株式市況/人民元の切り下げは中国経済にとって利益よりも害が大きい

昨日の日本市場の終値。寄付き5分で1.4%上昇し、後場は一段高で1.8%近く上昇。
その後、ダウ先が13:30頃から下落したのにつられて、下落。

【日経平均株価】 23,672.52 △1.08% +251.98 [09/19]
【ドル建て日経平均】210.83 △0.78% +1.64 [15:00]
TOPIX 1,785.66△1.46%
マザーズ1,030.38△0.38%
【ドル円】 112.31 -0.06 ▼0.05% [15:02]
東証一部出来高 1,602,350,000株 15:00
ダウ先:26,312.00 14:53JST
SP500先:2,911.50  14:53JST
【上海総合指数】 2,740.86 △1.52% +40.91 [15:03]
【HSI 】27,461.50 △1.39%

もしこれが事実で買いが入っているとすれば、ファンダメンタルとかチャートとかガン無視してる。「誰も動けないから買った」という単なる数字上のゲームじゃないか。ディーラーが何をどう判断して売買しているか一度聞いてみたいものです。


中国市場は今日も爆上げ。ポイントは、USD/CNYは元高になり、USD/CNHは6.85の水準を維持。

【上海総合指数】 2,730.85 △1.14% +30.90 [09/19]
【HSI】27,407.37△1.19%
【CSI300指数】3,312.48△1.32%
【USD/CNH 】6.853(→)8:16JST
【USD/CNY 】6.8465(↓)
【チャイナ10年債】3.689 (↑)
【英国FTSE100】 7,331.12 △0.42% +30.89 [09/19]
【ドイツDAX】 12,219.02 △0.50% +61.35 [00:34]
MSCI Emerging Markets 1,031.07△1.11%
MSCI Intl Emerging Market Currency 1,590.47△0.26%
MSCI Europe (MIEU00000PUS)1,700.77△0.11%
ユーロ・ストックス50指数 3,368.56△0.30%

気になったのがこの記事。最近、少し感じるのが、これは大事だなぁと思う記事をBloombergは邦訳していない。もしくは、極端にサマライズしたものを、他の記事にねじ込めている。
U.S.-China Trade Tussle Is Creating Winners in Southeast Asia

要は、「貿易戦争は誰の得にもなっていない」という経済学者の認識は誤りでは?という指摘。 すでに中国で製造することは魅力が薄れていて、東南アジアにシフトしている。貿易戦争が激化するにつれて、東南アジアに注文が増えてきてる現状があるようだ。これについては納得するんだけど、じゃあなぜ日本市場に買いが入るんだという疑問は払しょくできません。

元の切り下げしないと強調しているようだが、信じちゃいけないですよ。
だって、「騙される方が悪い」って考えている国だからね (: Б)
とはいえ、切り下げしたら、「利益よりも害が大きい」のは事実だと思いますよ。

中国首相:輸出刺激目的の通貨切り下げせず-貿易摩擦激化の中
李首相は天津市で開かれている世界経済フォーラムでの基調演説で、最近の元相場の変動は意図的とみられているが、実際はそうではないと説明。「一方的な切り下げは中国経済にとって利益よりも害が大きい。中国が元切り下げを通じて輸出を刺激することは決してない」と表明した。
 https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2018-09-19/PFAAH36S972801

まだ気づいてなかったの!?というのが正直なところ。まぁ情報統制政府だからしょうがないかぁ…
上海市場に投資している個人投資家がナヴァロ「米中もし戦わば」を手にすることもないだろうし、党内部の人だって、よっぽどの上層部にいかないと難しそうだよなぁ…

トランプ氏関税、不安は貿易でない-中国政府「対中封じ込め」懸念 https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2018-09-18/PF9CW76K50XT01

チャイナは面子を重んじるだけでなく、相手国が何を考えているか、どう動こうとしているかの調査も甘いというのもありそうだよなぁ。まぁその調査ができていたら、形だけでも契約を重んじる国家になっているはずか (: Б)


続いて、米国市場。利上げ予測が高いとされているFOMC声明は9月27日午前3時。
ダウは寄与度が高いGSあたりが大きく寄与して上昇。全体的には大きく動かず。

【NYダウ】 26,405.76 △0.61% +158.80 [09/19]
NASDAQ 7,950.04▼0.08%
S&P500 2,907.95△0.13%
【WTI原油】 71.32 △0.28% +0.20 [07:58]
ドルインデックス:94.12(↓)
米国10年債利回り:3.067(↑) WOW! 8:25JST
NASDAQ OMX China Technology (CHXN9000) 1,941.75△2.00%
NYFANG:IND  2,770.33△1.37%
ハイイールド債 BofA Merrill Lynch US and Global High Yield Indices:6.05500(↓)
米取引所の合算出来高は約65億2000万株。直近20営業日の平均は62億3000万株。
https://reut.rs/2NsUyr9

米国債利回りの上昇を受け金融株に買いが入ったことに加え、通商を巡る懸念が後退したことが背景。ダウは1月下旬以来の高値で取引を終えた。
https://jp.reuters.com/article/ny-stx-us-19-idJPKCN1LZ2VO?il=0

一番冷静な動きをしているのは、米国市場だと感じています。貿易戦争を仕掛けているのは、米国だから当然といえば当然なんですが。

今朝の状況としては、ちょい下落でしょうか。
日経大証23,600.00 8:49JST
【ドル円】 112.32 +0.03 △0.03% [08:49]
ADRは、ファーストリテイリング▼4.05% が大きく下落。他3銘柄はちょい上昇。
ファストリは昨日日本市場も約2.5%下落しているけど、それより下げ幅が大きい。何かあったのかな。


最近の私の動向は、わが濡れ粟会長がカネ稼ぎに対しての動機付け、気づきを提供してくれてます。
そして、野口悠紀雄先生が、カネ稼ぎについての方向性、どこを学習すべきかを私に示してくれます。
最後に、吉田繁治先生が、カネ稼ぎのために必要な知識を何から何まで教えてくれているように感じます。もちろん、三者から知識を得ることもあるし、気づきを得ることもありますが、三者が絶妙に絡まりあっていて、時に同じ指摘を違う表現でしています。それがまた驚き。

吉田繁治先生の昨日180919号のメルマガで「カナディアンロッキーを眺めながら『1人当たりGDPで表している、国の経済的な豊かさとは何か』を考えた」と書き出しにありましたが、同じ体験をしても、何を漢字て、何を考えているかは全く違うもんだという当たり前のことを突き付けられました。何をしていても、あることについて考えられたり、発信できるのも一種の才能であり、換金の近道だとつくづく思います。


最後になりましたが、昨日の乖離オペ。※続きを読むにはログインが必要です。