株式市況/米国政策金利現状維持は確率ゼロ

昨日の終値。BOJは702億お買い上げ。
【日経平均株価】 21,533.48 ▼0.15% -31.67 [07/10]
TOPIX 1,571.32▼0.23%
マザーズ920.17△0.92%
【ドル建て日経平均】197.77 ▼0.24 -0.48 [15:00]
【ドル円】 108.88 +0.04 △0.03% [15:03]
【日経VI】14.49 +0.26 △1.83% [14:43]
東証一部出来高 1,138,680,000株 15:00
ダウ先物指数 26,760.00 14:55JST

ハンセン指数    28,204.69 △0.31%
【上海総合指数】 2,915.30 ▼0.44% -12.93 [16:02]
CSI 300 生活必需品指数  19588.49 △0.35%
ユーロ・ストックス50指数    3,501.52 ▼0.23%  
MSCI Emerging Markets 1,048.95  △0.62% [07/10]
バルチック指数   1,777.00    △1.02%   [07/10]

今、メルケル首相が倒れたら、EUは空中分解しそうだし、EU経済などいろいろなことが危ういのではないだろうか。トランプ大統領に表立って歯向かう人物が一人減ることになってしまう。

ドイツのメルケル首相は過去1カ月で3度目の震えに見舞われた。首相の健康状態を巡る根強い不安が再燃した。

https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2019-07-10/PUFHE76TTDS001?srnd=cojp-v2

昨日、トランプ大統領がインドについて言及していたが、インドと米国は貿易対立しているようで、こっちも関税・制裁合戦になっていた。米国はインドに関税かけられたことに対してWTOに不服を申し立てている。
みんなWTOに申し立てをしているが、結局何も解決できずにいるWTO。

 米国は、昨年の米鉄鋼・アルミ関税を受けてインドが発動した関税について、世界貿易機関(WTO)に不服を申し立てた。WTOの提出書類で4日、分かった。中国や欧州連合(EU)など報復措置を取った国・地域に対しても同様の不服を申し立てている。

https://jp.reuters.com/article/usa-trade-india-idJPL4N2452WK

で、インドの経済減速は、中国以上に深刻なように感じる。
確かインドは原油は純輸入国なので燃料価格の上昇がダイレクトに物価に跳ね返ってくる。インドは2019年2月に1年半ぶりの利下げを実施して0.25%から6.25%に。更に、6月にも利下げを実施して 政策金利が5.75%となるのは2010年7~9月期以来 となるようだ。景気刺激策の一つであるようだが、この自動車販売台数の前年比20%下落とかみると効いていなさそうだ。

不良債権は国営銀行を中心に金融機関に大きく積み上がっており、貸し出しを伸ばしてきた大手ノンバンクでも債務不履行が発生し、信用不安が広がっているとも言われている。 (中略)
景気の低迷を顕著に示すのが自動車販売の落ち込みだ。5月の乗用車販売台数は前年同月比20.5%減の23万9,347台にとどまり、4月に続いて2桁減、また直近18年間で最大の減少率となった。これに対し、インド自動車工業会(SIAM)は「各メーカーが値引きキャンペーンなどを実施したものの、自賠責保険料の引き上げ、燃料価格の上昇、自動車ローンを扱う金融機関の貸し渋りなどの悪影響が続いている」とコメントしている。
その中でも大きな要因といえるのが、信用収縮により個人や企業が融資を受けにくくなる、いわゆる貸し渋りではないかとされている。

https://www.jetro.go.jp/biz/areareports/2019/0bb50c56742eecaa.html

米国は、上昇。FRBの議会証言を受けて7月の利下げ期待が高まったという割に出来高は薄い。まだ様子見しているのだろう。SP500は場中に3000ポイントを上昇したし、ナスダックは最高値で終わりましたよん。
 
【NYダウ】 26,860.20 △0.29% +76.71 [07/10]
(52週最高値  26,966.00  52週最安値21712.53 )  
NASDAQ   8,202.53   △0.75% 
(52週最高値    8,202.53  52週最安値6190.17 )  ←最高値更新
S&P500   2,993.07   △0.45% 
(52週最高値  2,995.82  52週最安値2346.58 ) 
【VIX恐怖指数】13.03 -1.06 ▼7.52% [07/10]
【WTI原油】60.338 ↑ [8:16JST] 
【NY金先物】1419.55↑ [8:16JST]
ドルインデックス:97.08 ↓ [8:16JST]
米国10年債利回り:2.062 ↓ [8:16JST] 
NASDAQ OMX China Technology (CHXN9000)  1,762.11 △0.51% 
NYFANG:IND     2,621.25 △0.97 % 
S&P/LSTA U.S. Leveraged Loan 100  2,201.22 △0.03%   
米取引所の合算出来高は63億8000万株。直近20営業日の平均は67億2000万株。
AAPL  203.23△0.99% (52週最高値 233.47 52週最安値142.00 )
AMZN 2017.41△1.46 %   (52週最高値 2050.50 52週最安値1307.00 )
GOOG 1140.48△1.39% (52週最高値 1289.27 52週最安値970.11 )
NVDA  160.06△1.75%  (52週最高値 292.76 52週最安値124.46 )
FB   202.73△1.77% (52週最高値 218.62 52週最安値123.02 )
NFLX  381.00△0.28% (52週最高値 419.77 52週最安値231.23 )
※52週最高値・52最安値更新:2019/7/8時点

FRB議事要旨が発表されたが、今年初めて利下げについて話があがったようだ。

米連邦準備理事会(FRB)は10日、6月18─19日に開いた連邦公開市場委員会(FOMC)の議事要旨を公表した。多くのメンバーが、米経済のリスクが低下しなければ、目先の利下げが必要となるとの見方を示していたことが分かった。 FOMCは会合で今年初めて、近く利下げを実施する可能性を示唆した。複数のメンバーが、米中貿易摩擦の影響を緩和し、年間2%の目標を下回り続けている物価を押し上げるために、金利を引き下げるべきだと主張した。
ただ他のメンバーを説得するには至らず、一部が「現在の水準から利下げを行う強い根拠はまだ見当たらない」とし、一段の情報収集が望ましいとの考えを示したという。

https://jp.reuters.com/article/usa-fed-minutes-idJPKCN1U52FI

昨日の議事要旨や議会証言をうけてFed Watch。
議事要旨・議会証言前は、25bpの利下げが96.7%だったのに、50bpの利下げが26%に上昇し、現状維持の確率はゼロ!

そして米国債利回りの下落が更に拡大。こういうのをブル・スティープニングというようで、 「強気な傾斜化(ブル・スティープニング、下図表-1 ④)」というんだって。景気後退により中央銀行が金融緩和を行った状態で、長期金利は先行して低下している。

https://www.nli-research.co.jp/files/topics/39441_ext_18_0.pdf

色々調べていたら、興味深い中長期グラフをみつけました。
NYダウは1990年の時に2000ドルだったんですね。それが2019年では26800ドル!ざっと30年で13倍!
1990年頃から401Kでせっせとインデックス投資していた米国人は資産を13倍に増やせたというわけですね。1990年頃の20~30代はちょうど60歳頃になっているはずです。これらの層を取り込むためにも、株価上昇は大統領にとって必然ですねぇ。