株式市況/米国債入札をボイコットした中国

昨日の終値。BOJは707億おかいあげ。

【日経平均株価】 21,402.13 ▼0.93% -200.46 [05/09]
topix 1,550.71▼1.38%
マザーズ 914.59▼2.78%
【ドル建て日経平均】194.63 ▼0.82% -1.61 [14:59]
【ドル円】 109.95 -0.15 ▼0.14% [15:01]
【日経VI】23.75 +2.79 △13.31% [05/09]
東証一部出来高 1,689,630,000株 15:00
ダウ先:25,889.00 14:54JST
変動率 出現回数前場38回/後場12回

今朝の日経平均はあまり動かず。市場関係者は関税発動まで見守るつもり!?
21370 8:49JST
【ドル円】 109.79 +0.04 △0.03% [08:49]
ADRファーストリテイリング△1.59% ソフトバンクグループ△1.23% ファナック▼3.31%

8:26JSTの時点で、トランプ、ムニューシン、ライトハイザーは話し合っているようですよ。


【ハンセン指数】28,311.07▼2.39%
【上海総合指数】 2,850.95 ▼1.48% -42.80 [05/09]
CSI 300 生活必需品指数 16889.76▼2.67%
【英国FTSE100】 7,207.41 ▼0.87% -63.59 [05/09]
ユーロ・ストックス50指数 3,350.71▼1.95%
MSCI Emerging Markets 1,028.40 ▼2.14%  [5/9]→WOW!
バルチック海運指数 940.00△0.43% [5/8]

外国人投資家は、中国株を売り越ししていて、過去最大の売りを浴びせているらしいが、そもそも外国人保有率は数%なんだよな。まぁ半数が共産党系株主だから、彼らがデフォルトしない限り、上海総合指数が2000ポイントを割り込むことはないんじゃないかな?

ブルームバーグがまとめたデータによると、外国人投資家は今週に入ってから香港との株式相互接続を通じて本土株を1日平均44億元(約710億円)売り越している。このペースが続けば、1週間の売越額として2016年終盤に香港と深圳の相互接続が開始されて以来、最大となる。外国人投資家の大規模な売りは4月から続いており、同月の売越額は180億元と月間で過去最大だった。
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2019-05-09/PR8GKK6VDKHX01?srnd=cojp-v2

欧州がイランを見捨てるかもしれないな…。ドル決済を免れるためのユーロ決済システムはどうなったんだろうか?欧州企業はイランでのビジネスで先行して投資していたから、痛いだろうな…

欧州は近々、厳しい選択を迫られるかもしれない。欧州首脳はイランを制裁から十分守り、核合意を順守するよう説得できなければ、合意の一環として解除した制裁を再発動し、核合意を破棄すべきか否かを判断しなければならない。
https://jp.wsj.com/articles/SB12190159571111683931004585293161190922520


続いて、米国。FANGの株価をみると、52週最安値と比べれば、はるかに株価は高い。
まぁハイテク株に貿易は関係ないんだろうが、カネの流れとしては影響を受けるのであろう。
NASDAQ OMX China Technologyも下落が続くようであれば、米国からチャイナハイテク企業への資金流入が止まっていくんだろうな。

【NYダウ】 25,828.36 ▼0.54% -138.97 [05/09]
NASDAQ 7,910.59▼0.41%
S&P500 2,870.72▼0.30%
【VIX恐怖指数】19.10 -0.30 ▼1.55% [05/09]
【WTI原油】61.642 [8:06JST]
【NY金先物】1,284.27 ↑ [8:06JST]
ドルインデックス:97.42 ↓ [8:06JST]
米国10年債利回り:2.445 ↓ [8:06JST]
NASDAQ OMX China Technology (CHXN9000) 1,886.88▼2.16%
NYFANG:IND   2,690.52 ▼0.65%
S&P/LSTA U.S. Leveraged Loan 100 2,201.09 ▼0.10% [5/8]
米取引所の合算出来高は77億5000万株。直近20営業日の平均は68億3000万株。
AAPL  200.72▼1.07% (52週最高値 233.47 52週最安値142.00 )
AMZN 1899.87▼0.93%  (52週最高値 2050.50 52週最安値1307.00 )
GOOG 1162.38▼0.38% (52週最高値 1273.89 52週最安値970.11 )
NVDA  170.19▼2.14% (52週最高値 292.76 52週最安値124.46 )
FB   188.65▼0.47%(52週最高値 218.62 52週最安値123.02 )
NFLX  362.75▼0.44%(52週最高値 423.21 52週最安値231.23 )
※52週最高値・52最安値更新:2019/5/7時点

