株式市況/バルチック指数が2018年4月以来の低水準

【2020年01月07日 市況】

BOJは大発会から702億お買い上げ!
【日経平均株価】 23,204.86 ▼1.91% -451.76 [01/06]
TOPIX 1,697.49▼1.39%
マザーズ 880.80▼1.86%
【ドル建て日経平均】214.74 ▼1.04% +214.74 [15:00]
ドル円 108.06 15:00
【日経VI】16.87 +2.07 △13.99% [15:20]
東証一部出来高 1,219,710,000株 15:00
ダウ先物指数 28,385.00 17:43JST←金曜終値より250ドル下落
SP500先物指数 3,214.00 17:43JST
日経先物大証夜間 23,040.00 17:56JST
【ドル円】 107.97 -0.11 ▼0.10% [17:56]

続いて、チャイナ。バルチック指数は、2018年4月以来の低水準
米中貿易摩擦が緩和されたと言っているが、物流は滞っているようだ

ハンセン指数 28,226.19  ▼0.79%
【上海総合指数】 3,083.41 ▼0.01% -0.38 [16:02]
CSI 300 Consumer Staples Index  20286.00 ▼0.19% –
MSCI Emerging Markets 1,112.80▼0.98% -  [12/31] 
( 52 WEEK RANGE 945.28 ? 1,121.78 )
MSCI Intl Emerging Market Currency 1,659.65 ↓  [1/3]
( 52 WEEK RANGE 1,575.1 ? 1,662.98 )
バルチック海運指数 844.00 ▼6.95%   [1/3]

沈黙していた英国ではあったが、トランプ大統領とボリス・ジョンソン大統領との電話会談後、ボリス・ジョンソン大統領はやんわりと米国支持の発言になった。

ジョンソン英首相は、米軍の空爆で殺害されたイラン革命防衛隊コッズ部隊のソレイマニ司令官の死を悼まないと述べる一方、米国、イランの双方に緊張緩和を強く求めた。ジョンソン首相は、トランプ米大統領とフランスのマクロン大統領、ドイツのメルケル首相と話した後、「ソレイマニ司令官は全てのわれわれの利益を脅かし、地域の不安定化をもたらす破壊的な行動パターンの責任がある。われわれは彼の死を嘆き悲しまない」との声明を発表した。

https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2020-01-06/Q3NUQNT1UM0W01

NATOも緊急会合を開催。米国を支持する発言をしながらも、米軍が狙われた場合の集団的自衛権発動については明言しなかったようだ。欧州+トルコは、米国とイランの衝突に関わりたくないだろうなぁ。

北大西洋条約機構(NATO)のストルテンベルグ事務総長は6日、NATO大使級臨時会合後に記者会見し、米軍によるイラン革命防衛隊司令官殺害の報復として同国が米国を狙い攻撃した場合、集団的自衛権を発動するかどうかについては明言を避けた。 ストルテンベルグ事務総長によれば、臨時会合で米国はイラン革命防衛隊のソレイマニ司令官を殺害した理由を説明。加盟国は一致団結して、テロ組織の支援など中東地域を不安定化させるイランの行動を非難したという。 NATO創設条約第5条では、加盟国が攻撃された場合、全加盟国への攻撃と見なすとして、加盟国に集団防衛を義務付けている。

https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2020-01-06/Q3PCKQ6TTDS001?srnd=cojp-v2

これから、ペンス副大統領がイランに関するスピーチを実施するとのこと。
時間は未定。大きく動く可能性があるので、警戒が必要。
軍需銘柄であるRTN、LMTは小幅に下落。

