株式市況/膨らみ続ける米国の自動車ローン家計債務と自動車債

昨日の終値。BOJは704億のお買い上げ。
日経225 21,778.61 -106.63 ▼0.49%
TOPIX 1,596.29 -6.71 ▼0.42%
ドル建て日経平均 202.03 -0.27 ▼0.13%
マザーズ総合 875.16 -1.88 ▼0.21%
ドル円 107.80 15:00JST
東証売買代金 2兆0872億円
東証一部出来高 1,171,640,000株

金融機関がマイナス金利の国債を買い続けているのには理由がある。
日銀がより低い金利(高い価格)で買い取ってくれるからだ。ところが、日銀のオペ買入方針が市場を驚かしたようだ。「オペ紙」やら「ツイスト思考」やら、新しい用語!

10月下期初日の円債市場。「期初の売り」だけでは説明できない先物下落・金利上昇となった。先物12月限は前営業日比88銭安の154円14銭。下げ幅は2016年8月2日の91銭以来の大きさだ。10年最長期国債利回り(長期金利)は一時、マイナス0.145%と8月1日以来の高水準を付けた。緊急取引証拠金が発動されるほど、下げが大きくなったのは、日銀が前日発表した「オペ紙」が大きな要因だ。毎月月末、午後5時に日銀が発表する「当面の長期国債等の買い入れの運営について」と題されたペーパーで、翌月の国債買い入れオペの方針が示される。
市場が驚いたのは、「残存期間25年超」のレンジ下限がゼロに設定されたことだ。必要に応じて買い入れの回数について「増やす」から「変更する」に文言が修正されたこともあり、「オペ見送りの可能性が出てきた」(国内銀行)と警戒感が一気に強まった。本日実施された10年債入札が不調に終わったのも、オペに対する不透明感の高まりが背景だとみられている。
(中略)
円高が進まない理由は、日銀が長期・超長期金利を引き上げる一方で、短期金利を引き下げるツイストを志向しているとみられているからだ。実際、昨日発表の「オペ紙」でも「1年超3年以下」のレンジは唯一引き上げられていた。

https://jp.reuters.com/article/jp-bond-idJPKBN1WG3HU

欧州は3%近くの暴落。
ハンセン指数    26,042.69 ▼0.19%
【上海総合指数】 休場
MSCI Emerging Markets 989.20 ▼0.92% [10/ 2]
(52 WEEK RANGE 929.90 – 1,099.18)
MSCI Intl Emerging Market Currency   1,605.10   ↓ [10/  1]
( 52 WEEK RANGE 1,575.1 – 1,658.2 ) 
バルチック海運指数    1,809.00 ▼0.77%  [10/1]


続いて、米国は続落。今回は商いをともなっての下落。
ADP民間雇用は、13.5万人と予想を下回った。
テスラは時間外で6%近く下落中。

【NYダウ】 26,078.62 ▼1.86% -494.42 [10/02]
(52週最高値  27,398.68  52週最安値21712.53 ) 
NASDAQ    7,785.25  ▼1.56%
(52週最高値 8,330.21      52週最安値6190.17 )
S&P500   2,887.61 ▼1.79%
(52週最高値   3,025.86  52週最安値2346.58 ) 
ラッセル3000種指数 1,691.049 ▼1.69%
(52週最高値 1,779.484   52週最安値 1,379.014 -)
【VIX恐怖指数】 20.56↑ [10/2]
【WTI原油】 52.41↓ [5:50JST] 
【NY金先物】  1505.50↑  [5:59ST] 
ドルインデックス:98.70 ↓  [5:59JST]
米国30年債利回り:2.087 ↓  [5:59JST]
米国10年債利回り: 1.600 ↓  [5:59JST]
米国 2年債利回り:1.484 ↓    [5:59JST]
NASDAQ OMX China Technology (CHXN9000) 1,671.42 △0.05%
NYFANG:IND   2,512.6357 ▼0.91%
S&P/LSTA U.S. Leveraged Loan 100  2,223.26 △0.01%   [10/1]
(52 WEEK RANGE 2,049.76 –   2,228.89 )
米取引所の合算出来高は80億株。直近20営業日の平均は73億株。
AAPL  218.96▼2.51% (52週最高値 233.47 52週最安値142.00 )
AMZN 1713.23▼1.29% (52週最高値 2035.80 52週最安値1307.00 )
GOOG 1176.63▼2.36% (52週最高値 1289.27 52週最安値970.11 )
NVDA  173.04▼0.55% (52週最高値 292.76 52週最安値124.46 )
FB   174.60▼0.69% (52週最高値 208.66 52週最安値123.02 )
NFLX  268.03▼0.57% (52週最高値 386.80 52週最安値231.23 )
※52週最高値・52最安値更新:2019/9/27時点

12年間以上、もめていたエアバスとボーイングの訴訟問題は、結局お互いの報復関税になってしまったか。EUの輸出先は、米国が最も大きいのでこれはEUの痛みの方が大きいだろうなぁ。二番手のお得意先だった中国も経済減速で明らかに影響はでているので。というか、EUは組織を維持できるんだろうか?

