株式市況/リスクオフは停止したがコモディティは下落を続ける

昨日の終値。日銀は702億のお買い上げ。
【日経平均株価】 23,215.71 ▼0.55% -127.80 [01/28]
TOPIX 1,692.28▼0.60%
マザーズ 850.42▼0.12%
【ドル建て日経平均】212.95 ▼0.53% -1.13 [15:00]
【ドル円】 109.01 +0.11 △0.10% [15:03]
東証一部出来高 1,171,250,000株 15:00

日経の構成率が10%を占めるファストリの動向はおさえておく必要がある。
まず、中国売上は全体売上の約2割を占めるようだ。利益は不明。ファストリの中国本土店舗数は738店舗だから、100店舗休業は7分の1でまだまだたいしたことない。 上海、北京での店舗数が多いようなので、これらの都市での休業になると大きな打撃がくるだろう。
しかも売り上げの半分を占める国内は暖冬で、冬物が売れなくて苦しむはずだ。
ただ、コロナウイルスの影響を受ける四半期の決算報告が4月9日ならないとわからないので遅くなる。

武漢市のある中国湖北省とその近隣地域で約100店舗のユニクロを一時休業。

https://jp.reuters.com/article/china-idJPKBN1ZQ0CR

続いて、アジア市場。今日から香港市場は開場なはず。

MSCI Emerging Markets  1,101.72 ↓   [1/28] 
( 52 WEEK RANGE 945.28 –  1,150.91 ) 
MSCI Intl Emerging Market Currency      1,656.74   ↓ [1/27] 
( 52 WEEK RANGE 1,575.1 –     1,673.26  ) 
バルチック指数       546.00    ▼1.97% [1/27] →52週最安値更新
( 52 WEEK RANGE    546.00  – 2,518.00 ) 

気になっていることがあるんだが、コモデティ価格の下落がコロナウイルス以前から発生している。この4つのチャート派、パームオイル、コーヒー、牛肉、豚肉である。パームオイルはわからないが、これらの大きな消費国・輸入国は中国だと思われる。中国はここ数年間で莫大なコーヒー消費国となり、供給不足になる恐れまでささやかれていた。中国のlukin coffeeはユニコーン企業となっていて、スターバックスの時価総額を抜くと豪語しているようだ。
コモディティが回復していない、しかも、それはコロナウイルス騒動以前から下落が止まらないというのは中国の消費が落ちると予測されていることではないかと考えている。コモディティは詳しくないが、実体経済と直結するのでもう少し勉強したい。

尚、石炭価格は下落が止まらない。これは明らかに中国だろう。天然ガスはここまでの急カーブではないが、2016年初めの最安値に近づく下落ぶりだ。

続いて米国市場。本日からFOMCで、日本時間の明日明け方に政策発表。まぁFedWatchは現状維持が87%なので、現状維持でしょう。レポは今日も実施したようですね。
経済指標としては、米消費者信頼感指数米20都市住宅価格指数がいい結果だったようだ。アップルも売上、利益ともに市場予想を上回る結果。
米債券利回りは上昇し、金価格は下落しているので、リスクオフは少し立ち止まったようにみえるものの、先ほど述べた通り、コモディティ価格の下落が止まっていないことは留意すべきだろう。まだ警戒しておいた方がいい水準なのだ。

