株式市況/米中覇権戦争ではない。ディカップリングの先にある米国の新たな覇権体制

今日から日銀政策決定会合です。10/10以降上昇しているので10月は4回しか買っていません。年間予定買い入れ残額は 2兆328億円!あと30回も爆買い予定。

【日経平均株価】 22,974.13 △0.47% +106.86 [10/29]
TOPIX 1,662.68△0.86%
マザーズ 877.30△1.13%
【ドル建て日経平均】210.79 △0.23 +0.48 [15:00]
【ドル円】 108.99 0.03 △0.02% [15:05]
東証一部出来高 1,324,650,000株 15:00

今朝の日経平均先物
22,920.0  8:48JST
【ドル円】 108.87 -0.01 ▼0.01% [08:49]

続いてアジア。
ハンセン指数  26,786.76 ▼0.39%
【上海総合指数】 2,954.18 ▼0.87% -25.87 [16:02]
MSCI Emerging Markets 1,043.73↑ [10/29]
(52 WEEK RANGE 929.90 – 1,099.18)
MSCI Intl Emerging Market Currency    1,639.00  ↑[10/28]
( 52 WEEK RANGE 1,575.1 – 1,658.2 ) 
バルチック海運指数      1,802.00 ▼0.06%


続いて、米国市場。SP500、ラッセル3000も先日高値を更新しているが、FANG銘柄はアップルとアルファベットしか直近で最高値を更新していない。
FOMCがスタートしていますが、 Fed Watchでは25BP利下げが97.3%。
決算シーズンも10月いっぱいで終了ですね。

【NYダウ】 27,071.46 ▼0.07% -19.26 [10/29]
(52週最高値  27,398.68  52週最安値21712.53 ) 
NASDAQ   8,276.85 ▼0.59%
(52週最高値 8,330.21      52週最安値6190.17 )
S&P500    3,036.89 ▼0.08%
(52週最高値    3,039.42  52週最安値2346.58 ) 
ラッセル3000種指数 1,779.618 ▼0.06%
(52週最高値 1,785.261   52週最安値 1,379.014 -)
【VIX恐怖指数】13.20↑ 
【WTI原油】  55.50 ↓ [6:00JST] 
【NY金先物】 1,489.85 ↑   [6:00JST] 
ドルインデックス: 97.69 → [6:00JST] 
米国30年債利回り:2.336  →   [6:00JST] 
米国10年債利回り: 1.840 → [6:00JST] 
米国 2年債利回り:1.648  → [6:00JST] 
NASDAQ OMX China Technology (CHXN9000) 1,724.27 ▼0.79% NYFANG:IND  2,680.775 ▼1.57%
S&P/LSTA U.S. Leveraged Loan 100  2,219.15△0.04%   [10/28]
(52 WEEK RANGE 2,049.76 –   2,228.89 )
AAPL 243.29▲2.31% (52週最高値  249.05  52週最安値142.00 )
AMZN 1762.71▲0.81% (52週最高値 2035.80 52週最安値1307.00 )
GOOG 1262.62▲2.12% (52週最高値  1290.00  52週最安値970.11 )
MS   142.83 ▲ 0.94% (52週最高値  145.67 52週最安値93.96 )
NVDA  202.92▲1.87% (52週最高値 249.88 52週最安値124.46 )
FB    189.31▲ 0.05% (52週最高値 208.66 52週最安値123.02 )
NFLX  281.21▲0.23% (52週最高値 385.99 52週最安値231.23 )
※52週最高値・52最安値更新:2019/10/15時点

トランプ大統領はマイナス金利にしろだってさw

興味深い記事。低金利が住宅市場にも企業にも強く反応しないようになっているという話。個人消費が反応していないから、企業だって反応しないよねという話ではあるんだけど、大前提としてインターネットサービスなんて、 工場作るとか、オフィス作るとか以外では、お金を借りる必要がないんですよ。あったとしても、工場建設費とかに比べれば、微々たるものでしょ。 ほぼ人件費だからね。GitHubでみんな自宅で開発して、つなげればいいだけだからオフィスなんて不要。利用者数が増えれば、AWSでサーバー増やせばいいだけ。

住宅取得の場合、そもそも住宅価格が上がりすぎてて買えないんじゃないか?という疑問が残る。 住宅取得後の購入になる家具や設備支出もGDP費が減少しているっていうのは、モノを買わなくなっているということなのか。

