株式市況/中国が八方塞がりになるかは、ポンペオ国務長官の訪ロシアで決まるかも。

昨日の終値。BOJはなし。

【日経平均株価】 21,191.28 ▼0.72% -153.64 [05/13]
TOPIX 1,541.14▼0.53%
マザーズ 890.13▼2.34%
【ドル建て日経平均】193.10 ▼0.73% -1.42 [15:00]
【ドル円】 109.72 -0.22 ▼0.20% [15:07]
【日経VI】22.40 -1.39 ▼5.84% [05/13]
東証一部出来高 1,420,970,000株 15:00
ダウ先:25,698.00 14:58JST←260ドルほど下落
【上海総合指数】 2,902.55 ▼1.25% -36.66 [15:08]

今朝の日経平均先物大証
20770 8:50JST
【ドル円】 109.21 -0.10 ▼0.09% [08:50]
ADRソフトバンクグループ▼5.53% ファーストリテイリング▼3.34% ファナック▼2.80%


【ハンセン指数】-
【上海総合指数】 2,903.71 ▼1.21% -35.50 [05/13]
CSI 300 生活必需品指数 17787.04△0.06%
【英国FTSE100】 7,163.68 ▼0.55% -39.61 [05/13]
ユーロ・ストックス50指数 3,320.78▼1.20%
MSCI Emerging Markets 1,016.49 ▼1.64%  [5/13]
バルチック海運指数 1,013.00 △4.00% [5/10]

関税の報復量でいくと、中国は不足するから次の一手を何にするかだろうなぁ。

中国は13日、米国からの600億ドル相当の輸入品に対する追加関税を最大25%に引き上げる方針を発表した。米政府が10日に発表した対中関税引き上げに対する報復措置。

https://jp.reuters.com/article/ny-stx-us-idJPKCN1SJ2DS?il=0

7.4付近のUSDCNHが目安になるかもしれない。

一方で、静かに進んでいるイラン制裁による影響。実は一番打撃を受けるのは、中国。次に、インド。
親米サウジアラビアから調達するのか。
牛さんによると、ロシアから買付するのでは?ということだが、米国はロシアにも経済制裁を進めているから、何かしそうだ。現に、ロシア国債への制裁をしそうな気配のようだ。

ここ数カ月、中国はイランが輸出する原油の約半分を輸入していた。これほどの大口顧客を失えば、イラン側が大打撃を受けることになる。
だが、中国が問題に直面しているのは、イラン産原油だけではない、ベネズエラ産も、米国の制裁対象になった。さらに中国は、米中の貿易戦争でまだ関税対象になっていないにも関わらず、米国産原油の買い付けに消極的な様子だ。
https://jp.reuters.com/article/column-russell-crude-china-idJPKCN1SG0O8

そこへきて、ナイスタイミングでポンペオ国務長官がロシアに訪問。キッシンジャーが中国に譲歩して、ロシアを追い詰めたように、その逆をやるのではなかろうか。

米国務省は10日、ポンペオ国務長官が12~14日の日程でロシアを訪問すると発表した。14日に南部ソチでプーチン大統領やラブロフ外相と会談する。核軍縮の新しい枠組みに加え、北朝鮮の非核化やベネズエラの安定に向けた方策も協議する。2016年の大統領選にロシアが介入した疑惑の捜査終了を踏まえ、対ロ関係の改善を目指す。
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO44671130R10C19A5000000/


米国市場は下落。日本時間の閉場までで、ダウは既に260ドルほど下落していたが、617ドルほど下落。一時、700ドルほど下落したようだ。なぜかNASDAQも下落。

【NYダウ】 25,324.99 ▼2.38% -617.38 [05/13]
NASDAQ 7,647.02▼3.41%
S&P500 2,811.87▼2.41%
【VIX恐怖指数】20.55 +4.51 △28.12% [05/13]
【WTI原油】60.922↓ [8:07JST]
【NY金先物】1300.50 ↑ [8:07JST]
ドルインデックス:97.35 ↑ [8:07JST]
米国10年債利回り:2.408 ↓ [8:08JST]
NASDAQ OMX China Technology (CHXN9000) 1,865.09▼1.89%
NYFANG:IND 2,553.01▼4.40% ←WOW!
S&P/LSTA U.S. Leveraged Loan 100 2,197.12 ▼0.06% [5/10]
米取引所の合算出来高は82億4000万株。直近20営業日の平均は69億7000万株。
AAPL  185.72▼5.81% (52週最高値 233.47 52週最安値142.00 )
AMZN 1822.68▼3.56%  (52週最高値 2050.50 52週最安値1307.00 )
GOOG 1132.03▼2.77% (52週最高値 1273.89 52週最安値970.11 )
NVDA  158.45▼6.14% (52週最高値 292.76 52週最安値124.46 )
FB   181.54▼3.61%(52週最高値 218.62 52週最安値123.02 )
NFLX  345.26▼4.37%(52週最高値 423.21 52週最安値231.23 )
※52週最高値・52最安値更新:2019/5/7時点

今日はニュースがたくさんあるので整理する。
トランプはまだ決定していないと後付けに発表しているが、USTRが正式な手続きに入ると発表したのだから、もう対中制裁関税第四弾は発動されるだろう。今まで、「輸入総額に占める対中依存度が高く、中国以外での代替調達も難しい」として制裁関税の対象から外していたのに、米国企業や消費者に直撃するだろう。そりゃあ株価も下落するね。

米通商代表部(USTR)は13日、対中制裁関税の第4弾を発動するため、正式な手続きに入ると発表した。対象は約3800品目。金額ベースではアップルのスマートフォン「iPhone」など携帯電話(432億ドル)が最も多く、次にノートパソコン(375億ドル)などがある。衣類など消費財が多いのも特徴だ。生活や産業への影響が大きい一部の医薬品やレアアースは除外する。
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO44755640U9A510C1000000/?n_cid=SPTMG002

アップル、エヌビディアは、まだモノが存在するので関税の影響を受けるのは理解できる。
しかし、なぜゆえにGoogleやFB、NETFLIXまで大幅下落しているのか不思議に思ったが、反トラスト訴訟を進めることが認められたからのようだ。あくまで裁判を進めることが可能であって、敗訴したわけではないが予測から売られたのだろう。
数字が動くということは、何かあるのだよなぁという一つの事例だ。

米アップルが市場での優位性を利用し、「アップストア」でのアプリ価格を人為的につり上げているとして消費者に訴えられていた問題で、米連邦最高裁判所は13日、反トラスト訴訟を進めることは可能だとの判断を下した。
(中略)
アップルやその他のハイテク企業大手はこれまで、反トラスト訴訟が認められれば、アップル以外にもグーグルやアマゾン・ドット・コム、フェイスブックなどオンライン販売を手がける企業を相手取る訴訟が起こされ、多額の費用が発生しかねないとの見解を示している。
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2019-05-13/PRG6Z56K50XT01?srnd=cojp-v2

で、最も懸念すべき部分は、貿易戦争の影響で利下げされるかもしれないということ。年末に利下げされるとなると、まだ更に株価が高値更新される可能性があるのかもしれないなぁ。

CMEのフェドウオッチによると、米東部時間午後3時44分(日本時間14日午前4時44分)現在のFF金利先物は、FRBが12月10─11日の連邦公開市場委員会(FOMC)でフェデラルファンド(FF)金利誘導目標を0.25%ポイント引き下げて2.00─2.25%とする確率が74%であることを織り込む水準。1カ月前は40%だった
https://jp.reuters.com/article/us-rate-cut-tarrif-idJPKCN1SJ1R2