株式市況/2019年10月の海外は大幅買い越し。トランプ大統領当選以来!

昨日の終値。
【日経平均株価】 23,391.87 △0.26% +61.55 [11/08]
TOPIX 1,702.77△0.27%
マザーズ 857.82▼1.83%
【ドル建て日経平均】214.11 ▼0.19% -0.40 [15:00]
【ドル円】 109.25 -0.06 ▼0.05% [15:07]
東証一部出来高 1,626,800,000株 15:00
米国先物市場は、終値から大きな動きなし

先週も、海外が買い越しをしていました。
10月は、2兆円を超える買い越しで、なんと2019年累計では買い越しに転じてしまいましたよ! クジラは買うだけなので、売ることはしません。海外が買いに転じてしまうと、そりゃ日本株は上がってしまいますよ。

気になったので、過去の大幅買い越しがあった月をまとめてみました。
(どの月も4週で計算しているはずですが、週ベースの計算のため、1~2日程度、前後の日数が入っていることがご了承ください)
まず、これを見て気づくことは月間で2兆円を超える買い越しというのは、異常です。直近の6年間では、トランプ大統領当選時の2016年11月と黒田バズーカ第二弾(しかもサプライズだった)2014年11月との時のみです。

2019年9月:1.5兆円
2019年4月:1.7兆円
2018年9月:0.74兆円
2018年4月:1.78兆円
2017年10月:1.8兆円
2017年9月:1.4兆円
2016年11月:2.5兆円(トランプ大統領当選)
2016年10月:1.6兆円
2016年4月:1.5兆円
2015年11月:1.6兆円
2015年5月:1.48兆円
2015年4月:1.38兆円
2015年2月:2.6兆円
2014年11月:3兆円(黒田バズーカ翌週)
2014年9月:1.5兆円
2014年6月:1兆円

集計元: http://yuunagi.enjyuku-blog.com/
夕凪さんのブログより過去を振り返られるだけ


続いてアジア。アリババの香港上場が注目されています。
100億~150億米ドル のIPOになるよう。

ハンセン指数     27,651.14 ▼0.70%
【上海総合指数】 2,964.18 ▼0.49% -14.53 [11/08]
MSCI Emerging Markets 1,064.85↓ [11/8]
(52 WEEK RANGE 929.90 – 1,099.18)
MSCI Intl Emerging Market Currency    1,643.80  → [11/7]
( 52 WEEK RANGE 1,575.1 – 1,658.2 ) 
バルチック海運指数  1,428.00  ▼6.85% [11/7]
( 52 WEEK RANGE 595.00 – 2,518.00 )


米国市場は、小幅上昇。レバレッジドローン指数がまた最高値を目指している。

【NYダウ】 27,681.24 △0.02% +6.44 [11/08]
(52週最高値  27,774.67   52週最安値21712.53 ) 
NASDAQ     8,475.31 △0.48%
(52週最高値   8,434.68     52週最安値6190.17 )
S&P500       3,093.08 △0.26%
(52週最高値    3,039.42  52週最安値2346.58 ) 
ラッセル2000種指数 1,598.864 △0.31%
(52週最高値  1,266.925   52週最安値 1,618.369 )
【VIX恐怖指数】 12.07↓ 
【WTI原油】  57.44↑ [6:59JST] 
【NY金先物】 1459.60↓  [6:59JST]   
ドルインデックス: 98.22 ↑   [6:59JST]   
米国30年債利回り:2.428 ↑   [6:59JST]   
米国10年債利回り: 1.943  ↑ [6:59JST]   
米国 2年債利回り:1.680  →   [6:59JST]   
NASDAQ OMX China Technology (CHXN9000) 1,802.89 ▼0.41%   NYFANG:IND      2,821.085 △0.45%
( 52 WEEK RANGE  2,065.031 – 2,835.206)
S&P/LSTA U.S. Leveraged Loan 100  2,222.28 △0.09%   [11/7]
(52 WEEK RANGE 2,049.76 –   2,228.89 )
米取引所の合算出来高は65億9000万株。直近20営業日の平均は67億9000万株。
AAPL 260.14△ 0.27% (52週最高値   255.82  52週最安値142.00 )
AMZN 1785.88▼ 0.13% (52週最高値 2035.80 52週最安値1307.00 )
GOOG 1311.37△ 0.19% (52週最高値 1292.03  52週最安値970.11 )
MS   145.96△1.18% (52週最高値  145.67 52週最安値93.96 )
NVDA  207.78▼0.27% (52週最高値 249.88 52週最安値124.46 )
FB    190.84△0.22% (52週最高値 208.66 52週最安値123.02 )
NFLX  291.57△0.69% (52週最高値 385.99 52週最安値231.23 )
※52週最高値・52最安値更新:2019/10/15時点

