米国株式市況/利上げペース鈍化に期待高まる

【DOW】34,194.06△0.28%
【NASDAQ】11,285.32△0.99%
【 S&P500】4,027.26△0.59%
ラッセル2000種指数 1,862.82△0.13%
VIX恐怖指数 20.35↓ 
Fear & Greed Index 66 ↑ 
米30年債利回り 3.725% ↓ 
米10年債利回り 3.689% ↓ 
米5年債利回り 3.877%  ↓ 
米2年債利回り 4.473%  ↓  
米1年債利回り 4.747% ↓  
U.S. 10 Year TIPS  1.369% ↓ 
10年物ブレーク・イーブン・インフ レ率(BEI)2.32%[11/23] 
5年物ブレーク・イーブン・インフ レ率(BEI)2.33%[11/23] 
米実質金利(10年)1.44%[11/22]
米実質金利(5年)1.58% [11/22]
フィラデルフィア半導体指数:2786.42△1.07% 
WTI原油先物 77.38 ↓ 8:33JST
ドルインデックス 106.097 ↓
ブルームバーグ ドル・スポット指数 :1,273.52▼0.08%  
ブルームバーグ商品指数 116.3729△0.90%
バルチック海運指数 1,149.00▼2.38%  [11/22] 
S&P/LSTA U.S. Leveraged Loan 100 2,389.06↓ [11/22]
ICE BofA US High Yield Index Option-Adjusted Spread 457BP[11/22]
( 米ハイイールド債指数の利回りスプレッド)
Bitcoin (USD) 16549.36 8:35JST
米取引所の合算出来高は92億5000万株。直近20営業日の平均は116億株
★経済指標
・ 11月総合購買担当者指数(PMI)速報値  46.3(前月48.2)
 ―サービスPMI 46.1(前月 47.8)←2年あまりで最低
 ―製造業PMI  47.6 (前月 50.4)
・ 10月米新築一戸建て住宅販売数  63万2000戸  前月比△7.5%
・ 新築住宅販売価格の中央値 49万3000ドル △15.4%
ミシガン消費者信頼感見込み最終 (11月) 55.6(前月56.2)
・原油在庫量 -369万バレル
ベーカー・ヒューズ社のリグ・カウント 627(前月623)


★欧州
STOXX600△0.6%(3カ月ぶりの高値)、FTSE100△0.17%でクロージング。
英PMI速報値は48.3と前月からやや上昇。ユーロ圏の11月PMI速報値は47.8と50を下回ったが、予想に反して 前月から上昇。 独10年債利回りは5ベーシスポイント(bp)低下の1.933%。 イタリア10年債利回りは15bp低下の3.77%と、8月31日以来の 低水準を付けた。

★米国
S&P500△0.3%、ナスダック総合指数△0.3%でオープニング。
商いが薄いなあ、感謝祭の1週間は政治ニュースにも乏しいし、もうそういう週だと考えたほうがよさそうだね。

23日の取引でWTI原油先物価格が3%超下落。主要7カ国(G7)が導入を計画しているロシア産石油の価格上限について、現行の取引価格を上回る水準に設定することを検討しているというニュースに反応した。 後は、中国の需要減少も要素だろうなあ(引用元:ロイター
この上限価格、あんまり意味がないよなと思ったら、すでにでていた。

アジアの買い手が既に支払っている価格におおむね沿った水準であり、ロシアの収入に直ちに影響を及ぼす可能性は低いとの見方を示した。価格上限は、エネルギー価格高騰を招く石油市場の混乱を回避しつつロシアの戦費調達を防ぐことを目的としている。 北海ブレントは23日現在、約85ドルで推移していることから、ウラル原油の価格は50─60ドルと推定され、G7が検討している水準を下回る。

https://jp.reuters.com/article/ukraine-crisis-russia-oil-idJPKBN2SD1VB

マクロン大統領に至っては、最近は「Buy American」を批判し、米国のように「Buy European Act」を立法すべきだとまで批判していたが(引用元:Politico)、今度は「米国は安い天然ガスを生産しているのに、我々に高い値段で売っている。友好的とは思えない」と欧州内にいるディーラーの存在を無視して米国にケンカ売っているのがアレだ。まあ政治家としてはある意味正しいことをしているのではあるが。ただ、それをPoliticoにこうして書かれちゃっているのがツメが甘いという感じはある。

“In today’s geopolitical context, among countries that support Ukraine there are two categories being created in the gas market: those who are paying dearly and those who are selling at very high prices,” French President Emmanuel Macron told a group of industrial players last week. “The United States is a producer of cheap gas that they are selling us at a high price … I don’t think that’s friendly.”
Macron’s dig conveniently ignored that the largest European holder of long-term U.S. gas contracts is none other than France’s own TotalEnergies.

https://www.politico.eu/article/cheap-us-gas-cost-fortune-europe-russia-ukraine-energy/

フォーリン・アフェアーズに「グローバル化からリージョナル化へ」という記事があったことを思い出したが、残念ながらエネルギーについては欧州とアジアはリージョナル内で完結できない。そこがリージョナル化に向けた動きの中で一筋縄でいかないところだろう。まあ、リージョナル化できるのは米国だけじゃなかろうか。ただし、米国内で雇うと高くつく(賃金が高い)ので、そこをどうするかだろうね。

企業は、地理的な分散をどうするかで最終利益に差が出てくると考えている。多くの企業は、スキルと賃金コストの違いを考えて、利益を最大化しようと外国に進出する。しかし、やり過ぎると、コストが再び上昇し始める。2010年に米多国籍企業123社を対象にしたアカデミックな調査によると、企業が地域内で国際的に事業を展開する場合、資産収益率は上昇するが、自国から遠く離れていくにつれて利益率は低下する。
マッキンゼー・アンド・カンパニーが多国籍企業500社を対象に実施した調査では、事業が地理的に分散すると利益が減少することが示されており、同社はこれを「グローバル化ペナルティ」と呼んでいる。民間企業が利益を得るための最適な距離は、近すぎず、遠すぎない「ゴルディロックス・ゾーン」なのだろう。

https://www.foreignaffairsj.co.jp/articles/202209_oneil/