株式市況/逆イールドカーブの発生が2018年12月以来2度目

3月22日(金)の終値。

【日経平均株価】 21,627.34 △0.09% +18.42 [03/22]
TOPIX 1,617.11▲0.17%
マザーズ 939.93▼0.24%
【ドル建て日経平均】195.16 △0.74% +1.44 [15:00]
【ドル円】 110.82 +0.01 △0.01% [15:01]
東証一部出来高 1,365,590,000株 15:00
ダウ先:25,980.00 14:52JST←ほぼ動かず

今日の日経平均株価と1570の乖離がすさまじかったです!
こっちは11:28JSTで4倍ほど

こちらは13:21JST

財務省データによると、日本の対外純資産残高は2017年末で328兆円となり、3年連続で減少した。一方、ドイツは261兆円で2年ぶりに中国を上回った。18年末の残高は5月に発表される見込み。
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2019-03-22/PONESA6TTDS201?srnd=cojp-v2

円が強い通貨でいる理由が、対外純資産が世界一位というのがある。一方で、ドイツと中国が着々と迫りつつある。この記事でも書かれているように、ドイツの通貨ユーロには、債務国も多く入っているのでドイツが世界最大債権国になっても、ユーロ高になるとは限らない。そうなると、中国の動向が気になるよなぁ。


続いて欧州とチャイナ。

【ハンセン指数 HSI】29,113.36△0.14%
【上海総合指数】 3,104.15 △0.09% +2.69 [03/22]
CSI 300 生活必需品指数 15754.56△0.59% [03/22]
【USD/CNH 】6.7207(↑)5:35JST
【USD/CNY 】6.7161(↑) 5:35JST
【USD/HKD】7.8472(←) 5:35JST
【英国FTSE100】 7,207.59 ▼2.01% -147.72 [03/22]
ユーロ・ストックス50指数 3,305.73▼1.83%
MSCI Emerging Markets 1,059.63 ▼0.94% [03/22]
MSCI Intl Emerging Market Currency 1,653.57 ↑ [3/21]
バルチック海運指数 690.00▼0.72%  [3/22]


バルチック海運指数が、春節明けで一時上昇に転じたが、また下落が続き始めた。3月に入って石炭の輸入がどうも激減しているようだ。株価が先なのか、コモディティ価格が先なのか、因果関係もあるだろうし、相関関係もあるだろう。昨年11月30日の週にインドネシア産石炭価格が急落していたのは、12月中旬の急落と何か関係がありそうな気もする。コモディティにももう少し意識を向けよう。

リフィニティブが集計した運搬船や港湾関連のデータに基づいた1-2月の中国のオーストラリア産石炭輸入量は1390万トンで、前年同期の1330万トンから4.5%増加した。(中略)
より心配なのは、3月初めから17日までに中国に陸揚げされたオーストラリア産石炭が250万トンにとどまっている点だ。(中略)
インドネシアは世界最大の一般炭輸出国で、中国向けの供給も最大。1─2月の中国向け出荷は前年比でほぼ横ばいだった。具体的には2120万トンで、前年同期の2190万トンをわずかに下回っている。(中略)
インドネシア産石炭価格は15日までの週が39.76ドル。8カ月ぶり高値だった前週の40.32ドルを下回ったが、昨年11月30日までの週の28.85ドルから大幅に回復している。
https://jp.reuters.com/article/column-russell-coal-china-idJPKCN1R30YS

 


【NYダウ】 25,502.32 ▼1.77% -460.18 [03/22]
NASDAQ 7,642.67 ▼2.50%
S&P500 2,800.71▼1.90%
【VIX恐怖指数】16.48 +2.85 △20.91% [03/22]
【WTI原油】58.97 ↓ [5:40JST]
【NY金先物】1,313.35 ↑ [5:40JST]
ドルインデックス:96.55 ↑ [5:40JST]
米国10年債利回り:2.444 ↓ [5:40JST]
NASDAQ OMX China Technology (CHXN9000) 1,931.11▼0.72%
NYFANG:IND   2,618.54▼2.44%
S&P/LSTA U.S. Leveraged Loan 100 2,163.02 ▼0.17%[3/22]
S&P U.S. High Yield Corporate Bond Index:637.94 ↑(index level) [3/22]
取引所の合算出来高は86億6000万株。直近20営業日の平均は77億1000万株
AAPL 191.05▼2.07% (52週最高値 233.47 52週最安値142.00 )
AMZN 1764.77▼3.00% (52週最高値 2050.50 52週最安値1307.00 )
GOOG 1205.50▼2.11%(52週最高値 1273.89 52週最安値970.11 )
NVDA  177.50▼3.50% (52週最高値 292.76 52週最安値124.46 )
FB   164.34▼1.05%(52週最高値 218.62 52週最安値123.02 )
※52週最高値・52最安値更新:2019/3/22時点

まず、逆イールドカーブの件

3月の米製造業活動指標が予想を下回ったほか、欧州や日本の指標もさえなかった。これを受けて、米国の3カ月物財務省短期証券(Tビル)US3MT=RRと10年債S10YT=RRの利回りが、2007年以来約12年ぶりに逆転した。長短金利の逆転は景気後退(リセッション)入りの兆候ともみられる。
米国債券利回りの逆イールドカーブ。要は、償還が早い債券(1M,3M,6M)よりも、償還が遅い債券の利回りの方が悪くなるということ。普通、借金は返済が早い方が、債権者にとってはすぐお金が戻ってくるから利回りは下がるはず。まぁ短期債券にお金が入ってきているということだよね。
ただ、2年債と10年債での逆転の方が注目度が高いから、それは引き続き注目。
確か、逆イールドカーブについて騒いでいた時は、12月頭でした
その時から、イールドカーブはずっとチェックしているのですが、以下のようにずっと30年債以外はフラット状態が続いていたのだよね。

ブルームバーグのドル指数は20日に0.5%下落、1月以来の大幅安となった。FOMCメンバーらが市場予想に反し、今年の利上げゼロを示唆した。これによりドル建て資産の利回り優位が後退し、ドルの魅力は薄れる公算だ。
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2019-03-22/POPSOG6TTDS101?srnd=cojp-v2

ゴールドが急上昇しているんだが、負の相関関係にあるドル指数が下落しているのも気になる。

2つの墜落事故の類似点は世界中の旅客を怖がらせている。受注減少やブランド失墜への懸念から、ボーイングの時価総額は一時250億ドル(約2.8兆円)近く吹き飛んだ。
主力機737MAXの認可プロセス厳格化と運航停止の長期化により、同社の株価はさらに下落する可能性がある。(中略)今後納入される737MAXの受注額は5000億ドルを超えるが、それが失なわれる可能性が出てきた。ボーイングによると、同機の平均的な希望小売り価格は9970万─1億3490万ドル。
https://jp.reuters.com/article/boeing-737max-deliveries-idJPKCN1R30KI

ボーイングの件、あまり目立った報道がされなくなってきたが5000億ドルがうしなわれるって~!
しかもダウ平均株価の構成率10%を占めてるからねぇ。

4月から入学、休暇中は学童保育になる都合で、今週から朝5時台の市況執筆が夏くらいまで続きます。
生活リズムが変わるのは苦手なんですが、乗り切るしかないですな。