株式市況/香港は対中報復関税の対象外だった

昨日の終値。日銀は703億お買い上げ。残枠1467億円であと2発!

【日経平均株価】 21,501.62 ▼1.91% -417.71 [12/06]
TOPIX 1,610.60▼1.82%
マザーズ 980.92▼3.07%
【ドル建て日経平均】190.70 ▼1.65% -3.19 [15:00]
【ドル円】 112.78 -0.41 ▼0.36% [15:07]
東証一部出来高 1,510,210,000株 15:00
ダウ先:24,729.00[14:58JST] ←終値から300$近く下落
SP500先:2,670.25[14:58JST]

昨日は日本時間の朝8時ダウ先が600ドルほど急落したが、反発して300ドルほどの下落で留まる。
さらに8:30頃にビックニュースでファーウェイCFO逮捕の情報が入る。
日本市場は寄付き30分以内に▼1.0%の下落に達する。

私がずっと気にかけたのはUSD/CNHの元安、ドル円の円高、10年債利回りの下落が止まらないことだ。
どういう相関性があるかはわからないのだが、とにかくこれらが牽引していることは間違いなさそうだ。確信に近い。私はこれが落ち着くまで利確はするが、買うことはストップしていた。最終的には、後場にはいってこの流れが止まり、反発したり下落したりのジグザグができた頃には日経平均も▼2.5%下落していたので基本ルールで2段目の楽天ブルを買い増した。

▼ロウソク足はUSD/CNH、ドル円はオレンジのライン、米国10年債利回りは赤のライン。


続いて、チャイナと欧州。欧州もチャイナも暴落。

【上海総合指数】 2,605.18 ▼1.68% -44.62 [12/06]
【HSI】26,156.38▼2.47%
【CSI300指数】3,181.67▼2.16%
【USD/CNH 】6.8788(↓)   8:30JST
【USD/CNY 】6.8815(↓)   8:30JST
【USD/HKD】7.8100(↓)   8:30JST
【テンセントHK700】304.2 ▼5.23%
【申万宏源集団】4.43 CNY ▼1.99%
【中国銀河証券6881】4.13 HKD ▼4.40%
【英国FTSE100】 6,704.05 ▼3.15% -217.79 [12/06]
【ドイツDAX】 10,810.98 ▼3.48% -389.26 [01:35]
【SMIスイス】8,671.50▼3.00%
ユーロ・ストックス50指数 3,045.94▼3.31%
バルチック指数:1,203.00▼2.27%[12/3]
MSCI Emerging Markets 978.93 ▼2.29%
MSCI Intl Emerging Market Currency 1,614.38 ↓ [12/5]

注目となっているファーウェイCFO逮捕ですが、なぜかファーウェイの株価は10%も上昇して終わっていますw 取引開始と同時に尋常じゃない出来高が発生して上昇。そのあとは薄商いで終わっています。後場になっても動かないから取引停止させたのかなとも思ったんですが、特にそういうニュースはなし。深セン市場って国内取引だけなら、このニュースは国内で報道されていない可能性もあるよね。

ファーウェイは深セン市場のみ上場というのも意外だった。

一方で、HUAWEIのサプライヤーは著しく下落していました。詳しい英語は聞き取れずでしたが、なんとかキャプチャ取れた!

昨日は衝撃の事実がわかって、自分の無知に唖然とした。
まず、米国・香港政策法というものを知りませんでした。更には、対中の報復関税の対象外になっていることも全く知りませんでした。

1992年の米国・香港政策法に基づき、香港が97年に英国から中国に返還されて以降も、米国は通商・経済に関して香港を完全な自治がある地域として扱うことで合意。このため香港はトランプ政権が課している対中報復関税の対象外となっている
https://www.bloomberg.co.jp/…/2018-12-06/PJASQI6K50XT01
英語版
https://www.bloomberg.com/news/articles/2018-12-05/hong-kong-fears-trump-will-trigger-end-to-special-trading-status

そして、更に衝撃を受けた事実は、米国向けの再輸出額全体に占める中国原産品の比率は85.0%(金額は2,775億香港ドル)になっていること!
確かに米国本国から香港を経由してなんちゃら~というのはチラ見したことがあった気がしなくもないが、ここまでは知らんかった。

