昇したのかは謎が残ります。
尚、カドロー氏は米国市場が開く前にコメントしてますが、それ以前から上昇していたので彼の発言による影響はほぼないと思っています。

【NYダウ】 28,807.63 △1.44% +407.82 [02/04]
(52週最高値  29,348.10 52週最安値 23,765.24  ) 
NASDAQ      9,467.97 △2.10%
(52週最高値  9,467.97 52週最安値6190.17 )
S&P500     3,297.59 △1.50%
(52週最高値    3,329.62 52週最安値2346.58 ) 
ラッセル2000種指数 1,632.205 △1.12%
(52週最高値  1,706.175   52週最安値 1,266.925 )
【VIX恐怖指数】        16.05  ↓
Fear & Greed Index  55↑(Newtral) 
【WTI原油】       49.58  ↓ 8:07JST
【NY金先物】  1,553.13  ↓ 8:07JST
ドルインデックス: 97.93 ↑ 8:07JST
米国30年債利回り:2.080↑ 
米国10年債利回り: 1.602↑ 
米国 2年債利回り:1.425↑
米国3か月債利回り:1.57↑
ブルームバーグ商品指数トータルリターン  157.8078 △0.04%
( 52 WEEK RANGE   157.4103 – 174.8420 )
NASDAQ OMX China Technology (CHXN9000) 2,012.97 △3.55%
(最高値 2020年1月17日  2,108.3 )
NYFANG:IND  3,667.142 △4.11%
( 52 WEEK RANGE  2,065.031 –   3,667.142 )
S&P/LSTA U.S. Leveraged Loan 100 2,276.39▼0.03% [2/3]
(52 WEEK RANGE  2,049.76 –   2,287.33 )
BofAML US High Yield Master II Effective Yield 5.38↓[2/3]
BofAML US Corporate BBB Effective Yield 2.93→ [2/3]
BofAML US High Yield CCC or Below Effective Yield 11.84↓ [2/3]
米取引所の合算出来高は約80億株。直近20営業日の平均は76億株。
AAPL 318.85△3.30% (52週最高値  327.85 52週最安値153.66 )
AMZN 2049.67△2.27% (52週最高値 2055.72 52週最安値1566.76 )
GOOG 1447.07▼2.62% (52週最高値 1503.21 52週最安値1025.00 )
MS   180.12△3.29% (52週最高値 174.50 52週最安値102.17 )
NVDA  247.13△2.83%( 52週最高値 259.50 52週最安値131.00 )
FB   209.83△2.76% (52週最高値 224.20 52週最安値143.43 )
NFLX  369.01△3.08% (52週最高値 385.99 52週最安値252.28 )
TSLA  887.06△13.73% (52週最高値 786.14 52週最安値176.99 )
※52週最高値・52最安値更新:2020/01/29時点

まず、事実の整理をします。
 PBOCや中国当局の動き
・証券会社に自己売買の売り、空売りをしないように通達
・ 人民銀は、2日間で計1兆7000億元を供給したことで貸出金利がさらに低下
景気支援策も準備しているという報道アリ。
◆株価について
・米国指数は上昇して金曜日下落した約2%を、月、火曜で取り戻し完了。
・決算シーズンが終わり48時間経過したので自社株買い再開している可能性はある。
・ NASDAQ OMX China Technology はこの2日間で急上昇して、コロナウイルス騒ぎ依然の水準を取り戻す。
・FTSE CHINA A 50 futures は1/20から最大12%下落していたが、4%ほど戻した。
・ハンセン指数先物は 1/20から 最大8.6%下落していたが、2.5%ほど戻した。
・ハンセン指数で10%を占めるテンセントがこの2日間で5%ほど上昇しているのは、外出禁止期間に利用者が急増しているからのようだ。
・マカオ閉鎖に伴い、サンズ・チャイナ、銀河娯楽は一昨日反発したのに再び下落して年初来では10%安。
・昨年末から下落の一途を辿っていた香港の不動産株は1~2%反発して下げ止まる。
◆為替、コモデティ、債権について
・オフショアユアンは7.01を超えていたのに、昨日から6.99~6.97代の水準に戻る
・米国債券利回りは3か月債と10年債の逆転がもとに戻る。
・ハイイールド債、ジャンク債の利回りがまた下落してきてリスクオンの流れ
・原油は回復していないで50ドルを下回っている。
・コモディティ指数は小幅な反発になっている。
・銅、石炭、天然ガスは少し反発。ただし、鉄鉱石は急落。
・バルチック指数は2016年以来の最安値を更新。ただし、2016年チャイナショックの水準まで到達するには、あと一段、二段の下落が必要。

◆コロナウイルス関連
・ホンハイなど、アップルの重要なサプライヤーは中国本土で2月10日から操業再開と表明。ホンダの武漢、自動車工場も14日から再開など操業再開のニュースが昨日から出てきていて、更なる営業停止命令等は出ていない様子。
・今更になってマカオのカジノが半月停止を表明。
香港の医師ストライキを本格化。


ここからは、私個人の意見。
コモディティは打撃を受けているということは、間違いなく実体経済には打撃があるはず。まぁすべてを戻していないから、もう織り込み完了という見方もあると思います。
連日、ブログで書いているように中国株の60%は法人で、彼らはほぼロックアップされた状態です。つまり、株価が下落するとデレバレッジが起こるし、株価を担保にした現金調達ができなくなるんだろうと思われます。
ということは、現金調達するための手段が必要であり、だからこそPBOCオペによる貸出金利下落が効果あったんではないかなと推測しています。
一方で、香港の不動産株の下げどまりが不可解で、デモはおさまっていないし、今度はコロナウイルスによる便乗したデモが起きているわけだし、GDPは下落したという結果がでているのに、なぜゆえに不動産株が上がるの?という疑問が残ります。
日本株なんか、観光客が少し減少しているようだし、ユニクロ閉鎖店は増える報道がでてきているのに、株価が上がるってことは実体経済はほぼ無視ってことなんだろうなぁとも思います。もちろん、経済指標発表による自動売買があるので完全に無視されているということではないのですが。


あと、テスラ株の爆上げ。 すべてを鵜呑みにしてはいけないのですが、こういう状況もあるかもしれないと。