大きな妥結をする権限がない人が交渉の場に行ってどうするんだろうか。ひとまず、関税は引き上げられるだろうな。

トランプ氏は9日、中国の習近平国家主席から「素晴らしい書簡」を受け取ったと明かし、「習主席とおそらく電話で会談するだろう」と発言。また米中通商協議が今週合意に達する可能性があるとの見方を示した。
一方、今夜午前0時過ぎには2000億ドル相当の中国製品に対する関税が現在の10%から25%に引き上げられる見通し。トランプ氏はこれに加え、これまで追加関税の対象になっていない3250億ドル相当の中国製品に対しても25%の関税を発動するため「書類上の手続きをきょう始めた」と表明した。米中通商協議は9日夕方、再開する。
引用元:https://jp.reuters.com/article/ny-stx-us-idJPKCN1SF2KO

米国の厳しい反応を受け、劉氏の今週の訪米は危ぶまれていた。だが同氏は予定より1日遅い9日から交渉に臨む。同日にはロバート・ライトハイザーUSTR代表との夕食も予定している。今回の訪米はこれまでと違い、劉氏は習主席の「特使」という肩書を与えられていない。そのため大きな妥結をする権限はないとみられる。中国の交渉団の規模も、当初に予定されていた100人以上から縮小されている。
引用元:https://jp.wsj.com/articles/SB10775350202431004070704585291771075134794

ところで、中国がどうして強くでてきたかということがWSJに書かれていた。私のヨミが当たっているじゃないか~。でも、この程度のヨミがあたっていても換金に結び付かないからたいして意味がない。
それにしても、37か国の首脳が「一帯一路」の国際フォーラムに参加したからといって、たいした意味はない。弱者を束ねてもたいして強くはならない。重要なことは、世界のルールを決める覇権国になれるかってことだ。中国は、”世界のルールを決める”覇権国になったことがない。おそらく、そこまではチャイナ政府もわからないのだろう。

中国経済も今年に入って安定化しつつある。4月の貿易統計は輸出が予想外に落ち込んだものの、1-3月期のGDP成長率は6.4%と市場予想を上回った。概して回復傾向にある経済情勢が、中国政府に貿易交渉での自信を与えることとなった。また、37カ国の首脳らが参加した広域経済圏構想「一帯一路」の国際フォーラムも、そうした自信を裏打ちすることになった。
中国指導部は同フォーラムの出席率の高さから「他国や米財界との関係回復にあたり中国はより優位な立場にある」と考え、「それが彼らに強硬姿勢を取らせることになった」とブルッキングス研究所の李成氏は指摘した。
https://jp.wsj.com/articles/SB10775350202431004070704585291771075134794


中国側の報復内容が未だに明らかにされていない。
「本気で報復するなら米国債を暴落させればいい」という論が一時期よく見かけられていたが、よく否定されていた。中国側も米国債を売却して代替資産が他にないからだということだった。
しかし、今後の米国債入札しないという手段はあることは考えていなかった。実際、それをしたようだ。

あと、米国債利回り下落が激しいので、債券高だろうなと思ったらやはりそうだった。

日中安値から持ち直した。米国債は反発。3カ月物と10年物の利回り水準が逆転する場面があった。
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2019-05-09/PR97MW6VDKIG01?srnd=cojp-v2

イールドカーブは1ヵ月前とさほど変わっていないが、これからどう動くかには注目した方がよさそう。