株式市況/人民元7.0を中国は許容しているようだ/ホワイトハウス政権の黒幕はピーター・ナヴァロ

昨日の終値。BOJは707億お買い上げ。
【日経平均株価】 20,720.29 ▼1.74% -366.87 [08/05]
TOPIX 1,505.88▼1.80%
マザーズ 871.55▼2.36%
【ドル建て日経平均】195.55 ▼0.65% -1.27 [15:00]
【ドル円】 105.93 -0.66 ▼0.61% [15:02]→2018年4月以来
【日経VI】21.44 +3.51 △19.58% [14:43]
東証一部出来高 1,474,470,000株 15:00
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【上海総合指数】 2,834.33 ▼1.17% -33.51 [15:05]
ハンセン指数 26,177.00 -741.58 ▼2.75% 15:05
ダウ先物指数 26,201.00 14:56JST
SP500先物指数 2,903.00 14:56JST


チャイナと欧州は続落。
ハンセン指数       26,151.32  ▼2.85%
【上海総合指数】 2,821.50 ▼1.62% -46.34 [16:11]
CSI 300 生活必需品指数  18886.77 ▼1.18%   
ユーロ・ストックス50指数            3,310.93   ▼1.93%  
MSCI Emerging Markets  971.54 ▼3.21%  [08/05]→WOW
バルチック指数      1,774.00  ▼0.78%  [08/05] 

昨日は10:15JSTにダウ先物指数、為替、日経先物が同時暴落しました。
この時間ですぐに元の基準設定で何か起こったと考えてチェックしたら、7.01を超えていました。これは大事件だと考え、即座に自分もベアを買いました。
たぶんこの判断からオペまでは20秒くらいかかってしまったが、機械なら一瞬でしたね。
このオペは、この条件を満たさないと無理でした。ユアンちゃんをフォローしていたのが今になって効いてきました。
①10:15に元の基準設定が発表されることを知っていた。
②7.0を超えると危ういということを何かの記事で読んで覚えていた。
③人民元(オンショア・オフショア)をすぐにチェックできる環境だった。

昨日は、途中から10年債利回りよりもUSD/CNHをフォローしながらオペしていました。気づいたら、USD/CNYまで7.0を超えていてビックリ!


USD/CNH(オフショア人民元) 7.0975 5:44JST
USD/CNY(オンショア人民元) 7.0457  5:44JST

ちなみに、オンショア人民元とオフショア人民元の区別がいまいちついていない。” オンショア人民元(CNY)やオフショア人民元(CNH)として異なる貨幣が実際に流通しているわけでは なく、ISO(国際標準化機構)において人民元の通貨コードはCNYと定められています。”って書いてあるんだけど、異なる貨幣じゃないけど、市場が2つあるから無理やり分けているっていうことかな?
ジョージ・ソロスはウォンの空売りではなく、オフショア人民元の空売りを全力でやっていただきたいものだ☺

引用元: https://www.mizuhobank.co.jp/corporate/world/info/cndb/rmb/pdf/double.pdf

問題は、この人民元基準が続くかどうかです。金融規制当局では、容認しているメンバーがいることが報道されている。貿易だけを考えれば元安にすれば、関税分をカバーできます。しかし、問題はそうではりません。
中国は巨大な債務を抱えている国家です。すっかり忘れていましたが「灰色のサイ」が中国には存在します。しかも、ドル建て債務とやらが2019年に膨らんでいるようです。ドル建てなので、元安になると厳しいでしょう。債務不履行のドミノ倒しが起きるかもしれません(‘ω’)

