米議会は今週から再開/年末に期限切れとなる給付や一時返済免除

土曜日書いた通り。感謝祭当日のオンライン売上は90億ドルに到達(前年比△21.6%)のようで過去最高値に達しそうとのこと。

政治スケジュールだけでなく、12月はFOMCも重要になるので追加。12月11日前後から16日にかけて、重要なイベントや締切が続いている。

今週の米議会は、とにかく2021年度予算に注目。のちほど詳しく書きます。
また、トランプ大統領が「選挙人でバイデンが投票されれば、認める」といったような発言をしましたが、その選挙人の集計がわかるのが1月6日のはずです。

2021年度予算について両党およびトランプ政権の食い違い

土曜日に書いた時より情報が出てきたのでアップデート。2021年度予算案については、通常の法案フロー通り、上下院両方で可決後、トランプ大統領の署名まで到達しないと法案として成立しません。
しかしながら、共和党、民主党、トランプ大統領とで食い違っている部分が結構あるんですよね。少なくとも5件ほどあります。
特に、国境の壁に関してはトランプ大統領は昨年妥協したので、今年は決して曲げないと思います。選挙に負けたからこそ、意思を貫く気がします。

トランプ大統領共和党民主党
国境の壁 20億ドル 強く要求 承認 反対
コロナ対策関連で2330億ドル 反対 強く要求
UAEへの230億ドル規模の武器販売 強く要求 一部反対反対
南軍に関する基地名の変更強く反対承認要求
退役軍人医療費の分類方法反対容認

2020年末に期限切れとなる給付や免除

思いつく限りをいったん書き留めておいて、別途整理する。
これだけ今まで存在していた社会保障が期限切れとなるんですが、実体経済はかなり弱くなるのではないだろうか。

①PUAやPUEC(約1300万人受給)は年内期限切れなので給付がなくなる。
→個人事業主、失業が長引いている失業者などに打撃
②学生ローンの支払い免除が終了
→免除期間についての支払いって決まっていない気がする
③大統領令にもとづき、CDCが発令する立ち退き禁止令が終了
→立ち退きが増える可能性あり
④ Families First ACT
コロナ疾患者や隔離者に対して2週間の有給病欠、親族の看病に対しても12週の有給病欠(賃金3分の2支払い)があったが終了(参照元:Politico
⑤給与保護プログラム(PPP)のローン免除申請期限
→年内に再雇用して給与に充てた上でローン免除申請行えば承認されるはず。裏を返せば、年明け後に即解雇される可能性もある。