 利下げの効果が行き渡るのに必要なのは時間だけかもしれない。しかし、家計や企業の借り入れコストに対する直接の影響が大きい長期金利は、FRBの緩和政策に対する期待感から1年近く前に低下し始めたため、その効果が浸透する時間は十分にあった。単にFRBの政策に以前ほどの威力がないことがリスクなのだ。
 住宅市場を見てみよう。住宅ローン金利の低下は確かに追い風であり、住宅販売の回復をけん引。ひいては米経済全体を後押ししてきたが、貢献度は以前ほど高くない。
 というのも、住宅が米経済に占める割合が縮小したからだ。新築住宅の建設を含む住宅関連支出は現在、国内総生産(GDP)の3.7%程度にとどまっている。直近の景気後退前の50年間は平均4.9%だった。同様に、住宅取得後の購入が多い家具や設備への支出も、GDPに占める割合が減っている。
 FRBの利下げは、株や住宅といった資産価値が押し上げられることによっても個人消費に影響し得る。だが、資産効果は以前に比べて弱い。もしかすると、こうした資産が一段と富裕層に集中しているのかもしれない。
 企業も、想定されるほど力強く低金利に反応していないようだ。成長に対する設備投資の貢献度は4-6月期も7-9月期も、金利低下から当然と思われる水準を大きく下回った(モルガン・スタンレーによる推計)。
 説明として1つ考えられるのは、借り入れコストが低くても新しい機材がそれほど必要でなければ、企業が支出する動機にはならないことだ。個人消費がそれほど金利低下に反応していないとすれば、企業の支出も同様だろう。これに世界成長への懸念、貿易摩擦、利益率の低下が加われば、企業が支出を急がない理由は容易に分かる。

https://jp.wsj.com/articles/SB10695361464309183322404585639640553349992

米中通商協議を巡る「第1段階」の合意文書署名が、チリで来月開かれるアジア太平洋経済協力会議(APEC)に間に合わない可能性が出てきた。米政府当局者が29日、明らかにした。同時に双方の合意が崩れたわけではないとも強調した。

https://jp.reuters.com/article/usa-trade-china-idJPKBN1X8250

こんな報道で株価が軟調になるなんて、どんだけ米中貿易に敏感なんだろうか。
言葉を重んじず、平気で契約を破る中国と歩み寄るなんて、クリスチャン国家にとって理解不能な相手だ。日本人がクリスチャンを理解するのが、本当に困難なように、彼らにとって中国人は予測不可能な相手で契約できるわけがない。もっと彼らと線引きしてきてよかったはずなのに、うやむやになったのは米国民主党政権だったからなんだろうなぁと思っている。
米中覇権戦争は大きな潮目だと思っていたが、単なる波かもしれない。米中覇権戦争というよりは、中国とも欧州とも、ディカップリングの方向を進めている。
米国は覇権を維持しつつもかつての大国に関与しない覇権体制を構築しようとしている。果たしてそれは実現できるのか?というかつてない難題に挑んでいるようにみえる。
私がみている限りでは、対外的な方針としては、共和党も米国民主党も実のところ大きくは変わらない。大きく違うところが、米国国内で大きな政府方針をとるか(米国民主党)、小さな政府方針(米国共和党)をとるかの違いだろう。米国民は、国内体制ばかりにフォーカスしていて、対外的な立場をどうするかってどうでもよくなっているようだ。もう米国民にとって米国覇権とは既に獲得したアービトラージは、当たり前のものになってしまい、これが永遠に続くと考えているのだろう。既得権益は、変化に弱いのだが、変化が頻繁に表れるわけではないから既得権益者は気づきづらいのだ。目に見えない恩恵をたくさん受けているが気づきにくいのだ。米国民が借金しまくって生活できるのだって、覇権体制が築けているがゆえの恩恵だ。当然だと思ってはいけないのだ。


昨日は、高原剛一郎氏のラジオ「聖書と福音」を聴いていました。
https://biblegospel.org/
数年前に私が見た時と比べ、ホームページをリニューアルしていたようで、聴きやすくなりました。「罪」と「復活」の概念が難解だということに気づきました。何が理解できて、何が理解できていないかを知ることは第一歩。こればっかりは、いつかストーンと理解できる日がくるかと思うので導かれるのを待つことにします。