【NYダウ】 28,722.85 △0.66% +187.05 [01/28]
(52週最高値  29,348.10 52週最安値 23,765.24  ) 
NASDAQ   9,269.68 △1.43%
(52週最高値 9,402.48 52週最安値6190.17 )
S&P500     3,276.24 △1.01%
(52週最高値    3,329.62 52週最安値2346.58 ) 
ラッセル2000種指数 1,658.314 △0.86%
(52週最高値  1,706.175   52週最安値 1,266.925 )
【VIX恐怖指数】      16.28
Fear & Greed Index  52↑(Newtral) 
【WTI原油】     53.951↑7:54JST
【NY金先物】  1567.00 ↓ 7:54JST
ドルインデックス: 97.97 →
米国30年債利回り:2.112↑ 
米国10年債利回り: 1.658↑
米国 2年債利回り:1.445↑
NASDAQ OMX China Technology (CHXN9000) 2,022.16 △ 0.57 %
(最高値 2020年1月17日  2,108.3 )
NYFANG:IND    3,347.893 △1.81%
( 52 WEEK RANGE  2,065.031 –   3,430.505 )
S&P/LSTA U.S. Leveraged Loan 100  2,281.15 ▼0.18% [1/27]
(52 WEEK RANGE  2,049.76 –   2,287.33 )
BofAML US High Yield Master II Effective Yield 5.50↑[1/27]
BofAML US Corporate BBB Effective Yield 2.96↓ [1/27]
BofAML US High Yield CCC or Below Effective Yield 12.04  ↑ [1/27]
米取引所の合算出来高は67億5000万株。直近20営業日の平均は74億株。
AAPL 317.69△2.83% (52週最高値  323.33  52週最安値153.66 )
AMZN 1853.25△1.36% (52週最高値 2035.80 52週最安値1566.76 )
GOOG 1452.55△1.30% (52週最高値 1503.21 52週最安値1025.00 )
MS   165.46△1.96% (52週最高値 168.19 52週最安値102.17 )
NVDA  217.79△1.36% ( 52週最高値 259.50 52週最安値131.00 )
FB   217.79△1.36% (52週最高値 222.75 52週最安値143.43 )
NFLX  348.52△1.64% (52週最高値 385.99 52週最安値252.28 )
TSLA  566.90△1.59% (52週最高値 594.50 52週最安値176.99 )
※52週最高値・52最安値更新:2020/01/28時点

輸送用機器は、11月は8.3%減少していたようですが、結構大きな下落だよなぁ。グラフでみても、2019年半ばから下落の一途をたどっている。

2019年12月の米耐久財受注統計で、設備投資の先行指標となる航空機を除く非国防資本財(コア資本財)の受注は、市場予想に反して減少した

https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2020-01-28/Q4TM37DWX2PW01

米市場が開場前に入ったニュースで上昇要因になったのがこのニュースだ。
この報道で、原油↑金↓円安と一気に流れが変わった。
ファーウェイの参入を限定的であっても認めるということは、ファーウェイにカネを流すということであり、そこから中国にカネが流れるということでもあると思われる。

 ジョンソン英首相は28日、次世代(5G)通信網に中国通信機器大手の華為技術(ファーウェイ)[HWT.UL]の参入を限定的に容認すると発表した。トランプ米政権は安全保障上の懸念から、ファーウェイを5G通信網構築から排除するよう同盟国に求めてきており、今回の英国の決定は米英関係に影響する可能性がある。

https://jp.reuters.com/article/britain-usa-huawei-idJPKBN1ZR25D

クシュナー大統領顧問が、BloombergTVに出演していて驚いた。彼はメディアにほとんど出演しないし、かなり警戒している。そんなに中東和平というか、イスラエルと米国の蜜月関係にフォーカスしてたんか…
パレスチナと会談しないで和平案をでっちあげるって意味不明と思っていたが、パレスチナのアッバス議長は憤慨しているようだ。これが和平案っていうのか?

パレスチナ自治政府のアッバス議長は28日、トランプ米大統領が提示した中東和平案について「世紀の侮辱」だと激しく非難した。
ガザとヨルダン川西岸では数千人のパレスチナ人が米国に抗議の声を上げ、イスラム原理主義組織ハマスはトランプ氏の「攻撃的な」提案と断固対決すると表明するとともに、トランプ氏はエルサレムに関して「馬鹿げた内容」を口にしていると主張した。

https://jp.reuters.com/article/palestine-peace-idJPKBN1ZR2Y1

さて、今朝8時頃に、米国と中国の全便一時停止がリリースされて急落しました。FOMC前なので動きにくいとは思いますが、
日経先物  23,290.00  8:55JST
【ドル円】 109.15 -0.08 ▼0.07% [08:55]

ホワイトハウス、新型肺炎感染拡大で中国と米国結ぶ全便の一時運航停止の可能性を航空各社に伝える=CNBC

https://reut.rs/2RAduoc