【NYダウ】 28,703.38 △0.24% +68.50 [01/06]
(52週最高値  28,872.80  52週最安値21712.53 )
NASDAQ  9,071.47△ 0.56%
(52週最高値 9093.43  52週最安値6190.17 )
S&P500  3,246.28 △ 0.35%
(52週最高値 3258.14 52週最安値2346.58 )
ラッセル2000種指数 1,663.257 △ 0.14%
(52週最高値 1,681.677   52週最安値 1,266.925 )
【VIX恐怖指数】 13.85 ↑ 
【WTI原油】 62.866 ↓  
【NY金先物】 1,565.40 ↑ 2013年以来の高値!
ドルインデックス: 96.62 ↑ 
米国30年債利回り:2.289↑ 
米国10年債利回り: 1.814↑
米国 2年債利回り:1.553 ↑
NASDAQ OMX China Technology (CHXN9000) 1,931.06 ▼0.25%
(最高値 2019年4月23日 2103.75)
NYFANG:IND  3,216.868 △1.40%
( 52 WEEK RANGE  2,065.031 ~ 3,217.573)
S&P/LSTA U.S. Leveraged Loan 100  2,276.02△ 0.05% [1/3]
(52 WEEK RANGE  2,049.76 ~ 2,276.02 )
BofAML US High Yield Master II Effective Yield 5.25 ↓[1/3]
BofAML US Corporate BBB Effective Yield 3.11 ↓ [1/3]
BofAML US High Yield CCC or Below Effective Yield 11.63↓ [1/3]
Volume on U.S. exchanges was 7.77 billion shares, compared to the 6.93 billion average for the full session over the last 20 trading days.
AAPL 299.80△0.80% (52週最高値  300.60  52週最安値142.00 )
AMZN 1902.28△1.49% (52週最高値 2035.80 52週最安値1307.00 )
GOOG 1394.21△2.47% (52週最高値 1396.50  52週最安値970.11 )
MS   159.03△0.26% (52週最高値 160.73 52週最安値93.96 )
NVDA  241.81△0.42% ( 52週最高値 241.81 52週最安値124.46 )
FB   212.60△1.88% (52週最高値 212.78 52週最安値123.02 )
NFLX  335.83△3.05% (52週最高値 385.99 52週最安値231.23 )
※52週最高値・52最安値更新:2020/01/7時点

FF金利先物によると、2020年に1回の利下げを見込んでいるようだ。
4月まではFF金利現状維持が8割を占めるが、年末には逆転する。25BPや50BP以上の利下げをあわせると6割が利下げを考えていることになる。

https://www.cmegroup.com/ja/trading/interest-rates/countdown-to-fomc.html

なんかもう情報が錯綜していますね。その前に、更に3500名の兵士派遣があるとリリース出しておきながら、夕方には撤退報道。

米国のエスパー国防長官は6日、米軍がイラクから撤退するとの報道を否定した。ロイターをはじめ、各メディアは米軍の書簡をもとに、イラク撤退に向けて米軍が再配置されると伝えていた。 (中略)
書簡は、イラク駐留米軍のウィリアム・シーリー司令官がイラク国防省の統合作戦司令部に充てたもの。「イラクの主権を尊重し、イラク議会とイラク首相の要請に応じ、今後数日から数週間にわたって軍隊を再配置する」と書かれている。

https://jp.reuters.com/article/iraq-security-withdrawal-idJPKBN1Z523H?il=0

U.S. Orders More Forces to Region as Tensions Climb (12:12 a.m.)
The U.S. has ordered additional forces to the Middle East following the deployment of about 3,500 troops from the 82nd Airborne to the region last week. The Bataan Amphibious Readiness Group has been ordered to move the Persian Gulf region from the Mediterranean, where it has been exercising, according to a U.S. official.

https://www.bloomberg.com/news/articles/2020-01-06/mourners-pack-tehran-as-world-girds-for-retaliation-iran-update

ワシントン・ポスト社のまとめによると、中東には68000名の兵士がいる。
米軍兵士数は約130万人いて、約45万人が国外駐留しているので国外駐留軍の15%の規模。クウェート、カタール、アフガニスタンがそれぞれ13,000~14,000と大きい。
一方で、イランは革命防衛隊の兵士は12.5万人。近代化が遅れている武器をもっているので、兵器は手薄。規模ではどう考えても勝てないんだけど、米軍兵士を全部イランに突っ込めるかといったらそうではない。

下院議員は、トランプ政権が軍事行動を制限するための法案可決を今週中をめどに実施するようだ。トランプ大統領は、軍事攻撃なんてツイッターでじゅうぶんだと火に油を注いでいますw

