米国株式市況/FRBの買い支えは今後数カ月は現行ペースで続く

【NYダウ】 26,539.57 △0.61% +160.29 [07/29]
【NASDAQ】10,542.94 △1.35% +140.85 [07/29]
S&P500   3,258.44 △1.24%
ラッセル2000種指数   1,500.630 △2.10%
米30年債利回り 1.237↑
米10年債利回り 0.578↓ (30年債とのスプレッド0.659↑)
米2年債利回り 0.141↓(10年債とのスプレッド0.437↑)
Fear & Greed Index 65↑(Greed)
VIX恐怖指数   24.10↓
WTI原油先物  41.33↑7:42JST
フィラデルフィア半導体指数:2160.30△2.23%
ドルインデックス:93.26↓
ブルームバーグ ドル・スポット指数 : 1,175.43 ▼0.09%(2018年9月以来の安値)
ブルームバーグ商品指数トータルリターン  147.2259 △0.68%
iShares iBoxx $ Investment Grade Corporate Bond ETF  138.31△0.55%
iShares iBoxx $ High Yield Corporate Bond ETF   85.05 △0.56%
S&P/LSTA U.S. Leveraged Loan 100 2,234.46 ▼0.12%  [7/28] 
バルチック指数   1,264.00▼2.24%   [7/28] 
米取引所の合算出来高は97億8000万株。直近20営業日の平均は105億株。
AAPL 380.16△1.92% (52週最高値 399.82 52週最安値170.27 )
AMZN 3033.583△1.11% (52週最高値 3344.29 52週最安値1626.03 )GOOG 1522.02△1.45% (52週最高値 1577.13 52週最安値1025.00 )
MS   204.06△1.01% (52週最高値 216.38 52週最安値115.52 )
NVDA 418.62△2.45%( 52週最高値 431.69 52週最安値132.60 )
FB   233.29△1.38% (52週最高値 250.15 52週最安値137.10 )
NFLX  484.48▼0.82% (52週最高値 575.37 52週最安値252.28 )TSLA  1499.11△1.53% (52週最高値1794.99 52週最安値176.99)
ZM    252.39△0.08% (52週最高値281.00 52週最安値60.97)

S&P 500とナスダックコンポジットのオープニングは、それぞれ0.4%と0.7%上昇してスタート。日本時間23:30発表の原油在庫量は、1月以来の大幅な減少が好感されたようでエネルギーセクターが上昇する。
それ以外は、FRB政策発表待ちで横ばいが続いたようだ。

場中の経済指標としては、 中古住宅販売成約指数。参照元
―5月の中古住宅販売成約指数(季節調整済み)は 116.1 (前月比16.6%上昇)-指数が、2006年2月以来の高水準!
- 南部は11.9%上昇し、統計を開始した01年以来の高さ。中西部は12.2%上昇し17年2月以来の高さ。西部は11.7%の伸び。北東部は54.4%上昇し4カ月ぶり高水準

また、場中にApple、Facebook、Amzon、GoogleのCEOが下院公聴会で証言(オンライン参加)が注目されていたが、民主党内の一部(サンダース議員やウォーレン議員、AOC議員など)からは猛烈な攻撃があるかもしれないが、彼らも結局は民主党への献金者だから、追い詰めるまではいかないと思うんだよな。

エネルギーセクターも金融セクターも、オープニングは、小幅な上昇でスタートしたのに、その後上昇の一途を辿ったのでFRB発表待ちではなかったように思われる。不動産セクターは、マイナススタートだったのに、オープニングからどんどん上昇したからねえ。

個別銘柄では、
◆ 半導体AMDが12.5%高。 データセンター向けやパソコン用半導体の需要が好調となる中、通年の売上高見通しを引き上げが要因。
◆ペイパルは、決算発表をおえて△5%上昇

まぁ明日のMAGA決算発表が大きな山場ですな…

FRB政策発表

声明文全文はこちら。ポイントはこのあたり。
宣言は宣言として受け止めますが、引き続き、どの資産をどれくらい増やしているかが重要ですね。東部標準時間の毎週木曜日16時頃(日本時間明け方5時頃)に更新されるので、木曜日閉まってからの先物の動向が重要になるかと。

・FF金利誘導目標レンジの据え置き決定は、全会一致
今後数カ月にわたって、財務省証券と政府支援機関(GSE)保証付きの住宅ローン担保証券(RMBS)・商業用不動産ローン担保証券(CMBS)の保有を少なくとも現行ペースで増やす
・ドル流動性スワップラインと、外国の中央銀行にドルを供給する暫定的なレポファシリティーを2021年3月31日まで延長

尚、FRBとスワップ協定結んでいないし、3月にスワップライン拡大された時も入らなかった国家は結構ある。

The extension of the temporary swap lines applies to all nine central banks previously announced on March 19, 2020. These swap lines allow the provision of U.S. dollar liquidity in amounts up to $60 billion each for the Reserve Bank of Australia, the Banco Central do Brasil, the Bank of Korea, the Banco de Mexico, the Monetary Authority of Singapore, and the Sveriges Riksbank (Sweden). They allow the provision of U.S. dollar liquidity in amounts up to $30 billion each for the Danmarks Nationalbank (Denmark), the Norges Bank (Norway), and the Reserve Bank of New Zealand.

https://www.federalreserve.gov/newsevents/pressreleases/monetary20200729b.htm

その中で、経済規模がそれなりにある国はロシア、トルコ、インド、インドネシア。特にトルコは、7/17時点で外貨準備が492億ドルまでおちこみ、2006年頃の水準にまで落ち込んだ。一時、通貨安が落ち着いていたが、ここ数日のドル安が影響しているのか、またリラの通貨安が戻ってきたので注視しておいた方がいいだろう。

利回りと自社株買い

CNBCによると、S&P 500の配当利回りは現在1.76%。自社株買いは2013年以来の落ち込みになったとBoAが指摘。
10年国債利回りは0.578%でしょ。
インカムゲインは厳しいなぁ…