株式市況/トランプ大統領が株価を気にするのは国民の年金資産(401K)のため

昨日の終値。
【日経平均株価】 22,867.27 △0.30% +67.46 [10/28]
TOPIX 1,648.43 0.00%
マザーズ 867.48▲0.21%
【ドル建て日経平均】210.31 △0.26% +0.54 [15:00]
【ドル円】 108.72 0.06 △0.05% [15:06]
東証一部出来高 1,014,650,000株 15:00

さて、今日も静観です。
「損切」or「含み損を耐える」しか判断はありません。
判断すれば、迷う必要はないのです。
判断するために迷うことはありますが、判断後の迷いは時間の無駄です。

今朝の日経平均は 22,940.00  8:56JST
【ドル円】 108.97 0.01 △0.01% [08:56]


続いてアジア市場。
ブリクジットは日米株価に大きな影響を与えないという判断で割愛中。

ハンセン指数  26,891.26 △0.84%
【上海総合指数】 2,980.05 △0.85%
MSCI Emerging Markets 1,042.97↑ [10/28]
(52 WEEK RANGE 929.90 – 1,099.18)
MSCI Intl Emerging Market Currency    1,635.38 ↓[10/25]
( 52 WEEK RANGE 1,575.1 – 1,658.2 ) 
バルチック海運指数     1,803.00 △0.11%

合意するというよりも、豚コレラのせいで豚だけ高いインフレが起こっているのをなんとかしたいので米国と一時的な和解をするという流れなのだろうか。
とはいえ、豚コレラがおさまってきたら米中覇権争いが本格化するかもしれませんね。米中ディカップリングは大きな潮の流れなので、少なくとも10年、長ければ数十年はこの流れが続くと考えています。

米国の鶏肉加工企業の株価が28日、大幅に上昇した。中国は2015年以降講じてきた米国産鶏肉の輸入禁止措置を解除する用意があると表明した。
 タイソン・フーズやピルグリムズ・プライド、サンダーソン・ファームズは全て、今回の中国当局の方針から恩恵を受ける可能性がある。アフリカ豚コレラの影響で中国は国内で豚を大量処分しており、肉類の輸入拡大を図る可能性がある。中国で需要が多い豚肉の代替品として、鶏肉は最も安価な食材だ。

https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2019-10-28/Q03IEX6TTDS601?srnd=cojp-v2

続いて米国市場。Fed Watchは25BP利下げが94%なので利下げすると織り込んだ株価のようですね。アップルとグーグル(アルファベット)は史上最高値を更新。ただし、アルファベットは閉場後の決算発表後に時間外で1.70%の下落(8:04JST)

【NYダウ】 27,090.72 △0.49% +132.66 [10/28]
(52週最高値  27,398.68  52週最安値21712.53 ) 
NASDAQ    8,325.98 △1.01%
(52週最高値 8,330.21      52週最安値6190.17 )
S&P500   3,039.42 △0.56%
(52週最高値    3,039.42  52週最安値2346.58 ) 
ラッセル3000種指数 1,770.317 △0.44%
(52週最高値 1,779.484   52週最安値 1,379.014 -)
【VIX恐怖指数】13.11↑ 
【WTI原油】  55.701↓ [6:00JST] 
【NY金先物】1492.50↓   [6:00JST] 
ドルインデックス: 97.75 ↑ [6:00JST] 
米国30年債利回り:2.336 ↑   [6:00JST] 
米国10年債利回り: 1.845 ↑ [6:00JST] 
米国 2年債利回り:1.650 ↑ [6:00JST] 
NASDAQ OMX China Technology (CHXN9000) 1,738.02 △1.68%
NYFANG:IND  2,723.466 △1.02%
S&P/LSTA U.S. Leveraged Loan 100  2,218.18▼0.01%   [10/25]
(52 WEEK RANGE 2,049.76 –   2,228.89 )
AAPL 249.05△1.00% (52週最高値  249.05  52週最安値142.00 )
AMZN 1777.08△0.89% (52週最高値 2035.80 52週最安値1307.00 )
GOOG 1290.00△ 1.19% (52週最高値  1290.00  52週最安値970.11 )
MS 144.19 △ 2.46% (52週最高値  145.67  52週最安値93.96 )
NVDA  206.79△1.10% (52週最高値 249.88 52週最安値124.46 )
FB    189.40△ 0.80% (52週最高値 208.66 52週最安値123.02 )
NFLX  281.86△1.82% (52週最高値 385.99 52週最安値231.23 )
※52週最高値・52最安値更新:2019/10/15時点