中国の金融規制当局は、市場が米中貿易摩擦や弱い経済成長率を巡る懸念を織り込めるよう1ドル=7元を超える人民元安を容認したと、関係者3人が5日、明らかにした。
政策に詳しい関係者の1人はロイターに対し「政策発表のタイミングや市場を誘導する方法、問題に対するいくつかの措置などについて内部で本格的に協議した」と指摘。1ドル=7元を超える元安について規制当局は半分反対し、半分許容する考えを持っているとした。

https://jp.reuters.com/article/china-markets-yuan-sources-idJPKCN1UV1TT

2019年第1四半期に、中国のドル建て債の発行が大幅に増加した。また、価格も上昇している。その発行額は232億ドルと、前年同期の74億ドルの3倍以上にも及んでいる。中国経済の先行きへの不安が市場に強く残る中、社債市場の環境が改善していることには意外感がある。そうした傾向がとりわけ強いのは、投機的格付けの中国のドル建て債(ジャンク債)である。
(中略)
中国人民銀行(中央銀行)金融穏定局の王局長は3月に、国内金融セクターで「灰色のサイ(グレー・リノ)」のリスクが高まっている、と警鐘を鳴らした。「灰色のサイ」とは、高い確率で大きな問題を引き起こすと考えられるにも関わらず、軽視されてしまいがちな材料のことを指す。同氏は、地方政府の隠れ債務リスク、債券デフォルトのリスク、不動産市場のリスクが、金融リスクを引き起こす可能性がある、と指摘している。

http://fis.nri.co.jp/ja-JP/knowledge/commentary/2019/20190403.html

米国市場は大幅下落。日本時間ですでに▼1.5%を超える下落だったが、米国市場も始値でそのくらい下落して、その後はずるずる下落。
出来高が膨らんでいるので、本物の下落だ。

【NYダウ】 25,717.74 ▼2.90% -767.27 [08/05]
(52週最高値  27,398.68  52週最安値21712.53 ) 
NASDAQ    7,726.04  ▼3.47% 
(52週最高値 8,330.21      52週最安値6190.17 )
S&P500         2,844.74   ▼2.98%  
(52週最高値   3,025.86  52週最安値2346.58 ) 
ラッセル3000種指数     1,671.771 ▼2.99%   
(52週最高値 1,779.484   52週最安値 1,379.014 -)
【VIX恐怖指数】 24.59 [08/05]
【WTI原油】54.899 ↓ [5:34JST] 
【NY金先物】1463.77 ↑  [5:34JST]   
ドルインデックス:97.55 ↓  [5:34JST]  
米国10年債利回り:1.718 ↓   [5:34JST]  
NASDAQ OMX China Technology (CHXN9000)  1,597.34 ▼4.12%    
NYFANG:IND  2,442.86 ▼4.59% 
S&P/LSTA U.S. Leveraged Loan 100  2,215.96▼0.08%  [8/02]
米取引所の合算出来高は94億1000万株。直近20営業日の平均は68億株。
AAPL  193.34▼5.23% (52週最高値 233.47 52週最安値142.00 )
AMZN 1765.13▼3.19% (52週最高値 2050.50 52週最安値1307.00 )
GOOG 1152.32▼3.49% (52週最高値 1289.27 52週最安値970.11 )
NVDA  150.79▼6.45% (52週最高値 292.76 52週最安値124.46 )
FB   181.73▼3.86% (52週最高値 218.62 52週最安値123.02 )
NFLX  307.63▼3.51% (52週最高値 41.77 52週最安値231.23 )
※52週最高値・52最安値更新:2019/7/8時点

2019年8月6日 / 04:37 の更新になっているけど、昨日から農産物購入停止は報道されていた気がするんだよなぁ…

中国商務省は6日、中国企業が米国の農産品の輸入を停止したことを明らかにした。また、8月3日以降に購入手続きが行われた米国の農産品に対し輸入関税をかけることを排除しない姿勢を示した。 これに先立ち、中国中央テレビ(CCTV)は、中国国家発展改革委員会(NDRC)が米農産品を購入する約束を果たしていると指摘し、中国が農産品の大量購入を約束したにもかかわらず実現していないとするトランプ米大統領の批判を一蹴したと報じていた。

https://jp.reuters.com/article/china-usa-farm-product-idJPKCN1UV22V

米国は、さっそく動いた。親中派と疑いたくなるくらい生温い交渉しているムニューシン財務長官は、中国を為替操作国として是正措置を求めていくようだ。

米財務省は5日、中国を為替操作国に指定した。中国人民銀行(中央銀行)が元安を容認したことを受けた措置。貿易摩擦を巡る緊張が急激に高まると共に、中国との対立拡大が米国経済を混乱させる可能性があるとの懸念につながっている。
 財務省は同日、中国が不公正な競争上の優位を得るための手段として元安を容認したと指摘。スティーブン・ムニューシン財務長官が国際通貨基金(IMF)による是正措置を求めていくとした。