2017年における香港の対米輸出額は3,302億香港ドル(約4兆2,926億円、1香港ドル=約13円)と、香港の輸出総額の8.5%を占める(表参照)。このうち、他国・地域から香港を経由する再輸出額は3,267億香港ドルと対米輸出額全体の99.0%を占め、香港の対米輸出のほとんどは他国・地域原産品になっている。
米国向けの再輸出額全体に占める中国原産品の比率は85.0%(金額は2,775億香港ドル)に達している
https://www.jetro.go.jp/biz…/2018/03/e4c5f565632fa79b.html

で、ですね。ここまでくると、中国全体の貿易額で香港と本土の比率というのが気になってくるわけです。あるいは、今までの対中関税というのに、まったく香港は考慮されていなかったとなると、香港に対して関税をかけられたら息の根を止められるかもしれないということがわかってきた。
この記事を読んでJetroいい仕事してるじゃん!と思いつつも、香港ドルではなく米ドルで計算してくれよ~という突っ込みもあり。


最期に米国。前日が休場だったのもありますが、大きな商い。

【NYダウ】 24,947.67 ▼0.32% -79.40 [12/06]
NASDAQ 7,188.26  △0.42%
S&P500 2,695.95 ▼0.15%
【WTI原油】51.65↓  [08:38]
【NY金先物】1,243.15 ← [08:43]
ドルインデックス:96.77 (→) [08:38]
米国10年債利回り:2.901 (↓) [08:50]
【VIX恐怖指数】21.19 +0.45 △2.17% [12/06]
NASDAQ OMX China Technology (CHXN9000) 1,728.10 ▼2.81%
NYFANG:IND    2,464.35▼0.65%
AAPL ▼1.11%
AMZN  △1.85%
GOOG  △1.70%
NVDA △0.75%
米取引所の合算出来高は約105億株。直近20営業日の平均79億株を大きく上回った。
https://jp.reuters.com/article/ny-stx-us-6-idJPKBN1O52JT

ダウは一時約700ドル近く下落したようですが、連銀からの報道が入り、反発して戻していったようです。

華為の孟晩舟・最高財務責任者(CFO)がカナダで逮捕されたとのニュースを受けて序盤に大きく下落し、S&P500は一時2.9%安まで売られた。ただ午後には下げ幅を縮小し、ナスダックはプラス圏で引けた。

米連邦準備理事会(FRB)当局者が今月の連邦公開市場委員会(FOMC)で予想されている利上げを決定した上で、様子見姿勢のシグナルを送るかどうか検討してるとのウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)報道も相場を支援したもようだ。

米債券市場では国債利回りが低下し、10年債利回りは3カ月ぶりの低水準を付けた。市場のボラティリティーが高まる中、米経済指標も軟調になっており、来年の米利上げ回数はこれまでの予想より少なくなるとの見方が出ている。
https://jp.reuters.com/article/ny-stx-us-6-idJPKBN1O52JT

あと、12/1のG20中の米中会談前にはトランプ(ホワイトハウス)はファーウェイCFO逮捕は知らなかったという声明みたいのをどこかで見ましたが、トランプ大統領の指示ではない証拠がでてきてる。

あっ、いろんなニュースでふっとんでたというか、あんまりもう重要性が消えているがOPECは減産で合意したようです。

石油輸出国機構(OPEC)は6日、ウィーンで開いた総会で暫定的な減産で合意した。複数の関係筋が明らかにした。具体的な減産規模については非加盟国のロシアのコミットメントを得てから決定するとした。具体的な数値で合意せずに終了した。ロシアのノバク・エネルギー相は、プーチン大統領と協議するため一時帰国した。加盟国などとの7日の協議に出席するため、ウィーンに戻る。
https://jp.reuters.com/article/opec-agree-cut-idJPKBN1O520M


さて、今朝の状況は…

日経先物大証 21570 8:58
【ドル円】 112.69 +0.01 △0.01% [08:57]
ADRは ソフトバンク▼1.21%  ファーストリテイリング△2.58%

乖離で引きずっていた取引が次々に利確できて身軽になりました。そろそろ連動オペ再開すると思います。