米国株式市況/FLとNC州が郵便投票分の集計を投票終了直後に公表予定

金曜日の終値および、土曜に書いたブログは以下の通り。

今朝の指数先物。
米国では、7月の陽性者数を上回り、1日あたり83000名の新規感染者数がでてきたことや、ペンス副大統領の参謀長と3人の補佐官が陽性になったことが嫌気されて下落。 メドウズ補佐官は「米国では新型コロナをコントロールできないだろう」とか弱気な発言をしたようですねw

S&P500先物  3,428.00  7:39JST(SP比  ▼1.01% )
【CME日経平均先物:円建て】23,480 ▼0.15% 7:40JST
【為替ドル円】 104.71 △0.01% +0.01 [07:40]

今週のスケジュール

①米議会スケジュール

25(日)にバレット最高裁判事承認採決のためのクローチャーを可決。クローチャー可決から一定時間は本会議採決ができない規程があるため、26(月)午後7:25から本会議にて採決。
中絶反対派のプロ・ライフ派、オバマ・ケア反対派にとっては期待が高まるでしょう。
また、上院各委員会の公聴会については、商業・科学・運輸上院委員会にて10/28(東部標準時間午前10時)にTwitter、Google、FacebookのCEOが召喚されています。
この公聴会以降は11/10にしか予定されていなし、立法についてはそもそも休止期間なので、上院議会は26(月)の最高裁判事承認後は、ほぼ全員ワシントンを離れることになるんではないでしょうか。
いつになったら、追加財政予算の話が消滅するんでしょうかね。

それにしても、テッド・クルーズ上院議員がやたらとGoogle解体を論じているのが気になります。クルーズ議員は2024年大統領選立候補すると思いますが、テック系解体論を公約にだして支持を集めるつもりなのだろうか。

②経済指標スケジュール

トランプ大統領、上院選が厳しいと発言

自身の再選を心配した方がいいのでは…
WPによると、Ben Sasse 上院共和党議員(ネブラスカ州)とも非難合戦しているし、先日はスーザン・コリンズ共和党議員とも亀裂が入っているし、選挙前に共和党上院議員と大統領が足並み揃えていないのはアレですねえ。ジョン・コーニング共和党上院議員やマクサリー 共和党上院議員もうっすら批判しているそうですし。

“I think the Senate is tough actually. The Senate is very tough,” Trump said at a fundraiser Thursday at the Nashville Marriott, according to an attendee. “There are a couple senators I can’t really get involved in. I just can’t do it. You lose your soul if you do. I can’t help some of them. I don’t want to help some of them.”

https://www.washingtonpost.com/politics/trump-senate-republicans-election/2020/10/24/f93f5ed0-15f4-11eb-ba42-ec6a580836ed_story.html

期日前投票は約6000万票に達する

10/25時点で郵送投票が約4000万、期日前対面投票が約2000万となっています。
テキサス州は約700万票、フロリダ州は約600万票に到達。確かテキサス州は有権者登録者数の3分の1を超えたようです。

https://electproject.github.io/Early-Vote-2020G/index.html

高齢者の郵送投票(期日前投票)が極端に高いわけでもなく、50歳以下の現役世代の方が過去の選挙よりも利用していることがわかります。

https://targetearly.targetsmart.com/

2020年の特殊な事情として以下の2点があります。
①郵便投票(署名確認)をいつから集計できるか
②郵便投票の到着分をいつまで認めるか
ところが、今度は、「どの集計分の段階で発表されるか」という点が入ってきました。

① すでに集計された郵便投票の集計
② 当日投票された集計
③ 投票日を超えて届いた郵便投票(23州は認めている)

しかもスゥイング州のフロリダ州とノースカロライナ州は投票日2週間前から集計しているので、その分を当日に発表することは可能です。
なんとそれを投票直後に発表すると!

フロリダ州とノースカロライナ州は選管に、投票日の何週間も前から郵便投票の処理と集計を始めることを認めている。郵便投票の集計結果は11月3日の投票終了の直後に、いったん公表する予定。

https://jp.reuters.com/article/usa-election-mirage-idJPKBN2781AZ

ある調査では、トランプ大統領の支持者は6割強が投票日に投票するとしています。一方で、バイデン支持者の6割は郵便投票(期日前投票)で投票するとしています。つまり、郵便投票集計段階ではどう考えてもバイデン有利なのです。

つまり、郵便投票の集計結果を投票終了後に発表するとなると、おそらくどちらもバイデン候補がリードしているとなるでしょう。尚、ノースカロライナ州は上院選も大接戦なので、途中経過で発表されると「上院が民主党リード」みたいになりかねません。
当然、メディアも「バイデンリード」「上院多数党は民主党だ」みたいなのをヘッドラインで出してくると。(途中集計の段階でアルゴ発動しないよね…)

ペンシルヴェニア州については、期日前投票・郵便投票した分も投票日当日にならないと集計できないので、この問題はないでしょう。

「途中段階での発表」が各州で多発すると、バイデンリードの報道で一色になって、その後、トランプ大統領巻き返しで株価の動きが激しくなりそうな予感がします。