https://jp.wsj.com/articles/SB10651298227267484121504585470602955676416

もう9月のFOMCでは、現状維持と考えている人は0%だってさw
150-175BPSの50BPSの利下げが増えてるようだ。


さて、トランプ大統領のFRB批判は、ピーター・ナヴァロからきていたようです。ピーター・ナヴァロって政権内部の中では、そこまで表に出てきていなかった気がするんですが、ここ最近、急激に表舞台に出てきたように感じます。ちなみに、下の記事では、中国への300億ドル分への関税引き上げは、ライトハイザー、ムニューシン、ラリー・クドロー、ジョン・ボルトンの反対を押し切って、ピーター・ナヴァロの意見を押し通したようです。
ここまでわかれば、ナヴァロの思考を深くおさえておく必要があります。正直、ナヴァロがFRB批判をしているのは「米中もし戦わば」には書いていなかったので知りませんでした。ここまできたら、「米中もし戦わば」は必読であり、対中政策の預言書でもあります。私は引き続き、ナヴァロの発言を追っていきます。
あと、今回の件で、 ライトハイザー、ムニューシン、ラリー・クドロー、ジョン・ボルトン は更迭予備軍であり、あまり彼らの意見はトラッキングしなくてよいかもしれません。経済政策(主に対中国)に関してホワイトハウス政権内部でおさえておくべきメンバーは、まず、トランプ大統領。次に、ピーター・ナヴァロでしょう。この2名でじゅうぶんな気もします。

President Donald Trump’s trade adviser took up the cudgel against the Federal Reserve and its leader Jerome Powell, saying the Fed is the single greatest obstacle to strong growth in the U.S. (中略)
Navarro’s comments echo those of his boss, who’s spent a year criticizing the Fed and Powell.

https://www.bloomberg.com/news/articles/2019-08-04/navarro-says-fed-not-tariffs-is-biggest-threat-to-u-s-economy

According to a person familiar with the situation, the tariff hike was opposed by U.S. Trade Representative Robert Lighthizer, Treasury Secretary Steven Mnuchin, White House economic adviser Lawrence Kudlow and national security adviser John Bolton. But Mr. Trump was adamant in pushing the increase and was supported by White House adviser Peter Navarro, this person said. Jeff Emerson, spokesman for Mr. Lighthizer, said he “supports the president’s action.”

https://www.wsj.com/articles/trump-to-impose-additional-10-tariff-on-chinese-goods-11564681310

さて、昨日はチャンスを掴んで5勝した一方で、返済期限が7日に迫っていたので反対売買して損失計上しました。
ダウ先物・SP500先物が1%下落していたので米国を待っていてもよかったのですが、トランプ大統領が「やっぱり9/1からの関税はやめておく(延期するかも)」とか言い出すと、1%程度の先物下落なら下げ幅縮小してなんなら上昇する可能性があるなと思ったからです。

まぁ返済期限が迫った時点でもう負けなんでしょうね。

とはいえ、もう年内で損切しなきゃいけない信用取引はなくなりました。
大きな損失確定額がやっと判明したので、プラスにはもっていけそうです。

「ぜったい取り返してやる!」とか意気込むと、1回1回の売買利益を大きくとろうとして、換金チャンスを失います。これは、経験済。
取り返してやろうとか意気込むと、ロジックが崩れます。
なので、平常心、平常運転がとにかく重要です。

株式取引は、メンタルトレーニングでもありますね。
大前提で、万が一の損失計上してもいい程度の金額にしておくのは重要ですが、
儲かっている時も、損失を抱えている時も、恐怖に打ち勝ち、小さな欲ではなく、大きな欲に向かって淡々とオペをする。

なんともありがたいことに、このメンタル調整は向いているようです。