12/4(終値)はこちらの記事にて。
今週の政治・経済スケジュール
① 連邦議会のスケジュール
上が上院スケジュールで年内の議事日は12/18まで。
下が下院スケジュールになり、12/10までが議事日。
とはいえ、年度予算が決着ついていない状況なので、下院議員も12/10にワシントンを一斉に離れるかというとそうではないでしょう。ペロシ下院議長は年度予算が決着するまでワシントンを離れないと息巻いていますがね。
新型コロナウイルス追加対策予算については、色々と話があがってきていますが、議会の中心話題は年度予算です。 議会および大統領が何もしないと12/11でつなぎ予算が期限切れを迎えて政府閉鎖に陥ります。
先週末の段階では、12/10までに、12/18まで1週間追加するつなぎ予算を可決させる案が濃厚です。
新たな年度予算を審議にあげないでつなぎ予算で凌ぐにしろ、上院可決および大統領署名までが必要なので、大統領署名まで無事に終えるかは気が抜けない。
また、新たに作成されている2021年度予算には、 大統領が強く求めている国境の壁予算がまだ民主党側で決定していない。さらに、年度予算の一つである国防権限法では、トランプ大統領が要求している①南軍に由来する基地名変更を削除すること、②セクション230の廃止の2つは含まれていない。 つなぎ予算が可決したとしても、年度予算で大統領との調整が必要なことは確かです。
共和党上院議員の関心ごと
上記にも書いた通り、現在の連邦議会の関心ごとは
①年度予算 ← 歳出委員会は大忙し。軍事委員会は一息ついたかな。
②ジョージア州上院選←GA州上院議員だけでなく、皆が一丸となっている
③信仰の自由を守る動き。
金曜日に発表された話。学校をパンデミックにより閉鎖するのはいいが、religious schoolが閉鎖するのは憲法修正第一条に違反していると上院共和党議員38名が連名で最高裁に意見書出した(訴訟かも)という話。
Everyone understands this has been a challenging time for local leaders, but pandemics do not erase our First Amendment rights. I am glad that @kyoag is leading the way to defend the religious liberty of Kentuckians and all Americans. https://t.co/1FtSX7w0mr
— Leader McConnell (@senatemajldr) December 4, 2020
ブルームバーグで、中道派のカシディの「楽観的」が掲載されていたり、新たな米財政刺激策、年内妥結の機運高まる-共和有力議員が前向きとか書かれているけど、「共和党有力議員が前向き」って誰のことですかw
英字版も読んだけど、トム・ティリス議員は常任委員会委員長にもなっていないんだし、有力議員とは呼べないでしょ。
だいたい、新型コロナ追加対策予算について多くの共和党議員は沈黙のままですよ。議員のツイートやHPの声明文みれば、9080億ドルの予算について注目されてないことがよくわかると思いますよ。
今夏のコロナ追加対策予算の時からだけど、ブルームバーグとCNBCは議会の財政出動に対して期待を抱かせる書き方で大事なこと書かないよね。
② 大統領就任に向けてのスケジュール
トランプ大統領の個人弁護士ジュリアーニがコロナ陽性になったようですが、このまま選挙紛争の解決期限もスルーされる感じなんですかね。
12/14の選挙人投票前に政府閉鎖期限がやってくるのが気がかり。トランプ大統領は政府閉鎖を人質にとって何かやらかさないですよね。
③ 経済指標発表スケジュール
米国は、たいした経済発表はないね。むしろ、本日と水曜の中国の経済指標発表の方が重要になる気もする。