やっとトランプ大統領から” 対中関税の撤回で合意していない ”と発表があった。その割に、株価は下落はしなかったのが不思議だ。
やたらと胡錫進の発言が注目されているが、”関税撤廃がなければ、第一段階の合意はない”ってその通りですよ。

トランプ米大統領は8日、対中関税の撤回で合意していないと明らかにした上で、中国が自身に関税撤回を望んでいるとの認識を示した。米中が貿易戦争を終結させる時期を巡って疑念が再燃した。
(中略)
中国共産党系メディア「環球時報」の胡錫進編集長はツイッターで、トランプ氏の発言は市場で予想されていなかったと指摘。トランプ氏は全面的に否定したわけではないとした上で「関税撤廃がなければ、第1段階の合意はないだろう」と述べた。

https://jp.reuters.com/article/usa-trade-china-idJPKBN1XI1V8

この記事は、全文読むことを推奨。
ほんと指摘通りだと思う。特にウィルソン・センターでのペンス副大統領のスピーチについては、新たな発言はでてこなかったが、中国に関する見解は変わらないという姿勢だ。興味深いことに、株価はすでに中国との覇権争いについては折込済なので、新たなリスクの材料がでてこない限り動かないものだ。あるいは、織り込み済みリスクが緩和される発言がなければ動かない。
尚、この記事を書いたゴードン・チャンは、フォーリン・アフェアーズにも寄稿しているのでその視点で読む必要あり。

 ペンス氏の発言は、2018年10月の画期的な演説と実質的に違いがないと指摘する向きもある。しかしそう考える人たちは、中国が米国の働き掛けに応じることを拒否する中で、米国が断固たる行動を取る必要があることを同氏が辛抱強く立証しようとしていたことを見過ごしている。
 さらに言えば、ペンス氏が同じテーマを繰り返し主張していること自体が重要だ。それは、2017年12月に発表された国家安全保障戦略で明確に示された米政府の姿勢が、より強固になったことを示唆している。同戦略では、長年使われてきた「友人」や「パートナー」といった表現が捨て去られ、代わりに中国とその事実上の同盟国ロシアに対して「修正主義勢力」や「ライバル」という表現が使われた。
 ポンペオ国務長官は10月30日のハドソン研究所主催の夕食会で、より率直に語った。「われわれの2つのシステムの基本的な違いと、こうしたシステムの違いが米国の国家安全保障にもたらす影響を無視することは、もはや現実的ではない」。同氏は、中国を支配するエリート層は「闘争と世界支配を目指すマルクス・レーニン主義者の政党」に属していると指摘。「彼らの指導者たちの言葉」を聞けば、中国が米国に敵意を抱いていることが分かると述べた。

https://jp.wsj.com/articles/SB12761666229249814880504586004933837944032

大統領選挙で、トランプ再選は危ういと私も考えている。
共和党は危機感を抱いているだろうな…
ある世論調査によると、ウォーレン議員、ブティジェッジ市長、サンダース議員、バイデン元副大統領が並んでいるらしいが、この中でトランプ大統領に勝ち目があるのは、ウォーレン議員しかいないだろうな。サンダース議員は、健康問題がでてしまっているので難しくなっただろう。早くサンダース議員とウォーレン議員は合流した方がいい。ウォーレン議員は、米国では金持ちの支持がないからぜったいに当選しないと言われているが、PACを断固拒否して草の根だけであそこまでの資金を集めているのには注目した方がいいだろう。

 2020年大統領選を1年後に控えた今、公正に見ても再選を目指すトランプ氏の立場は極めて脆弱(ぜいじゃく)だ。もし経済成長率が直近の2%から大きく改善したり、民主党が大統領の弾劾訴追にのめり込みすぎたりすれば、トランプ氏に追い風が吹く可能性がある。だがトランプ氏が勝つために必要なのは、トランプ政権が日々繰り広げる安っぽいドラマにうんざりしている郊外の有権者をおじけづかせるほど急進左派的な政策を掲げる民主党の対立候補だろう。
 上院共和党はそのことも、過半数維持が危ういことも承知している。トランプ氏の支持者を投票所に行かせるだけでは共和党が勝つことはできない。郊外の有権者の支持を呼び戻すための戦略および政策が必要だ。さもなければ2020年に下院はおろか、ホワイトハウスと上院も明け渡すことになるだろう。

https://jp.wsj.com/articles/SB12761666229249814880504586003073618812378

 調査結果によれば、エリザベス・ウォーレン上院議員(マサチューセッツ州)が支持率20%とリードし、ピート・ブティジェッジ・サウスベンド(インディアナ州)市長(19%)、バーニー・サンダース上院議員(17%)、バイデン前副大統領(15%)が続いたが、いずれも4.5ポイントの誤差の範囲内となった。

https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2019-11-06/Q0KFQLT0AFBA01