トランプ大統領が株価を気にする理由を何度か上げていますが、その一つは国民の人気取りなんですよ。なんでかというと、米国は国民の多くが既に 401-K に切り替わっていて、多くがインデックス連動型株を保有しています。つまり、株価が上がれば上がるほど年金資産が増えるということ。日本のように医療制度が充実せず、年金も不十分な米国民にとっては切実な問題であり、ここをおさえることは重要でしょう。
極端にいうと、企業トップの意向に背く政策をしてもインデックス株さえ上昇すればいいのかもねw

米中のカネの流れは、なかなか断ち切るのが難しいということか。
この話は、中国→米国への投資であるんだけど、米国→中国への投資と2つの流れをどうやって遮断するかは未だ課題ということですね。

トランプ米政権は中国による先端技術の取得を制限しようと試みているが、中国マネーは依然として、シリコンバレーの新興企業やベンチャーキャピタル(VC)ファンドへと向かっている。
 米国では2018年、外国人による中核技術へのアクセスを制限する法律が制定されたが、内容に曖昧な点があり、中国の投資家は米国への投資意欲を失っていない。法律を施行するための重要な規定はまだ策定されておらず、許可されるかどうかの判断は投資家や企業に委ねられているのが現状だ。

https://jp.wsj.com/articles/SB10662650816987503772204585639253441549436

上記の流れに関連して、またルビオ議員。先週、 連邦退職貯蓄投資理事会(FRTIB)宛てに結果的に中国株に投資してしまうインデックス株価を組み入れないよう警告する書簡を出して、昨日は FRTIB の会合が行われました。
しかし、その回答は、11/13まで延期されたようです。 $50 billion もの資産が、中国株に渡ってしまうことは国家としては避けたいじたいですが、実際のところ $50 billion もの資産をスイッチングすることは難しいのではないのだろうか。インデックス指数への連動で低コストで安定した収益を得てきたファンドにとって、まさかアクティブ運用に戻すなんてこともできないだろうし。
MSCIなどの指数組成企業はどう動くのか注目です。

超党派の米上院議員団が22日、米連邦政府職員の年金基金を運用する連邦退職貯蓄投資理事会(FRTIB)宛ての書簡で、中国企業を含むMSCI(MSCI.N)の株価指数に連動する運用方針を転換するよう改めて要求した。運用方針を変えなければ、中国政府に支配されている企業に米連邦政府の年金基金が資金を提供することになると警告した。 (中略) FRTIBは、MSCIの「米国を除く世界投資可能市場指数」に連動する運用を近く開始する方針。この方針について10月28日の会合で協議する予定だ。

https://jp.reuters.com/article/us-trade-china-idJPKBN1X2066

The Federal Retirement Thrift Investment Board on Monday addressed concerns that switching the benchmark for its $50 billion TSP I Fund to mirror an index with Chinese assets would undermine U.S. economic and national security. A decision was delayed for at least two weeks, according to Kim Weaver, the board’s spokeswoman.

https://www.bloomberg.com/news/articles/2019-10-28/rubio-plans-bill-to-block-federal-pensions-investing-in-china

尚、 the MSCI All Country World ex-U.S. Investable Market Indexでは、中国へのウェイトが7.5%に達しているようです。この資料によると、日本、イギリス、カナダのウェイトが高い反面、個別銘柄ごとにみていくと中国企業がトップで1.8%を占めているというアレな感じ。

引用元: https://www.msci.com/documents/10199/cfb3886f-2b39-44c9-ae95-024ba91c6f76

フィットビットを知りませんでした。ニューヨーク証券取引所に2015年に上場していたのね。日本にも進出していましたね。FitBitのサイトはこちら
心拍数、睡眠データ、女性にとっては月経データ等ね。
Google、Amazon、Microsoftは、ビッグデータを保有する企業をとにかく集約したいですよね、そりゃあ。ビッグデータは集まれば集まるほど、価値が出てきますからね。

米グーグルの持ち株会社アルファベット(GOOGL.O)が米ウエアラブル端末メーカーのフィットビット(FIT.N)に買収提案したと、事情に詳しい関係者が28日、匿名で明らかにした。
それによると、買収提案が合意に至る確証はないという。提示された買収額も分かっていない。グーグルとフィットビットはコメントを控えた。
報道を受け、フィットビットの株価は27%高。時価総額は14億ドル。アルファベットの株価は2%高。

https://jp.reuters.com/article/fitbit-m-a-alphabet-idJPKBN1X71XR