S&P500インデックス構成率とFANG+M

S&P500は、2/24~2/27で約12%も下落した。2019年10月中旬から4か月かけて上昇してきた分が一気に消失した。S&P500の構成について、私は限りなく真水に近いと考えていたが、実はそうともいえないようだ。 「S&P ダウ・ジョーンズ・インデックス 指数ハンドブック 2019 」というものがあり、調べてみた。
そうしたところ、上位10社で実に21%ものウェイトされていることがわかった。もちろん、最大のウェイトがマイクロソフトで3.7%なのでTOPIXと同様に最大ウェイトを見る限りでは、真水と表現しても構わないだろう。しかし、上位10社で21%を占めるというのはなかなか曲者だ。

https://japanese.spindices.com/documents/education/japan-hand-book-2019.pdf

この指数をベンチマークとする運用資産の総額は9兆9千億米ドルを超え、この指数に連動する金融商品の運用資産額は約3兆4千億米ドルに及ぶ。この指数は米国の主要産業を代表する500社により構成されており、米国株式市場の時価総額の約80%をカバーしている。

https://japanese.spindices.com/indices/equity/sp-500

S&P500社の構成率上位20社のうち、モルガン、バークシャ・ハサウェイ、エクソン・モービル、ジョンソン&ジョンソンの4社を除くとFANG+M(最近はMAGAと表現するのが主流だが)で占めているだ。つまり、S&P500の指数インデックス連動ETFが購入されればされるほど、これらも買われるということだ。逆もしかりで、売られれば売られる。
しかも、どれだけインパクトが大きいかというと、S&P500社の構成銘柄だけで米国株式市場の約80%をカバーしている。ポイントは、この指数に連動する金融商品運用資産額であり、約3.4兆ドルにものぼる!

ロングセラーで第一位のSPDR® S&P 500® ETFの純資産総額は、 2818億ドルだ。第二位のブラックロックのiシェアーズ・コア S&P 500 ETFは、 2037億ドル。 両方のETF構成銘柄をみるとS&P500とまったく同じ505社で構成されており、 実に18%も FANG+Mが占めている!比率が完璧に同じではないが、ほぼ同じだ。おそらく 「S&P ダウ・ジョーンズ・インデックス 指数ハンドブック 2019 」は少し古いと推測するので、 FANG+M が18%占めていると考えて間違いないだろう。

構成率が大きいアップル、マイクロソフトはそれぞれこの1週間で12%ほど下落している。アマゾン、Facebookは約10%の下落だ。
ジョンソン&ジョンソンは7%の下落で、同じくらい全体的に売られているのはあるが、S&P500の売りがおさまらないと、構成率が高いマイクロソフト、アップルの売りもおさまらないのだろう。