世界貿易機関(WTO)は欧州連合(EU)が航空機メーカーのエアバスに不当な政府補助金を提供している対抗措置として、米国が75億ドル(約8100億円)相当のEU製品に報復関税を課すことを認めた。
 承認された報復関税の規模はWTO史上最大。これまでで最大だった2002年の40億4000万ドルの2倍近くとなる。
WTOは米国の報告を月内にジュネーブで開く会合で採択する見込みで、この手続きを経て米国は新関税を課すことが可能になる。

https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2019-10-02/PYR3P4DWRGG301?srnd=cojp-v2

ええ~米国の製造業は、雇用としては8.5%しかないのか!50年前からは3分の1、30年前から2分の1に下落しているのね。とはいえ、輸送や倉庫管理とかもろもろ含めるとGDPの30%に達するというのは規模が大きいね。

製造業が現在の米経済に占める直接的な比率は大きくない。雇用全体に製造業が占める割合は8.5%にすぎず、1970年の25%、1990年の16%から大幅に低下している。同様に、国内総生産(GDP)に占める比率もわずか11%にとどまる。 だが製造業が経済全体に及ぼす影響は、こうした直接的効果を超えて広がる。工場で生産された製品がトラックや列車、船に積まれ、倉庫で管理された後、小売業者の敷地や売り場にたどり着くように、その過程で経済のさまざまな分野に関わるからだ。米国製品(スープ缶をはじめその大半は製造品目に数えられる)の最終的な生産量はGDPの約30%に達する。

https://jp.wsj.com/articles/SB12268957198964914247204585585351675349386

”この下取りに出して新車を買う。更に古いローンを新しいローンに組み込む”って、10年前の住宅市場と構造が似ていないだろうか…
下取りに出した車が、売れて利益がでるうちはいいよね。売れなくなった時は、負債しか残らないよね。Student ローンと、車ローンは家計債務で膨らみ続けていることは知っていたが、まぁそろそろ何か起きそうだよなぁ。
そしてもちろん、車ローン債権は、デリバティブとして生まれ変わってますよん。いや~消費者がローン支払いできなくなってきた時の自動車債の残高2640億ドルがどうなるか楽しみですなぁ。サブプライムと構造は一緒。

その結果、保有する車のローンを返済し終わらないうちに、修理が必要になったり新しいモデルが欲しくなったりして、車を下取りに出す消費者の割合が増えた。自動車販売調査サイトのエドマンズによると、車を下取りに出して新車を買う人の3人に1人は、古い車のローンを新しいローンに組み込んでいる。金融危機前には約4人に1人だった。
 米国の消費者は数十年前から借金をして車を購入してきたが、自動車ローンは金融危機以来、膨れ上がっている。FRBによると、米消費者が抱える自家用車関連の債務は、6月末時点で過去最大の1兆3000億ドルに達した。10年前には約7400億ドルだった。
(中略)
証券業界団体の証券業金融市場協会(SIFMA)によると、昨年には投資家による自動車(ローン)を裏付けとする債券の購入が過去最大の1070億ドルに達した。この金額は05年以降で最大の数字で、10年前の約3倍に上る。自動車債の残高は過去最大の2640億ドルに膨らんだ。

https://jp.wsj.com/articles/SB12268957198964914247204585585793977842132

昨日は、エネルギーに関するセミナーに参加できて本当によかったです。会長、たまさま、参加させていただきありがとうございます♬一石三鳥とよべるほど、多くのことを学べました。

今回は目的が明確にありました。エネルギー問題は、金融市場と密接にかかわりあっていると常々感じて知らなきゃダメだと。とはいえ、新しい分野を学ぶには、メンターの存在が不可欠。直接的にメンターではなくても、メンターが何をみているかなど視点をしることが重要かと。プロのKきぬまさんが関わっているセミナーなら間違いないと思いました。

最初の講演で「FIT(固定価格買い取り制度)」が出てきた時に、単語が理解できなくて焦りました(-_-;) ついでに、金融用語を学んでいる私にとっては「プレミアム」って金利差のことじゃない?とか、「それは「市場」といってるが金融市場ではないよね?」とか混乱する場面も多々ありました。

再生可能エネルギーについてちっとも知りませんでしたが、昨日の膨大な資料で学ぶヒントはたくさんもらいました。考えてみたら、AOC議員やら、莫大な予算をだすといっている民主党大統領候補ウォーレン議員など気候変動、二酸化炭素排出量削減を政策として掲げている以上、このあたりは知らないといけません。専門家になる必要はないけど、彼らがどんな政策を掲げているかくらいは把握する必要があります。個人的には、浮体式洋上風力発電とか「へ~~~」となることが多かった。

また、ラウルさんの講演は素晴らしかった。電力のCtoCとか実証実験でもうはじまっていることなどを含め、未来のイメージがものすごい湧きました。まさにインターネット(通信)で起きた流れが、同じようにエネルギービジネスで起きることも確信できました。こういう未来予測、重要。

最近、すごく強く感じるんですが、金融市場を学ぶには、金融周辺にあることを学ぶことがすごく大事だと痛感します。全部少しづつ重なり合っているので、それぞれが補完関係になるし、これらが結び付くとめちゃくちゃ強くなると確信しています。自力でやると時間がかかるので、どれだけショートカットできるかが肝かと感じています。

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