株式市況/トランプ政権の暴走を両院議員がどこまで制止できるか

6月28日の日本市場 BOJはなし。
【日経平均株価】 21,275.92 ▼0.29% -62.25 [06/28]
TOPIX 1,551.14▼0.14%
マザーズ 894.45△0.76%
【ドル建て日経平均】197.53 △0.03% +0.05 [15:00]
【ドル円】 107.72 -0.07 ▼0.06% [15:06]
【VIX恐怖指数】15.82 -0.39 ▼2.41% [06/27]
東証一部出来高 1,151,270,000株 15:00
————–
今朝の先物市場をみると、織り込み済みだと思いきや、爆上げしそうだw
ダウ先物: 26,825.00 +231.00 7:52JST
SP500先物:2,972.50 +27.75  7:52JST
【ドル円】 108.43 +0.55 △0.51% [08:08]
【CME日経平均先物:円建て】21,630 (+325) 日経比:+354.08
日経先物大証 21,640.00 8:45JST

続いて、チャイナ。
【ハンセン指数】      28,542.62     ▼0.28% –
【上海総合指数】 2,978.88 ▼0.60% -17.91 [06/28]
CSI 300 生活必需品指数  19172.99 ▼0.20%
ユーロ・ストックス50指数       3,383.16 △0.12%
MSCI Emerging Markets 1,054.86 [06/28]
MSCI Intl Emerging Market Currency    1,649.77  [06/28]
バルチック海運指数      1,354.00 △1.08% [06/28]

続いて、米国市場。100億株をこえる大商い!

【NYダウ】 26,599.96 △0.28% +73.36 [06/28]
(52週最高値 26951.81 52週最安値21712.53 ) 
NASDAQ    8,006.24 △0.48%  
(52週最高値 8176.08 52週最安値6190.17 ) 
S&P500       2,941.76   △0.58%   
(52週最高値 2954.13 52週最安値2346.58 ) 
【VIX恐怖指数】15.08 -0.74 ▼4.68% [06/28]
【WTI原油】59.29 ↑ [8:03JST] 
【NY金先物】1397.50 ↓ [8:03JST]
ドルインデックス:96.26 → [8:03JST]
米国10年債利回り:2.005 ↓ [8:03JST] 
NASDAQ OMX China Technology (CHXN9000)  1,783.10 ▼0.57%
NYFANG:IND   2,543.76 △0.18%      
( 52週レンジ2,065.03 – 3,062.88)
S&P/LSTA U.S. Leveraged Loan 100 2,193.29  △0.02%    [6/28]
米取引所の合算出来高は102億6000万株。直近20営業日の平均は71億1000万株
AAPL  197.92▼0.91% (52週最高値 233.47 52週最安値142.00 )
AMZN 1893.63 ▼0.56 %   (52週最高値 2050.50 52週最安値1307.00 )
GOOG 1080.91△0.46% (52週最高値 1273.89 52週最安値970.11 )
NVDA  164.23△0.61%  (52週最高値 292.76 52週最安値124.46 )
FB   193.00△1.85% (52週最高値 218.62 52週最安値123.02 )
NFLX  367.32 ▼0.73 % (52週最高値 423.21 52週最安値231.23 )
※52週最高値・52最安値更新:2019/5/29時点


第四弾の関税発動すると、米国消費者と企業が大きな痛手を被るので、第四弾を差し控えたというのはまあ理解できる。トランプ大統領が「勝利を収めつつある」と表現するのは、有権者アピールなんだろうが、何をもって勝利とするのか理解できぬ。
一方で、ファーウェイ制裁を解除はまだしていないのね。これに対して、共和党ルビオ上院議員は声をあげている。他議員までトラッキングできていないが、中国への対強硬路線は共和党・民主党がほぼ一致しているはずなので、ファーウェイ締め出し解除はトランプ政権の独断なのだろう。
少し気になっていることとしては、ライトハイザー代表も今回のG20参加していたが、彼の発言がでていないこと。彼は関税第4弾発動しないことに対して納得しているのだろうか…

すでに中国からの輸入品2500億ドル(約27兆円)分に25%の関税を課している米国は、これまで除外してきたスマートフォンやパソコンなども含めた3250億ドル相当を新たに課税対象にする手続きを進めてきた。トランプ大統領は、すでに発動した制裁関税は維持するものの、事実上、ほぼすべての中国製品に追加関税をかける第4弾の発動は差し控える方針を示した。
(中略) トランプ大統領は、ファーウェイをELから除外するか、商務省が数日中に協議する予定だと述べた。

https://jp.reuters.com/article/us-china-trade-idJPKCN1TU05G

トランプ米大統領は貿易戦争では米国が「勝利を収めつつある」と宣言した。中国の習近平国家主席と休戦で合意したと発表した翌日の発言。

https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2019-06-30/PTX1GMSYF01S01

一方で、ルビア議員はファーウェイが米国内で訴訟起こしても無効にする法案を6月中旬に提出している。大統領は拒否権で、議会に法案を送り返すことができる。しかし、両院3分の2で再度可決すれば、法案は成立する。対中強硬路線を維持できるかは、両院にかかっているのかもしれない。難しいのかな…。

米共和党のルビオ上院議員は17日、中国通信機器大手の華為技術(ファーウェイ)[HWT.UL]が米国で特許訴訟を起こすことなどを阻止する法案を提出した。
ロイターが確認した法案では、米政府の監視対象となっている企業が米特許を巡り、特許侵害での提訴も含め米国法による救済措置を求めることを禁止する内容となっている。ファーウェイは米政府の監視リストに含まれる。

https://jp.reuters.com/article/huawei-tech-usa-senate-idJPKCN1TI2VM

きんたまさんが書いた「金融庁の基礎知識」がむちゃくちゃ面白かったです。

去年くらいに内部関係者が書いた資料として話題になっていたんですが、今回の金融庁レポートの件で再度話題になっているのでやっと読みました。
そもそも金融庁の成り立ちは、かの有名なノーパンしゃぶしゃぶなどの接待漬けで金融機関と大蔵省が癒着しすぎたのが問題になり、その問題のあった課を金融庁として独立させたんですね。で、しかも不良債権問題のタイミングでもあったので、金融庁は不良債権隠しがないかの監視役(やくざのような脅し)でもあったんですね。 しかし、もう時代は変わり、そもそも銀行は融資なんかしなくなっちゃったから、その課がまるごと消滅しかかっているという笑い話もありw
そんな成り立ちだから、多くの人はCLOとかデリバティブとか出てきちゃうとお手上げのようですね、うん。国家の金融業を取り仕切る金融庁が金融を知らないって笑いごとではないんですが、それが現実のようです。どうりで、つみたてNISAとか設計がおかしくないか?みたいなのが登場しちゃうわけですね。

で、他の省庁と異なり、転職組が非常に多かったりして、政府との付き合い方とか、いろいろと他の省庁と文化が違うようですね。特に財務省は金融庁を見下しているとか、まあなんていうかという感じです。この本を読むと、金融庁があのレポートを出した理由がなんとなくわかりました。
で、大事なこととしては、金融を知らない金融庁だからこそ、なにかしら金融危機を起こしてくれそうな予感がしてきました。換金チャンスですね、これは。金融庁の動きを追うことは必須だなぁと感じました。