ペロシ米下院議長は5日、週内に下院で戦争遂行権限決議案を上程する方針を示した。イランを巡るトランプ大統領の軍事行動の制限が目的。
声明によると、上院でティム・ケイン議員が提出した決議案と同様の内容だという。ペロシ氏は決議案について「議会が追加の措置を取らない限り米政権の対イラン軍事行動を30日以内に終わらせるよう義務付けることで、議会の政府監視責任を果たす」内容だと説明した。
民主党が多数派の下院では決議案が可決される可能性が高いが、上院は共和党が多数を占め、イランを巡るトランプ氏の対応を支持する議員も多いことから、可決は不透明な情勢だ。

https://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2020/01/post-92062.php

一方で、大統領選挙は着々と進んでいて、カストロ氏が撤退。

今年11月の米大統領選に向けた民主党候補指名争いから撤退すると先週発表したフリアン・カストロ前住宅都市開発長官は6日、民主党候補指名を目指すエリザベス・ウォーレン上院議員を支持すると述べた。

https://jp.reuters.com/article/usa-election-warren-idJPKBN1Z51RC

米国もイランも戦争を望んではいないんだけど、この記事が示すように互いの「安全保障」の攻撃がエスカレートしていくと制御不能になっていく可能性はある。イランがどういう報復を実施してくるかが重要になりそうだ。
3日間、喪に服す期間は終了したはずだが、次の一手がどう出てくるかだ。

こうしたエスカレーション圧力によって、より大きな紛争が誘発されるシナリオも成立する。アメリカが何隻ものイラン軍の船を撃沈し、港や軍事訓練施設を攻撃すれば、イラン側は機雷を敷設し、ペルシャ湾を航行するアメリカの船を攻撃する。イランの傀儡勢力は数十人のアメリカの兵士、労働者、外交官を殺害し、テヘランはバーレーン、サウジ、UAEの米軍基地を攻撃し、限定的なダメージを与えようとする。ワシントンは「抑止を再確立しようと」、少しずつ攻撃の激しさを強化していく。こうして、短期間で全面戦争へエスカレートしていく。

このエスカレーションプロセスのなかで、アメリカは決断を迫られる。「その都度、報復策をとるのか、それとも、1991年のイラクに対する砂漠の嵐作戦同様に、一気に敵を圧倒し、可能な限り相手の軍事能力を粉砕するか」

(これについては次のようなシナリオが成立する)ペンタゴンは、米軍部隊がさらなるイランの攻撃にさらされないように、大がかりな作戦の実施を提案する。ボルトンとポンペオ国務長官はこのプランを支持し、トランプも屈辱的な事態を回避するには大規模な攻撃しかないと考え、これを承認する。

こうしてアメリカは、中東の基地に12万の兵力を送り込む(12万といえば、2003―2008年にアメリカがイラクに派遣・展開した15―18万の兵力に迫る規模だ)。米空軍の爆撃機はイランの通常戦力を空爆するとともに、ナタンズ、フォードー、アラク、イスファハンの核施設の多くを破壊する。この段階になれば、米軍の地上部隊がイラン領土に侵攻することはなく、テヘランの体制を倒そうとすることもない。但し、現地に派遣された地上軍は、必要であれば、イランに侵攻する即応体制を維持する。

短期間で米軍に圧倒されるとしても、そうなる前に、イランはパワフルで全面的な反撃を試みてくるだろう。機雷を増やし、多数の小型ボートでペルシャ湾の米戦力を攻撃してくるはずだ。ミサイル攻撃、サイバー攻撃その他を通じて、湾岸の石油施設の後方撹乱を試み、数週間、数カ月にわたって世界の原油価格を、おそらくは1バレル150ドル、あるいはそれ以上へ高騰させるかもれない。イランは米軍基地に向けて可能な限り多くのミサイルを発射する。その傀儡勢力はアフガニスタン、イラク、シリアの米軍部隊を攻撃し、イエメンのフーシ派はサウジに対するロケット攻撃を強化する。さらに、世界中のアメリカの大使館や軍事施設をテロ攻撃の対象にするかもしれない。しかし、そうした攻撃を成功させるのは本質的に難しく、おそらくは失敗するだろう。

https://www.foreignaffairsj.co.jp/articles/201908_goldenberg/